〈BANK〉と〈KESHIKI〉。今、一番行きたいのは二つのマイクロ複合施設。
#みんなが兜町に集まる理由
TRAVEL 2023.04.20
昨年末に兜町に新しく二つの複合施設が誕生。一つの大空間の中で店をシームレスに移動できるこの施設は、一緒の館に入っているからこそ、意外な効果を生み出していた。
BANK(バンク)
大山恵介シェフの新たな試みが詰まった空間。
かつて銀行だった場所をリノベーションした店舗は、古材やむき出しのコンクリートのほか、銀行時代に使われていた金庫が残るなど、兜町の歴史を感じさせる空間。ここにはベーカリー、ビストロ、カフェ・バー、インテリアショップ、フラワーショップが集合。発案者の〈ease〉大山恵介シェフは「スイーツだけではない日常的に使える新しい表現を」と、オリジナルの熟成発酵バターを使ったパンや食事、コーヒーと使える雑貨や花など、ライフスタイルまで構想し、パートナーを厳選。いずれも長居したくなる上質感が魅力だ。
景色/Keshiki(ケシキ)
コンテンツと人が育む、成長する店のスタイル。
「空間の中に、人とコンテンツが織りなす、瞬間ごとに変わり続ける景色を見出す」というユニークな発想から誕生した個性的な複合施設。ここには生パスタ専門店〈Pony Pasta〉、グリーンショップ&ラボ〈MOTH〉、多目的スペース〈AA〉、そして1階フロア全体をポップアップスペース〈Tangible Studio〉として、常に移り変わる商品や料理、コンテンツなどを提供する。中でも注目は使い勝手がいい専門店のパスタ。毎日打ちたて生パスタを使って提供されるランチは、シンプルでクイックな対応ながら絶品。自然派ワインを楽しみつつ、緑があふれる空間で癒される時間は、ちょっと贅沢。