神田愛花さん×銀座、ドライブ旅行など新連載まとめ12選|ひとりで見るべき映画、子連れカフェほか
栗の旨みがダイレクトに!“銀座ナンバーワン”モンブラン|神田愛花の「間違いない街、銀座。」第1回 【長野県・松本】民藝の街で出合う、絶品シンプル朝食に、一軒家カフェ、素朴で毎日使いたい器…。 おひとり様推奨!号泣必至の映画『エターナルメモリー』の見どころ 月明かりのようにきらめく琥珀色。 [蔵前・蕪木]のネルドリップコーヒー | 液体の悦樂 #1 【予算3000円】おしゃれな食卓が叶う基本の5枚はこれ!|“センスがいい人”になりたくて Vol.1 【外苑前】ママにファミレス以外の選択肢を。子連れでも安心なおしゃれレストラン〈ザ ベルコモ〉 たった3分! 秒で消えるアスパラ生ハム巻き|最近野菜食べてないな…と思ったらVol.1 【出雲大社】人、仕事、あらゆる”縁”を結ぶ聖地。 | 運気が上がる、私の参拝ルート #1 “10年後になくなるべきブランド”を理念に掲げる。ビニール傘で作られたクールなカバンブランド〈PLASTICITY〉 【推しマンガ】ぱーてぃーちゃん・信子さん「BLには少女漫画では描かれない純愛が詰まってます」 | TVプロデューサー小山テリハの漫画交感 #1 【学芸大学でひとり呑み】15時オープンの実力派バルとノンアル豊富なドッグフレンドリーBAR 無理するのがかっこいいと思っていた30代。キャリアをつなげるのに必死だった。美容ライター・長田杏奈さん

浸かって、遊んで、食べて、寝る。 最新温泉ガイド キーワード#6 クラフト

TRAVEL 2023.02.01

宿の魅力のひとつに、クラフトがある。職人の手で作られた意匠や器、そして小物。宿主の確かな審美眼により厳選された手仕事が感じられる2つの宿へ。

1. 金宇【長野県/松本市】

畳敷きの大広間はラウンジへと生まれ変わり、創業時の姿を残す中庭を望む。家具デザインは、松本の木工作家・前田大作。
畳敷きの大広間はラウンジへと生まれ変わり、創業時の姿を残す中庭を望む。家具デザインは、松本の木工作家・前田大作。

職人の手仕事がそこかしこに息づく、古くて新しい里山の宿。
1928年に開湯した源泉をひく、木造3階建て全9室の温泉宿。3年かけて本館の改修を進め、2年前に新たなスタートを切った。
「壊してゼロから造るのは簡単ですが、父や祖父が残してくれた〝宝〟を次世代へと繋いでいけたら」と、4代目の館主・金宇正嗣さん。地元の建築設計事務所や木工工房に依頼し、年月を重ねた美しさに新しさが調和する宿に仕上げた。茶器入れや料理を盛り付ける器なども、松本で活動する作家ものを取り入れ、手仕事が盛んな土地らしさを表現する。

夕食は、館主の手による全10品の和食コース。信州の食材を使って旬を盛り込んだ八寸、お椀など、丁寧な仕事がなされた品が続く。
修繕を施した建物、新しさが加わった空間になじむように作られた家具や器、真摯な味わいの料理のいずれにも職人の手仕事が生きている。

玄関を入って右手のギャラリーショップでは、地元の食材や作家の器などを販売している。
住所:長野県松本市里山辺131-2
TEL:10263-32-1922
室数:全9室 
料金:1泊2名1室・1名27,650円~(2食付き)
公式HP:http://kanaukan.com/

2. Showcase Hotel KASANE【島根県/江津市】

スイートルーム「点線」。5つある客室は間取りも設えも異なる。
スイートルーム「点線」。5つある客室は間取りも設えも異なる。

美しく、あたたかい。土地に根ざした手仕事とかけ流しの源泉にくつろぐ。
海沿いの国道から山に分け入り、見えてきたのは鄙びた湯の里。古くは湯治場として栄えた有福温泉だ。今この街は地域再生に向け動き始めている。
先駆けとなるのが今年7月にオープンしたこのホテル。地元に拠点を置くデザイン・建築集団〈SUKIMONO〉が、島根のものづくりの担い手とともに造り上げた。

古い旅館の間取りを生かしつつ、梁や柱などの古材、古いタイルを大工や家具職人の手でアップサイクル。地元の伝統工芸である石州和紙や石州瓦、組子細工も、今の暮らしになじむ形で取り入れた。藍や柿渋で染めたファブリック、肌にやさしい木綿の部屋着、座り心地のよい椅子も、この空間のため自社工房で誂えたオリジナルプロダクトだ。自然体でさりげないけれど、随所に質の高い手仕事を発見できる。ローカルの豊かさに触れるひとときを。

全室キッチン付き。調理器具などの貸し出しも。街をひとつの宿に見立てており、温泉は外湯を利用。夕食は近くでイタリアンを楽しむプランも。
住所:島根県江津市有福温泉町697
TEL:10855-56-0011 
室数:全5室 
料金:1泊2名1室・1名11,000円〜

photo : Kenya Abe (P.30), Keiko Kamba (P.31) text : Yumiko Ikeda (P.30), Mutsumi Hidaka (P.31) edit : Ai Sakamoto

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