【京都人お墨付き】日本人があまり知らない秘密の宿や話題のエリアにある“別荘”におこもりステイ。
2020.11.03

居心地よすぎなゲストハウス&ホテルをご紹介! 【京都人お墨付き】日本人があまり知らない秘密の宿や話題のエリアにある“別荘”におこもりステイ。

ホテルオープンラッシュに沸く京都ですが、観光客視点ではなく、京都に暮らす(詳しい)人がおすすめする宿泊施設こそが、快適な旅を実現する秘訣。というわけで今回は地元に詳しい京都人がおすすめする2軒の宿泊施設に宿泊。周辺の話題のスポットにも立ち寄りました。京都散策の参考にもぜひ。
道玄坂 まりこ
道玄坂 まりこ / フリーライター

「雑誌Hanakoでイベント情報ページを担当。おもしろそうなことには積極的に首、足、手、その他なんでも突っ込んでいきたいアラサーライター。」

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初めての町家ステイ!

みんな大好き・京都へ行ってきました。私事で恐縮ですが(いつも私事しか書いてません)、京都は約2年間過ごした思い出の地。遊びに行くときは必ず、地元に住んでいる友人たちのおすすめスポットに行くようにしています。なぜなら、その方がガイド本に載っていないリアルな京都を味わえるから!!!

というわけで今回は京都の人がおすすめするゲストハウス&ホテルに泊まってみました。

まず一軒目は、町家を大胆にリニューアルして話題を呼んでいる〈MAANA HOMES〉のゲストハウス。ここを紹介してくれたのは京都生まれ京都育ち、撮影のコーディネートもしているなっちゃん。彼女曰く「京都のイケてるチームで作っているクールな町家」なんだそうです。

「クールな町家ってなんやねん!」ってことで少し説明しますと、〈MAANA HOMES〉は、アメリカ在住歴20年のHana Tsukamotoさんが帰国後、仲間と始めた町家のゲストハウス。洗練されたセンスでリノベーションした町家は、海外のゲストから圧倒的な支持を得ています。現在は2施設を展開し、今後4軒のオープンを控えているというイケイケのチームです。今回、私が宿泊した〈MAANA KAMO〉は鴨川沿いに建つ、風流な一棟貸しの宿泊施設でした。

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|佇まいからしてモダンで痺れます|

場所は京阪七条駅から徒歩6分ほど。京都駅からバス1本で来れてとても便利です。チェックインは直接部屋で。スタッフは近くに常駐していて、24時間のサポート体制もバッチリ。一棟貸切だけど、何かあった時もすぐかけつけてくれるので安心ですね。

で、さっそく玄関を開けて驚きましたが、土間を上がったすぐそこにシックな木製のキッチンがどーーーんと出迎えてくれて、これがすごくかっこいいのです。

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|これは居間からみたキッチンの様子|

〈MAANA HOMES〉のゲストハウスは「海外の人も過ごしやすい町家」という視点で作られているそうで、天井の低さや台所の狭さといった町家特有の課題を解決しながら快適にアップデート。手がけたのは数多くの京町家のリニューアル物件を手がけている建築家の魚谷繁礼さん。

キッチンには電気ケトルやお鍋といった調理道具一式のほか、調味料、サランラップなど必要なものは一通り揃っているので、毎回外食しなくてもここで料理が作れます。そして、テンションが上がるのがこのセンスのいい器!明主航さんという京都を拠点にしている作家の作品だそうで、何の料理を盛り付けようか考えるだけで楽しくなります。こういった器のほかに、玄関や和室にさりげなく置かれたアイテムもとてつもなく素敵なのでぜひチェックしてみてください。

ちなみに、キッチンにはハイスツールが置いてあるので、食事を食べたり、仕事もできちゃいます。(京都に来てまで仕事なんてしたくないけど〜!)

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|明主さんの作品が並ぶスペースはまるでギャラリーのよう|
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|用意されていた煎茶をいただきました|

〈MAANA KAMO〉は2階建で83㎡。最大で6名宿泊可能。私は一人で宿泊しましたが、町家一棟を仲間達と心置きなく貸切できるなんて楽しすぎます。

キッチンの隣には、畳敷の居間があり、その奥には〈MAANA KAMO〉のメインともいえる大きなお風呂が!
イメージしたのは露天風呂だそうで、海外の人にとってはハードルの高い露天風呂(初対面の人同士、裸でお風呂に入るのに抵抗があるらしい)の気分をたっぷり味わえる開放感抜群の作り。天井が高く、庭を眺めがら屋外にいるような感覚も味わえます。

旅行中はいつも以上に歩くので広々としたバスタブがあるとうれしいですよね。バスソルトも用意されているので、久しぶりに長風呂をして体の疲れを取ることができました。

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|和紙の照明が月のように浮かぶバスルーム|
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|黒い畳、黒い壁で構成された暗がりの和室|
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|クールなパウダールームはダブルシンク。奥にシャワーブースがあります|

さて、気になる2階は和室とマスターベッドルーム、シャワーブースとトイレがあります。広々とした和室にはお布団を敷いて寝ることもでき、友人たちや家族との団欒の時間が楽しめます。ごろんと転がっておしゃべりしてもいいですよね。

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|障子を開ければ鴨川を眺められます|
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|大の字になって寝られるクイーンサイズのベッド|

ちなみに〈MAANA KAMO〉は、世界で最も優れた建築やインテリア、デザインプロジェクトに贈られる「Dezeenaアワード」の最終選考に京都で唯一エントリーされている施設なのだそう。名だたる建築家やデザイナーが審査員を務める「Dezeenaアワード」は革新性だけではなく、ユーザーや環境へどれだけ配慮されているかという視点も重視されていて、つまり、プロの目から観ても〈MAANA KAMO〉の快適さが認められているということです!

突然、お金の話をして申し訳ないですが、町家を改装するにあたって新築の物件を建てたほうが全然安い(!)とのこと。だけど、あえてお金をかけてでも町家をリニューアルして活用することが街の財産であり、日本の伝統を次世代に残す活動につながるのです(ジーン)。

〈MAANA KAMO〉の近くには、私が愛してやまない〈西冨屋コロッケ店〉や、昨年12月にできたばかりのカフェ〈9時5時〉があったりと話題の店がたくさん。私は早起きして、魚料理の朝食がいただける〈ロリマー京都〉に行ってきました。〈MAANA KAMO〉から歩いて10分くらい。朝の静かな鴨川沿いを歩くのはとても気持ちがよく、最高の朝食を堪能しました。

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|〈ロリマー京都〉の魚と野菜の一汁三菜朝ごはん。おいしい|

今話題のエリアにできた〈東山 四季花木〉!

さて、2日目は東山エリアに移動して、2019年にオープンした〈東山 四季花木〉へ。こちらは「私だけの京都の別荘」をコンセプトにした全8室のスモールラグジュアリーホテル。「今、話題の場所にある快適なホテル」と紹介してくれたのは、先日ミシュラン一つ星を獲得した某茶寮の支配人。東山といえば今春に誕生した〈京都京セラ美術館〉ですよね。〈東山 四季花木〉はそこから徒歩10分で着いちゃう立地のよさ。近くには平安神宮や南禅寺もあり、バスを使えば河原町三条や四条河原町にも楽々アクセスできて観光に便利です。

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|地下鉄東西線 東山駅からは徒歩1分!|

2階のフロントでチェックインをしているとホテルの方がそっと提供してくれたのが、ウェルカムティー&スイーツの〈丸利 吉田銘茶園〉の煎茶と〈永楽屋〉のお菓子。重たいスーツケースをゴロゴロしてすでに疲れていた体が癒されました。

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|琥珀糖を買うなら永楽屋と決めています、私が|

さて、お部屋を見ていきましょう。〈東山 四季花木〉はインテリアデザイナーでもあるオーナーの北山ますみさんが8室すべて違うしつらいでデザインしています。

すべての客室に北山さんが世界各地で見つけてきたアンティークや調度品がさりげなく置かれているのもポイントなのですが、注目いただきたいのは全室にキッチンがあること!その理由を「暮らすように滞在してほしいから」と北山さん。
ホテルのすぐ近くにある古川町商店街や京都の台所ともいわれる錦市場で購入した食材や飲み物を部屋でゆっくり味わえるよう、キッチンを設置しているのだそうです。部屋にある電子レンジで買ってきたお惣菜を温めなおしたり、ワインを飲み比べするときにもこまめにグラスを洗ったりできて便利。私は客室に置いてあったおいしい〈マダムクリスティー〉の紅茶や〈walden woods kyoto〉のコーヒーにあわせて買ってきた、豆大福とか餅(当日中に食べないといけない絶品お菓子が多い京都)を食べ、キッチンを存分に使い倒しました。

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|アルマーニカーサの布地をイタリアから輸入して製作したというオリジナルソファ|
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|電子レンジや電気ケトルが大活躍|

私が宿泊した〈庭玉〉は5階にあるプライベート庭園付き客室。51平米もあり、とても広々。老舗〈唐長〉の京唐紙が配された小上がりの部屋はなぐり床になっていて、ここにいるだけで京都の職人たちの技を堪能できます。

また、部屋では旅の疲れを癒すため、ベッドルームもかなり意識を配って作られています。まず、マットレスはシーリー社の最高クラスのタイプをアレンジし、整形外科医のアドバイスを基に、体が沈み込まないようしっかりとサポートした設計。安定感抜群です。また、ベッドリネンもオリジナル。糸の細さや織り密度を一般のものより1.8倍に仕上げていて、さらっとした質感。ルームウェアもオリジナルで、着心地&肌触りが最高。セパレートタイプなのでお腹も冷えません!これ、お土産に買って帰りたいくらいでした!

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|小さな庭を眺めていると心に静寂が訪れます|
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|大きなベッドの横に小上がりの空間|
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|着心地のいいパジャマでぐっすり快眠|

旅の疲れを癒すといえばお風呂。客室にももちろん立派なお風呂があるのですが、なんと〈東山 四季花木〉には露天風呂もあるんです!京都で露天風呂があるホテルってすっごく珍しいので、お風呂好きの方はもう宿泊決定。さらに時間貸しなので独り占め、もしくは仲間だけのプライベートな空間でゆったり浸かることができます。

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|こちらは〈庭玉〉の浴室。庭が眺められる小窓が|
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|夜風が気持ちい露天風呂|

朝食は1Fのカフェでいただきました。こちらでは有名イタリアンで料理長を務めた坂辻亮さんが監修した朝食が食べられます。地元で人気のパン屋〈HANAKAGO〉のパンの盛り合わせ、〈宮下ファーム〉のお野菜をたっぷり使ったサラダ、旬の野菜のスープ、坂辻シェフオリジナルのパテや美山のプレーンヨーグルトなどなどもりだくさん。京都ではつい和食が続きがちなので、洋食の朝ごはんがいただけるのってうれしいですよね。

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|朝から食べ過ぎるくらいおいしい朝食|

ちなみに館内では予約制で、私が”スーパー・セラピスト”と敬愛する阿慈知愛さんのスパメニューも受けられます。

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|〈東山 四季花木〉でスパを受けるとこんな感じ|

知る人ぞ知る町家スパへ

今回はタイミングが合わず、ホテルでスパは体験できなかったのですが、阿慈知さんの施術は〈錦市場〉のすぐ近くにある町家スパ〈hale ie(ハレイエ)〉でも受けることができます。心地よいアロマの香りにうっとりしながらしっかりと圧をかけてくれる最高のオイルマッサージで、毎日2万歩歩いて酷使した体の疲れをここでリリースしてきました。(施術後、友達に「顔、変わった」といわれるぐらい)。
マッサージのあとは生まれ変わったような気分になり、「もう一生、体にいいものしか食べたくない!」というわけで、錦市場にある隠れ家食堂〈菜食 晴hale〉に移動して、店主の近藤千晴さんが地産地消を心がけた野菜たっぷりのご飯で胃を整えました。

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|知ってる人しか辿り着けないスパ〈hale ie〉|
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|〈菜食hale〉のスペシャルごはん。体にいいものだらけ|

こんな感じで2泊3日の京都旅を大満喫しました。京都は間もなく紅葉の季節を迎えます。お気に入りの場所で思い思いの旅を楽しんでみてください。

〈MAANA KAMO〉
■京都府京都市東山区西橘町481番地3
■TEL 075-708-8030
■客室価格 37,000円〜
■詳細はホテル予約サイトからご確認ください。HPはこちら(https://www.maanahomes.com)

〈東山 四季花木〉
■京都府京都市東山区三条通白川橋西入今小路町85-1
■TEL 075-744-6654
■一泊朝食付き2名1室の1名料金17,000円〜(税込)。
■詳細はホテル予約サイトからご確認ください。HPはこちら(https://www.shikikaboku.jp)

〈hale ie〉
hale-ie.com

2021年4月1日以降更新の記事内掲載商品価格は、原則税込価格となります。ただし、引用元のHanako掲載号が1195号以前の場合は、特に表示がなければ税抜価格です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。

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