父の再婚相手と台湾旅行…!? 娘?と母?の濃くて、熱くて、美味しい6+1日間。映画『恋恋豆花』が全国劇場上映中!
ロードムービーの魅力は登場人物の目線を通してその土地の空気を感じられるところにある。流れるような美しい映像を眺めていると、映画の主人公と一緒に旅をしているような気分になれる。2月22日から好評公開中の『恋恋豆花』は、台湾を舞台にした、とびきりチャーミングでノスタルジックな気分に浸ることができる旅好き女子必見の作品だ。
退屈な日々に小さな葛藤を感じながら生きる大学生・森下奈央を演じるのは、モデルや女優として活躍中のモトーラ世理奈さん。ひょんなことから父親の再婚相手の綾(大島葉子)とふたりきりで台湾旅行へ出かけることになる。最初は気乗りのしない奈央だったが、綾とともに台湾をゆっくりと旅するうちに少しずつ気持ちに変化が生まれてきて…というストーリー。
台湾に10日間滞在し、撮影にのぞんだというモトーラさんに台湾での撮影を振り返ってもらった。「映画の撮影で長期間、海外に滞在したのは初めてでしたがとても有意義な時間を過ごすことができました。奈央は自分の気持ちを素直に言葉にすることが苦手な女の子。新しいお母さんになる人と旅することに抵抗があったけど、台湾で過ごす時間が少しずつ奈央の心をほぐしてくれるんです。私自身も最初は緊張していたけれど、台湾の空気を肌で感じながら、自然体で演じることができました」。
この映画の見どころは、台湾のおだやかな空気感を伝える映像美のほかに、劇中にたくさん登場するおいしいご飯にも。「とにかく食べるシーンが多かったので、いろいろな台湾ご飯のお店に行きました。何を食べても本当に美味しくて」というモトーラさん。
この映画のタイトルにもなっている豆花にはとくに感動したそうで「奈央の心の声で、こんなにおいしいスイーツがこの世の中にあったなんて、豆花の海で泳ぎたいというセリフがあるんですけど、私もまったく同じ気持ち(笑)。つるんと喉をすべるような食感、甘い香りが大好きで毎日でも食べたいくらい。トッピングは芋圓というお団子がおすすめです。東京に帰ってきてからも撮影で中目黒の明天好好というお店で豆花を食べる機会があったのですが、台湾を思い出して嬉しくなりました」と目を輝かせる。
台北で知り合ったバックパッカーの中山に奈央がほのかに抱く恋心も、ほんのりとピュアな甘さの豆花に似てる。
「今回、台北、台中、台南で撮影させていただきましたが、台湾はいろいろな表情がある場所だなと思いました。台北の夜市はとてもエネルギッシュで台中、台南はただ道を歩いているだけでもなんとなく懐かしい気分になれたり。路地を曲がると全然違う風景が広がっているのもワクワクしました。出合う人はみんな優しくて親切で温かい気持ちになれる場所。看板の漢字やレトロな建物も可愛くて写真もいっぱい撮りました。監督や衣装さんと相談しながら自前の服で台湾コーディネートを考えてみたので注目していただけたら嬉しいです」とモトーラさん。
台湾好きはもちろん、台湾を訪れたことがなくても胸がキュンとときめくこと間違いなし。心がほっこりと優しく温まる、おいしい物語を召し上がれ。
映画『恋恋豆花』、新宿ケイズシネマほか全国順次公開。
2020年2月 新宿ケイズシネマほか全国順次公開 http://www.ks-cinema.com
(Takuroh Toyama,text Keiko Kodera)