スパイスカレーも必見。 クラフトビールのトレンド“ナノ”ブルワリー急増中!【高円寺】クラフトビールとカレーの店〈アンドビール〉が話題に。

LEARN 2019.12.02

ここ数年で小規模なブルワリー(醸造所)が増え、日本のクラフトビール業界は、ますます活性化しています。注目は造り手との距離が近い“ナノ”ブルワリー。その人気の秘密とは?Hanako『1000円の幸せと、6000円の悦びと。おいしい店!』「個性豊かな〝ナノ〞ブルワリーに注目。」より、高円寺〈アンドビール〉をご紹介します。

ブルワーとの距離の近さもナノブルワリーの魅力。

2019年、日本のクラフトビールの醸造所は400軒を超えた。10年前に比べるとその数は2倍以上。クラフトビール人気は年々高まりを見せているが、巨大化するマーケットはどこ吹く風とばかりに、自由な発想でビールづくりに挑むブルワリーに注目が集まっている。

マイクロブルワリーという言葉が頻繁に聞かれた時期があるが、最近は、ブルワーとの距離が近い〝ナノ〞サイズのブルワリーが急増。定番ビールはもちろん、ひと樽の生産量が少ない限定ビールをつくっているブルワリーも増えており、それを楽しみに店に通うリピーターも多い。つくり手との会話を楽しみながら飲むビールの味はまた格別で、いつしかその店がコミュニティの一部として地域に根付いているということも。

高円寺 アンドビール

たとえば高円寺にある〈アンドビール〉は、醸造家の安藤祐理子さんとスパイスを駆使したカレーを極める安藤耕史さん夫妻が始めたクラフトビールとカレーの店。

高円寺 アンドビール
左・あざらしピルスナー 600円。チェコ産ホップのザーツとニュージーランド産ホップのエルラを使用。右・東京ヒノキビター 600円。東京の檜原村を中心に活動している〈東京チェンソーズ〉が伐ったヒノキを使用。天然乾燥させたヒノキ片を用いているため香りがダイレクトに伝わる。
左・あざらしピルスナー 600円。チェコ産ホップのザーツとニュージーランド産ホップのエルラを使用。右・東京ヒノキビター 600円。東京の檜原村を中心に活動している〈東京チェンソーズ〉が伐ったヒノキを使用。天然乾燥させたヒノキ片を用いているため香りがダイレクトに伝わる。

好きが高じて始めたビールづくりだが、型にはまらずオリジナリティを追求したビールが評判を呼び、いまでは地元以外からもファンが訪れるように。広島・呉のレモンを使用したビールや京都の八百屋さんとコラボするなど、ユニークな取り組みでクラフトビール好きの裾野を拡大。地域活性にも一役買っている。

チキンカレーと郡上味噌キーマカレーの合いがけ 950円。カレーは+100円で温玉やポテサラのトッピングも可。
チキンカレーと郡上味噌キーマカレーの合いがけ 950円。カレーは+100円で温玉やポテサラのトッピングも可。
アチャール3点盛り+パパド 780円。写真は茄子、砂肝、軟骨の3種。
アチャール3点盛り+パパド 780円。写真は茄子、砂肝、軟骨の3種。
おいしいビールとお気に入りの本を片手にゆったりチルアウト。
おいしいビールとお気に入りの本を片手にゆったりチルアウト。

小規模なブルワリーが増えた理由は…

2018年4月の酒税法改正を受け、その前に醸造免許を取得しようとする人が急増し、小規模ブルワリーが続々オープン。改正後、果実やスパイスなどビールに使用できる原料が追加されたことも個性派ブルワー(醸造家)が増える一因に。

〈アンドビール〉/高円寺

安藤さん夫婦がつくるアイデアフルなビールとスパイシーなカレーの相性のよさは言わずもがな。
■東京都杉並区高円寺北4-2-24 105
■080-5913-8241
■11:30~14:30、17:00~22:00、土祝11:30~22:00(日~21:30)※イベント時は変更あり 月火休 
■22席/禁煙

Hanako『1000円の幸せと、6000円の悦びと。おいしい店!』特集では、おすすめグルメを多数ご紹介しています!

1179 グルメ

(Hanako1179号掲載/photo : Norio Kidera text : Keiko Kodera)

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