温泉をこよなく愛する8人が選ぶ、全国のBEST温泉宿。

LEARN 2022.11.17

宿にとことんこだわる、景色や空間を楽しむなど、温泉の楽しみ方は人それぞれ。温泉をこよなく愛する8人に、全国各地の温泉宿、温浴施設からとっておきを聞いてみた。

1.ロロ・ピアーナ マーチャンダイジング ディレクター・楠田法子

「ぬる湯」でずっと浸かっていられる温泉
心身のバランスを整えてくれる温泉は週に 一度は入りたい。疲れや肩凝りが軽減した経験もあって、源泉かけ流しであることが最も重要です。中でも「ぬる湯」は程よい温度で ずっと浸かっていられるからしっかり堪能できるし、何より気持ちがいい!とにかく大好きな温泉に浸かっていたいのです。

楠田法子 くすだ・のりこ/鎌倉在住。山梨県に畑を持ち、畑へ行くたびに必ず入るほどの温泉好き。旅行先では現地の名湯を制覇するため一日4、5湯入ることも。

2.エッセイスト・柳沢小実

アーチの窓がかわいいお風呂
温泉でひたすらぼーっとして、芯から温まるのが好きです。宿を選ぶときはとにかく温泉が目当てなので、お風呂のビジュアルや泉質が最優先。今回選んだアーチ形の窓のお風呂は、浸かりながらタイムスリップしたような気分に。湯の色が日に7回変化する和歌山県熊野の「つぼ湯」にもう一度入りたい。

柳沢小実 やなぎさわ・このみ/衣食住・収納・旅・台湾について執筆。自身の暮らしを綴った著書多数。近著に『私らしい暮らしとお金の整え方』(主婦の友社)など。

3.菓子研究家・長田佳子

ごはんがおいしい温泉
季節の変わり目や、気持ちの切り替えに温泉を活用します。泉質や温度、すいている時期かどうかに加えて、ゆっくり過ごすには温泉宿の食事も大切。地元の食材はもちろん、温泉水で調理された料理はほかではいただけない特別なもの。20年前に母と行った〈亀の井別荘〉の食事に感動したのを覚えています。

長田佳子 おさだ・かこ/〈foodremedies〉という屋号を掲げ、ハーブを使ったまるでアロマが広がるような菓子を研究。登録制で動画配信でのお菓子教室を開催。

4.フォトグラファー・かくたみほ

駅から歩ける日帰り温泉
日々仕事に追われていて、わざわざ温泉へ入りに行くというよりは、仕事で地方に行くことが多いので行った先でサクッと立ち寄って楽しみます。サウナも好きなのですが、サウナがスッキリするのに対して、温泉は癒してくれる存在。仕事の疲れを流せて、体にいいことをした気持ちになります。

かくたみほ 雑誌やカタログ、アーティスト写真など、多方面で活躍。10年以上撮影に通ったフィンランドの写真集『MOIMOIそばにいる』『光の粒子』(共に求龍堂)を出版。

5.キノアーキテクツ代表取締役・束野由佳

巨匠・村野藤吾が手がけた温泉建築
週末に贅沢したいときや日常から距離を置きたいときに思い浮かべるのが温泉。宿を選ぶ基準は、建築が心地いいかどうか。せっかくの非日常なので、自分が美しいと思う空間に身を置いて、おいしい料理を食べることを重要視しています。訪れてみたいのは石川県にある谷口吉生氏設計の〈加賀片山津温泉 総湯〉。

束野由佳 つかの・ゆか/『VOGUE JAPAN』のエディターを経て、現在は建築設計事務所〈キノアーキテクツ〉の代表を務める。京都、山、東京の多拠点暮らし。

6.フォトグラファー・6151

四季の絶景が見られるおこもり風呂
温泉に入ると日々の疲れもモヤモヤも一旦リセットされるように感じるので、心も体も穏やかになりたいときに温泉旅に出かけます。それだけに、宿でしっかりと休息するために、プライベートの時間をきちんと確保できるかをチェックします。貸切り温泉や、お風呂付きの個室がある宿を探すことが多いです。

6151 ロクイチゴイチ/旅先の写真を投稿するInstagram(@6151)が話題。ワークショップ講師も務める。近著は『日々を美しく記録するフォトレッスン』(玄光社)。

7.編集/企画/ 「柳に風」主宰・柳澤智子

登山帰りに寄りたい名湯
登山やキャンプなどのアウトドアが好きで、温泉はそれらとセット。疲れを取る、体をきれいにする、湯船に浸かり元気をチャージするのが私にとっての温泉。大荷物を持って入れるか、シャワーの順番待ちをしなくてもいい広さか、なおかつ旅情があるところか、日頃から温泉施設をリサーチしています。

柳澤智子 やなぎさわ・ともこ/得意なジャンルは、食、住、アウトドア、自然、手仕事。著書に『住まいと暮らしのサイズダウン』(マイナビ出版)がある。

8.ライター/プランナー・前田紀至子

市街地から遠くても行きたい名湯名宿
温泉は、生命力をチャージしてくれる“水”。仕事が立て込んでいてリラックスしたいときに温泉宿へ行きたくなります。温泉そのものも大事ですが、滞在中楽しいと思える環境かどうかも大事。その点オールインクルーシブだと、お財布を気にせず思い切り温泉や宿のサービスを堪能できるからいいですね。

前田紀至子 まえだ・きしこ/美容や旅をメインに執筆。Instagram(@ki45m)では旅先での情報がぎゅっと詰まったリアルタイムなポスト、「#前田紀至子世界の旅」が好評。

text & edit : Nao Yoshida photo:Eric Micotto

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