食べるものを選ぶ。 傷リンゴからビールができる!?食品ロスに取り組む食材ブランド。

LEARN 2021.12.12

“もったいない精神”は刻み込まれているはずなのに、現状は食品ロス大国である日本。捨てない、だけでなく、買うところから行動をシフト。今回は食品ロスに取り組む食材ブランドをご紹介します。

食品ロスを削減するもの。

食品ロスは、日本では焼却されることがほとんど。特に生ゴミは約8割が水分、そのため焼却時には二酸化炭素の排出も多くなる。食品ロス削減を銘打ったものを選ぶのも、ゼロカーボンに貢献すること。そんな想いのある食品は、得てしてこだわりの美味ぞろい、が最近の通説だ。

食品ロス

A.冷凍庫を空っぽにして待ちたい、あの店の、美味なる「ロスパン」。
明日のパンを求めて入ったパン屋さんの棚が空っぽだったら悲しい。そんなお客さんの気持ちを汲み、世のパン屋さんは少し多めにパンを焼くことが多い。となると出てしまう、廃棄されるパン「ロスパン」。それを救うため立ち上がった〈rebake〉は、全国のおいしいロスパンを届けてくれるサービス。いつ発送されるかはロスパンの発生次第だが、それもまたお楽しみ。〈Bartizan Bread Factory〉のおまかせサワードウセット3,500円*一部送料込み

rebakehttps://rebake.me/

B.傷リンゴから、まるでスイーツみたいなビールが誕生。
風に揺られ傷ができたり、色や形にばらつきがあったりなど、おいしいのに廃棄される傷リンゴ。なんとその量、収穫量全体の3分の1ともいわれる。それはもったいないと、長野県伊那市の傷リンゴを製パン店のオーブンを借りて焼きリンゴにし、お菓子でもジュースでもなくビールを造った。軽く焦がした麦芽と焼きリンゴの組み合わせで、ちょっぴりアップルパイのようなフレーバーに。秋冬限定。アップルシナモンエール330ml 506円(サンクトガーレン 046-224-2317)

C.規格外野菜が、色とりどりの華やかなソースにドレスアップ。
使っているのは、環境に負荷をかけず持続可能な方法で農業を営む小規模農家の規格外野菜。瓶詰めにすることで賞味期限が数カ月延び、農家の応援にも。植物性のものだけを使い、色味を残す工夫がこらされた野菜ソースは、のせるだけ、和えるだけで華やかな食卓に。たとえば左のニンジンのバーニャカウダソースも、パンに塗れば朝から野菜も摂れ、おいしさと鮮やかさに目も覚める。季節のびん詰めの3本セット2,592円

■ファームキャニング:https://shop.farmcanning.com/

(Hanako1202号掲載/photo : Akiko Baba styling : Nami Kagiyama text : Miho Arima edit : Nao Yoshida cooperation : UTUWA)

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