生花を自由に楽しむヒント。 知れば役立つ“生花のキホン”。一輪でも花束でも、空間がパッと華やぐポイントとは?
おうち時間が増えて、生花店に立ち寄る新しい習慣ができた人も多いのではないでしょうか。そこで今回は表参道のフラワーショップ〈VOICE〉店主の香内斉さんに、知れば役立つ、生花の扱い方を教えてもらいました。
香内さんが集めているのはドイツのラウシャグラスやオランダのデスポッツ、アンティークの器など。「オブジェとして気に入った花器を部屋に置いておくと、花を生けたくなると思います」
■用意するもの
・花器
・花束
・園芸用ハサミ
今回は、花束をもらった場合を想定。この花束は、〈VOICE〉で5,000円程度のもの。花器は、大・中、そして一輪挿しをいくつか。ハサミは園芸用のものでなくてもOK。ナイフやカッターもあれば切りやすい。
■作り方
1.花束をばらす。
花束は、なるべく早く花器に移し替える。束ねてある部分をそのままにするとその部分が蒸れ、茎が傷む原因になるので外してしまう。茎は下から1cmほど切ると、水の吸いが良くなる。
2.そのまま生ける。
水に浸からないように葉を間引き、束ねてあった部分を持って花器へ。スパイラルと呼ばれるこの束ね方は花屋の基本だとか。このまま移し替えると、花が放射状に広がり美しく生けられる。
【POINT!】スパイラルを崩さずに
3.花器を移す。
水を替えるごとに茎を1cmほど切ると長持ちする。傷んできた花があれば間引き、中くらいの花器に移し替えよう。机の縁を使ってバランスをチェックし、花器に合わせて花の高さも調整して。
【POINT!】生け替えるとき、茎を切る
4.最後は一輪挿し。
一輪挿しをいくつか持っていると、花束の最後の1輪まで愛でられて、花屋で1輪だけ買うという楽しみ方もできる。香内さんは、ボリュームのある花器にスッと伸びる花を合わせていた。
【CHECK!】お花を生ける器は、 何でも楽しめる。
水が張れれば、何でも花器に。皿なら、このようにリムがあれば首を座らせやすく、花が水に浸かることなく生けられる。落ちてしまった花でも、こうすれば絵になる。
今回教えてくれたのは…香内斉(こうない・ひとし)
インテリアの仕事をしているときに中目黒のフラワーショップ〈farver〉と出会い花に魅了され、同店で修業を始める。2017年に独立し、〈VOICE〉(東京都渋谷区神宮前3-7-11)をオープン。
(Hanako1187号掲載/photo:Kazuharu Igarashi illustration:Shapre text:Rio Hirai)
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