無料で配布されている地図が充実。 人気ベーカリーから、コーヒーまで。街歩き好き3人による下町マップ談義開催!
観光スポットとして知られる浅草、谷根千、蔵前は、いたるところで個性豊かな地図を手にすることができます。地図好き、街歩き好きの3人が、下町散歩がもっと楽しくなる地図の魅力を語ってくれました。
浅草〈SPLENDOR COFFEE〉にて、多才な地図好き、街歩き好き3人によるマップ談義開催!
見どころが盛りだくさんの浅草界隈は、無料で配布されている地図が充実。今回は「地図に一家言あり」という3人にマップ談義をしていただくことに。
独自の視点で東京の街歩きの本を執筆した岡本さんは「仕事柄、いろいろな場所に行くから地図は必需品。でも、浅草にこんなに種類があるのには驚いたなぁ」と地図を眺め、しきりに感心の様子。浅草在住歴があり、その愛を綴った〝食べある記〞の作者、上野さんは「下町のマップは個性があって面白い。イラストやちょっとしたコメントが入っているとつい手に取ってしまいます」と話す。人気ベーカリー〈ペリカン〉のドキュメンタリー映画の監督として浅草に通い詰めた内田さんは、少々ユニークな地図観が。「昔から江戸時代の地図が好き。いまの下町の情景と重ねると想像力がかきたてられてわくわくします」
目的地を探しながら、予期せぬ新しい発見に出合える!紙の地図の魅力とは?
浅草界隈で配布されている地図を手に取り、マップ談義に花が咲く。
「いまは携帯で簡単に地図を検索できるけど、目的を持たずにぶらぶら街歩きをするなら、紙の地図がいいですね。携帯を見ながら歩いているとつい見落としてしまう景色やお店を見つけることができるのがいい」と岡本さんが言えば、上野さんも「携帯の地図アプリは本当に便利だけど、紙の地図には目的地を探しながら、予期せぬ新しい発見に出合えるという魅力があります」と話す。
ぶらり散歩が楽しくなる下町マップの多彩さに脱帽。「もし、自身が下町マップを作るとしたら?」
文豪ゆかりの地マップからおいしいコーヒーのマップまで多岐にわたる下町の地図。地図好きの3人に、「もし、自身が下町マップを作るとしたら?」と、訊ねてみたら三者三様の答えが返ってきた。岡本さんの「安心して街歩きできるようにトイレの場所を記した地図を(笑)。多面性を持つ下町だからこそ、趣味性が濃い地図も面白そうですね」という意見に上野さんと内田さんも納得。
「トレースになっていて、いまの浅草と昔の浅草を見比べられる地図があれば面白いと思いますね。できれば、江戸時代くらいまで遡りたい」と話す内田さん。
上野さんは「下町の歴史をたどる地図は面白そうですね。私にとって、地図は冒険の友。ぎっちり書き込まれている地図ではなくて余白の部分に自分のお気に入りスポットを書き足していける空白多めの地図があってもいいと思う」と、それぞれ下町歩きがさらに楽しくなりそうなアイデアが満載!後日、3人が「下町歩きの相棒にしたい!」と太鼓判を押す個性豊かな地図をご紹介。浅草界隈に出かける際には、ぜひ手に取って、自由気ままな散歩のナビゲーターとして活用してみたい。
地図トークの舞台になったお店はこちら。〈SPLENDOR COFFEE〉/浅草
浅草駅と田原町駅の中間にあるコーヒースタンド。浅草には珍しく、ブルックリン風のスタイルだ。こちらでも、コーヒーマニアの店主が近隣のコーヒーショップと協力して作成したオリジナルのマップが手に入る。各店でコーヒーブレイクしながら、浅草と蔵前の街を散策しよう。
■東京都台東区寿4-13-10
■03-5830-3509
■11:00(土日祝10:00)~19:00 水休
■24席/禁煙
(Hanako1144号掲載/photo : Mao Yamamoto edit : Chiyo Sagae text : Keiko Kodera)