西荻の新しいコミュニティ!? ギャラリーカフェにシェアスペースも!西荻窪で見つけた新しい形のカフェ4軒
ワークショップ開催の他、アートや作家と気軽に会えるギャラリーカフェや、シェアオフィスとしても使えるカフェ。西荻窪で見つけた、そんな新しい形のカフェをご紹介します!
1.〈in the Rough〉
西荻窪で不動産業を展開する松本弘子さんが、“未来を育てる働き方”をコンセプトにシェアスペースをオープン。フリーランスワーカーや、お店を持たない料理人などが集まって、この場で新たなコミュニティが生まれることも。パーテーションで仕切れる小上がりでは、ワークショップも行われる。
カフェでは、地採地食のオリジナルメニューのほか、毎週金曜日は〈にしまきごはん〉、日曜日には〈NyaraCafe〉と、日替わりカフェも登場。
壁一面のホワイトボードやキッチンを備え、Wi-Fiや電源なども完備。シェアオフィスとしても、気兼ねなく活用できる。
2.〈ヨロコビto Gallery Cafe Artcard〉
30年以上クリエイターとして働いた柏本郷司さんが開いたギャラリーカフェ。アーティストを継続して支援し、日常のなかにアートを広げることをテーマにする。もっと気軽に絵を楽しんでもらおうと、応援する作家の絵葉書を制作販売し、昨年 4月に念願のギャラリーをオープン。柏本さんが選ぶ作家の作品は3週間展示販売され、期間終了後も3週間はリビング風にしつらえたカフェへ。家やオフィスに飾るイメージが湧く仕掛けだ。今では、妻の裕美さんが作るサンドイッチやコーヒーを片手に、アーティストと一緒に絵を描いたり話したりするお客さんも多い。作家との距離の近さも、カフェ併設の効果。
昨年夏に行われた、鈴木勇介さんによるワークショップ。
3.〈暮らしのいろいろ ていねいに、〉
西荻窪で生まれ育った鍼灸師の福田倫和さんが営む、定食とマッサージのお店。食事とセラピー、ワークショップを通して、地域の人々の健康と暮らしのサポートを目指す。平日は〈ていねいに、〉がオリジナルの定食を出し、土日は料理ユニット「ippo食堂」と「おこさまボーイズ」が担当するカフェに。近所の人が掃除や皿洗いのボランティアに来たり、料理教室に参加したりと、地元のコミュニティスペースとしてにぎわう。レンタルスペースにも使われる奥の畳敷きには、ちゃぶ台やコタツを置き、カフェらしからぬ民家のような雰囲気に。「ていねいな日常の一場面になれば」と親しみやすい空間を作る。
この日は不定期開催の「ippo食堂」の料理教室。デモンストレーションと試食で3,000円。
「 ippo食堂」は土曜日、「おこさまボーイズ」は日曜日。
4.〈西荻百貨店〉
花を見ていると、隣の部屋から珈琲の香りが誘い、テラスの山野草も気になってくる。ここは、フラワーショップ〈icca〉、カフェ〈くろもじ珈琲〉、山野草とお庭の相談所〈草と花 一草(isso)〉、内装と家具〈カラクタ工房〉を営む 4人によるシェアショップ。カラクタ工房がアパートの一室をリノベーションし、3店がひと続きに楽しめる空間だ。
〈icca〉では月に3~4回「花あそび教室」を開催。店主・西野純子さんが選ぶ花で、リース作りなどのフラワーアレンジを学べる。四季を感じる花をそろえる。写真はミモザのリース教室。
〈一草〉 はテラスに。庭師の砂森聡さんに庭の相談ができる。
(Hanako1129号掲載/photo : Kenya Abe text : Kahoko Nishimura)