伝えたいのは、いい意味での「テキトー」子育てのさじ加減|モデル asacoの4回目の育児 – fourth time around
新連載が始まります!
モデルとして雑誌やCMに出演するいっぽう、子ども服ブランド「kitutuki」のディレクターとしても活躍中の asacoさんの連載。実は5月に4人目のお子さんを出産したばかりのasacoさん。4人目育児ってどんな感じ?家族の関係は変化した?家事やお仕事は?などなど、にぎやかな家族の日常を綴ります。
vol.1 はじめまして、asacoです
はじめまして、asacoです。
この度ハナコママで連載をさせて頂くことになりました。
まずは自己紹介を少々。普段はモデルをしたり、キッズブランドkitutukiのディレクターをしたり、マフィオという名で夫婦でフードのお仕事をしたり。そんな中、5月に第4子 風雄<かぜお>を出産して、まさかの4児の母になりました。
久しぶりの妊娠は、食べ悪阻が出産まで続き、気持ち悪さと闘う日々。既に3回経験しているからこそお産に対しても非常にナーバスになって(要はあの死にそうな痛みへの恐怖です……)臨月に近づくに連れてなかなか気持ちもハードでしたが、生まれてきた小さな小さな赤ちゃんは全てを消し去ってくれました。
新生児、ただただかわいー!かわい過ぎるー! 3人目が孫のようなら、4人目はひ孫級。「かぜおくぅーん♡」と目尻下がりっぱなしで、授乳やおむつ替えに勤しむ毎日です。
さて、4人も子どもがいるということは、ものすごく子ども好きで、子育ても手馴れたものなんだろう、と思われるかもしれません。
確かに、経験を重ねた分だいぶ手順として分かることは増えたし、いくらか心に余裕も生まれました。でも、かつてそんな私にも長女里稔<りねん>を出産した頃に暗黒の時代があったのです。
遡ること10年前、まだまだ周りにママのお友達もほぼいなくて、一人ポツンと母になった私。お産を終えて、産院で小さな赤ちゃんと初めて過ごしたその夜、「もしかして、私はものすごい大変なことをしてしまったのかもしれない」そう思ったのを今でも覚えています。
慣れない授乳、泣き止まない赤ちゃん、眠れない夜。楽しく充実した妊娠期とは打ってかわって、何て忙しいんだ、母親って。そして、いつしか出産をゴールのように設定していた自分にハっとしたのでした。ゴールじゃなくて、ここからがスタートなんだ……、
そうして分からないことだらけの育児が始まるわけですが、当時主人は会社勤めだったため日中は母子2人きり。今のようにSNSもなかったので、同じような境遇のママとつながる術もなく、とにかく不安なことがあるたび「◯◯、◯◯」とPCでワード検索する毎日でした。当たり前ですがそんな日々にどんどん心が参ってしまい、娘のことをかわいいと思う余裕すらなく、しまいには人生初めてうつ病の本を手に取ってしまうという……、今思い返しても、あの頃は本当にボロボロだったなぁ私。
それでも何だか、その後、2人、3人、4人と子を産むんだから不思議なもんです。赤ちゃんがオギャーと泣くだけでオドオドしていた当時の自分に、4人目になると、号泣してる姿ですら愛おしくてしばらく眺めていられるようになるよ、って教えてあげたい(笑)
そんなワケで、この連載では、4人目を迎えてさらにパワーアップした我が家流育児をご紹介できたらと思っております。もちろんパワーアップとは……、経験上知った、子育てのいい意味での「テキトー」のさじ加減、ってところです。
慣れない育児で四苦八苦しているママたちの心が、少しでも楽になることを願って。どうぞおつきあいの程、よろしくお願いします!