末っ子は生後1か月でデビュー。 無縁だったキャンプにがっつりハマった理由|モデル asacoの4回目の育児 – fourth time around
この連載は…… モデルとして雑誌やCMに出演するいっぽう、子ども服ブランド「kitutuki」のディレクターとしても活躍中の asacoさんの連載。実は5月に4人目のお子さんを出産したばかりのasacoさん。4人目育児ってどんな感じ?家族の関係は変化した?家事やお仕事は?などなど、にぎやかな家族の日常を綴ります。
vol.7 無縁だと思っていたキャンプにがっつりハマリました
子どもが生まれて、キャンプを始めるお友達は私たちの周りにもたくさんいました。
自然に囲まれて過ごす素晴らしさももちろん、キャンプ用品さえ一式揃えてしまえば、家族でのお泊まりもかなりリーズナブルなのだと、その魅力はよく話に聞いたりもしていましたが、私も夫の政治くんもどうにもアウトドアとは無縁すぎる。だって、共通の趣味といえば散歩と居酒屋巡り…健康的に外でスポーツって柄でもなかったし、好きなことのために初期投資っていうのもハマるのか確証がないところでピンとこない。
そんなことで、キャンプね〜楽しそうだけどね〜、といつもぼんやりと思うまでにとどまっておりました。
それが、去年の初夏のある日のこと。キャンプに行くことにしたから!と、突然政治くんから言い渡されたのです。何やら、親しいお友達と話の流れで日程まで決め込んできたそうで。一瞬、ってことは色々買い揃えなきゃってこと? と頭の中でチャリンチャリン〜と数字が駆け巡りましたが、、、こういうのは勢いが大切。楽しそうなことにはすぐに乗ってしまう私は、いいじゃんいいじゃん! 二つ返事でそのままテントの下見に出かけたのでした。
いざその世界に足を踏み入れてみると、その奥深さにびっくり。テントひとつとっても、その形状、素材や材質、広さから部屋の仕切り、通気性など、限りなく種類があることを知ったのです。
キャンプの知識がこれっぽっちもない私と政治くんは、その選択肢の多さにどこから手をつけていいのかとしばし途方に暮れるのですが、キャンプ経験豊富なお友達にアドバイスをもらいながら、雑誌やネットで情報収集にふける日々。そんな風にギアを吟味する時間もすごく新鮮で、いつの間にか夫婦2人、キャンプの魅力にどっぷりと引き込まれていったのでした。
さて、そして迎えた初めてのキャンプは静岡県の「ふもとっぱらキャンプ場」へ。どこまでも緑が広がり、目の前には壮大な富士山がそびえ立つその場所は家族連れのキャンパーに人気だそうで、その理由は立地だけでなく清潔に保たれた水場やトイレ事情からも伺うことができました。
中でも、メインスペースに設置されたトイレに限っては温水シャワー付きだったのには驚いた! 野外の水場やトイレが汚いのはある程度仕方ないと覚悟していた分すぐにそれが覆されたのはとてもラッキーで、まだ和式が不慣れな末娘のトイレ問題も早々に解消されたのでした。
それから、慣れない手つきでテントを設営したり、火を起こして食事の支度をしたり。もともとインドア派の家庭で育った私は、キャンプらしき事といえば学校行事で出向いた林間学校くらいだったけれど、薪を割って火を起こして、飯ごうでご飯が炊けた時のあの感動が数十年ぶりに再び蘇ってくるこの感覚!
そもそもキャンプを始めたいと思ったのは、我が子たちに外で過ごす非日常を味合わせてあげたい気持ちが大きかったのが、実際は大人の私たちこそ、子どものように無邪気に外での時間を楽しんでいる事に気付きました。ここ最近急速に子連れキャンプに人気が集まっているのも、まさに大人も子どもも同じ目線で野外時間にワクワクできることが理由なのかも。
それから益々我が家のキャンプ熱は高まる一方で、妊娠が発覚して絶賛つわり中だった頃も、臨月でお腹が超絶大きかった頃も足繁くキャンプに出かけ、かぜおくんなんて生後1ヶ月でキャンプデビューを飾ることに。そんなすぐに!? と驚かれるのですが、実際まだ小さな赤ちゃんとのキャンプはそれほどハードルは高くなく、基本敷物の上に寝かせておくかスリング抱っこでOK。
多少泣いたとしても、外ではさほど気にならないのも不思議なもので。キャンプ場に思いの外赤ちゃん連れのママさんを多く見かけるのもその証拠でしょう。何より、生後数ヶ月は何かと家に篭りがちになってしまうママにとって、自然の中で我が子と過ごす開放的な時間は気分転換になること間違いなく、赤子連れキャンプ、とってもオススメです。
ただひとつ言うなれば、家族が一人増えたことにより、6人用の大きなテントをイギリスのサイトから個人輸入したり、車買い替えの際、キャンプのことも視野に入れて思い切ってアメ車購入に至ったりと、何かと大きな出費が増えていることは否めず…… ハマればハマるほどに欲しいものが尽きず、お財布事情とどう付き合っていくのかが目下我が家の課題です。