しんどかったコロナ禍の夏休み、束の間の夫婦じかんに癒されたこと|モデル asacoの4回目の育児 – fourth time around
長い長いと思っていた夏休みも、早いものであと1週間ほど。
えー、僭越ながら先月『夏休みの宿題を円滑に進めるコツ』と題してアドバイス的な記事も書かせていただいて、今ごろは親子ともども心に余裕をもって過ごしている予定だったのですが、なかなか思い通りにいかないのがわが家の常。案の定、夏休み終了までのカウントダウンとともに暗雲が立ち込めております……。結局いまだにドリルも自由研究も終わっていなくて「もぉ、なんで毎年こうなるの~(涙)」。とりあえず、無事に2学期が迎えられることを祈るのみです。
さて、こんなご時世で今年の夏も自由に出かけることができず、楽しみにしていた浜松帰省も叶わず、基本世田谷にこもる日々。
インスタグラムではしょっちゅう「カオス」という言葉とともにわが家のドタバタ劇を更新していました。
朝昼晩、3食のごはんづくりが本当にツラかったのですが、それ以上に堪えたのがきょうだいげんか。
4人いるので、いろんな組み合わせでケンカが勃発して、冗談抜きで5分おきくらいに誰かしらが号泣する事態に陥ってました……。
これを読んでくださっているパパママさんなら誰もが経験していると思いますが、子どもの泣き声を聞きつづけるってめちゃくちゃしんどくないですか。
わたし、どんどん心が病んでしまい、ながーい夏休みを乗り越える自信すらなくなっていました。
そんなある日のこと。なかよしご夫妻から突然連絡をもらいました。
「ざいざい(長男)から『今日遊ぼう~』ってメールが来たんだけど、天気が悪そうだからうちに遊びに来たらと思って」。
な、なんと! 神のようなお言葉にもちろん二つ返事で返信しつつ、ふと、息子もわたしの最近の疲労感を感じ取って空気読んだのかなぁとも思いました。
おなじ屋根の下、ママがどんよりしてたら単純に子どもたちだってイヤだよね。なんかごめん……と思いつつ、わが子4人は元気に友人夫妻の家へ出かけて行ったのでした。
そしたら、ありがたいことに夕飯も食べさせてくれるとのことで、突如まさかの夫婦ふたり時間。
日が傾き始めても夕飯の支度をしなくていい幸せを噛み締めつつ、「ふたりだけなら夕飯なんてパンとチーズと生ハムくらいで本当に充分なんだよね~」と、飲兵衛なわたしたちは買ってきた食材をテキトーに食卓に並べて、心置きなくワイングラスを傾けたのでした。
あー、至福のとき~! そして、そんな時間を過ごしながら、ちょっとだけ老後の夫婦生活を垣間みた気がしました。
「子どもたちが親の手を離れて巣立っていくのは寂しいものよ~」なんてよく耳にするけれど、わたしはむしろまた訪れる夫との夫婦ふたり生活は結構たのしみなんです。
もう、子どもたちと一緒のにぎやかな生活は楽しみ尽くしたとゆーか、静けさに飢えてるとゆーか。
かと言って、近しい友人の間ではわたしたち夫婦はケンカが激しいことでとても有名なんだけど(笑)。
わたしと夫の政治くんって、子どもが生まれてからも出会った頃と関係性がぜんぜん変わらなくて、いい意味でいつまでもおたがいがパパママじゃない。
だから、子どもが居ても居なくても一緒に楽しめることはなにも変わっていなくて、結婚生活も15年ほどになりますが、いまだに夫婦ふたりで過ごす時間が心地よいと思えるのはしあわせなことだなぁて、あらためて実感したのでした。
さて、友人の粋な計らいで息抜きをさせてもらったわたしたち。後日彼らと会ってその日の子どもたちの様子を聞かせてもらうと、「家だとケンカして騒がしいって聞くけど、うちに来るといつもみんなすごくいい子なんだよ~」とのこと。
なるほど、子どもたちも友人の家ではさすがによそ行きの顔になるのか(笑)。そして、彼らにとっても口うるさい母から離れて、束の間のリフレッシュ時間になったに違いありません。
そのあとも「あ~、もうマジでしんどい!」と思うと、そんなわたしを察してか、また別の友人が子ども連れて遊びに来てくれたり、わが子をプールに連れ出してくれたり、子ども同士でお泊まり会したり。
みんな「おたがいさま」って言ってくれるけど、(アサコちゃんまたギブアップしてそうだな……)と気にかけてくれることが本当にありがたく、なんとかこのコロナ禍の夏休みもぶじ終えることができそうです。
あ、子どもたちの宿題がきちんと終わりさえすれば、きっと……。