小6長女がひとりパリへ!今しかできない経験を大切にしてほしいという想い。|モデル asacoの4回目の育児 – fourth time around
この連載は……
モデルとして雑誌やCMに出演するいっぽう、夫婦で手がけるケータリング業「マフィオ」として、最近はママキャンパーとしても活躍中の asacoさんの連載。2018年5月に4人目のお子さんを出産して、ますますにぎやかになった家族との毎日。4児の母ってどう?家事やお仕事は?などなど、なにげない日常から感じたことをつづります。
vol.32「かわいい子には旅させろ」小6長女がひとりパリへ!
実は先日、小6の娘(以下、りねん)がひとりでパリに旅立ちました。
家族のようになかよくしているカメラマンの熊谷直子氏が(以下、なおちゃん)仕事でパリに行く予定があって、「2週間の滞在のうち後半はプライベートの時間だから、途中からりねんもおいでよ!」と誘ってもらったのが今回の旅のきっかけ。
最初は「えーーー!ってことは、飛行機はひとりで乗るのー!?」とひるんでいたのだけど、「いやいや、こんな機会なかなかないよ〜」「行ったら絶対楽しいよー!エッフェル塔に凱旋門だよ!」などなど、これがどんなに貴重な経験になるのかをあれこれ話したら、しばらくして「やっぱ行くわ」と言い出して、両親ガッツポーズ(笑)。
気が変わらないうちに手続きを済ませて、無事パリへと送りこんだのでした。
とはいえ、私たち自身もこどもをひとりで飛行機に乗せるなんてはじめてのこと。パリまでの約13時間、果たしてひとりきりで大丈夫なのかと調べてみると、大抵どの航空会社にもひとりで乗車するこどもをサポートするサービスがあると知って、ホッと一安心。今回は機内で言葉のストレスなく日本語で過ごせるように、ANAの「ジュニアパイロット」を利用することに決めたのでした。
このカードを首から下げて移動。こどもひとりでの旅だってすぐに分かるので安心でした。
さて、出発当日。空港で諸々手続きを終える頃に「ちょっとは緊張してる?」とりねんにたずねると「全然。」と返ってきて、さすが私たちの娘、図太く育っているなぁと笑ってしまいました。むしろ、私はちょっぴりドキドキしちゃったんだけどね(笑)。にしても、なかなか頼もしい娘の反応に、安心して見送ることができました。
ANAのサポートも手厚く、チケットカウンターからやさしそうな女性の添乗員さんが付き添ってくれて、機内はもちろん、おそらく到着先でも出迎えてくれたなおちゃんの元までサポートをしてくれたはず。順調な旅のはじまりとなりました。
無事パリでなおちゃんと落ち合ったりねんは、さすがに初日は時差ボケに苦しんだみたいだけど、翌日には体調もおちついて、はじめてのパリをめいっぱい堪能しているようで何より。
今はLINEで普通にテレビ電話もできちゃうんだから(しかも無料)すごい時代になったもんです。毎日一度、りねんと画面越しにはなしをして、パリいいなぁ〜とうらやましく旅の様子を見守る日々です。
念願のエッフェル塔!無事到着したんだと、写真を眺めるだけで感激でした。
ちなみに、今回2人がお世話になっているのは、なおちゃんのフランス人のおともだち、サンドラのおうち。なおちゃんがよくパリに住む彼女の元を訪ねているのは知っていて、なんなら彼女が日本に遊びにきたときに紹介してもらったこともあって、これまた安心ポイントでした。
そして何より、ホテル泊では絶対に味わえない"パリの日常"を体感できる贅沢!だからこそ、りねんを送り出したかったといっても過言ではありません。
子育て経験12年目とはいえ、長女りねんに関してはいつだって新米ママ。いまだに手探りなことばかりだけど、いつしか私たち夫婦の中で、我が子たちには経験からたくさんのことを学んでほしいというきもちが芽生えていました。
お金を出せば塾にも行ける、習い事にも通える、簡単にほしい教育が手に入る時代ではあるけれど、だからといってすべてお金で解決するのではなく、どこにお金をかけるのかはしっかりと吟味したいと思うし、子どもたちにも受け身ではなく、何気ない日常から"自分自身で"学びとる力を身につけてほしいと思う。
そのために私たちができるのは、その場を提供することだと常々思っていて、今回のパリ行きはまさにその環境としてベストすぎる条件がそろっていました。かけがえのない経験にはお金がかかっても多少リスクがあるとしても、親として全力で後押ししたいと思うのです。
ちゃんと宿題を持っていったようで。まさに、パリの日常を体感!
周りのお友達にこの話をしたら、誰一人としてネガティブな発言がなく「いいじゃん、りねんサイコーだね!」って心から応援してくれたのもうれしかったこと。
なんというか、子育てって正解が分からないからこそ、みんなのあたたかい言葉の数々に背中を押されることばかり。本当にありがたいです。
そもそも、なおちゃんとは当時よく一緒だった仕事でカメラマンとモデルとして出会って、私がりねんを妊娠したのを知った彼女が「マタニティフォト撮りたい!」と言ってくれたことがきっかけでなかよくなりました。
あのときお腹の中にいた娘と、なおちゃんが今パリを旅している衝撃!人生っておもしろいよなぁ〜ってしみじみと思います。そして、我が子を自分のこどものように愛してくれる友達に恵まれたことも、なんてしあわせなんだと実感するのです。
フランス人のお友達もできたのだそう。うれしいね!
原稿を書いているまさに今、ちょうど旅の折り返し地点にいる2人。明日からはなんと南仏を訪れる予定だそうで、もう、心からうらやましい!
「今度はママとも一緒に行きたい」と言ってくれたので、りねんさん、ぜひ次回はママをアテンドしてくださいね〜!…そう思うと、いつの間にかちいさなこどもではなく、おおきな子を持つ母になったんだな、私。