第6回 写真家・田尾沙織の『Step and a Step』500gで生まれた赤ちゃん 【田尾沙織のStep and a Step・6】私たち異性ですから
MAMA 2021.01.29
写真家・田尾沙織さんに、500gで生まれて、軽度の知的障害とADHDだと言われている息子、奏ちゃんの子育てと日常について綴っていただくこの連載。
2人の日常を、田尾さんによる色鮮やかな写真と共にお届けします。
先日も書いたトイトレがだいぶ進みました。
今年の目標は「トイレでうんちができるようになること」と言ったそばから、一度ですが成功。本人が「せんせいに ほめられちゃうな~ぼく」と鼻歌混じりに言うくらい喜ばしいことでした。
おしっこの方は、間に合わなくてトイレの前でパンツ下ろした瞬間に…、というハプニングもありましたが、外出中も尿意を教えてくれるようになりました。
急成長です。
そして、ずっと私が気になっていることが、「男性はおしっこの後なんで拭かないのか問題」。昔から密かに思っていたのです。
男性用の立ってするトイレってトイレットペーパーが付いていないのは何故なのか…。拭かないのって、パンツ汚れるんじゃない? 不衛生でしょうと。(そもそもなんで個室ではないのかもありますが) 女性なら誰もが考えたことがあるのではと、思うのです。
5歳児にもなると、もう立っておしっこできる男の子もいるのですが、まだトイレ初心者な奏ちゃんは座ってしています。そして、私が拭いてあげます。「きれいに拭かなくちゃダメだよ~」とか言って。
でも、あと1年もしたら奏ちゃんも立ってするようになるかもしれません。
「きれいに拭かなくちゃいけないよ」と教えていたのに、立ってするだけで、急に「拭かなくていいんだよ」と言う大人。
きっと不思議に思うだろうな。
自分とは違う人間(子ども)を育てるだけでも大変だけど、 異性を育てるのは、わからないことだらけだなと思うのです。