第67回 チュートリアル福田充徳の「はじめてパパのなんでも〈新発見〉!」 【チュートリアル福田の育児エッセイ・67】ママが「鬼がくるよ」を多用しすぎて鬼が怖くなくなってしまいました。
2017年12月、待望の第一子となる男の子が誕生! 新米パパとして、まだまだわからないことだらけだと言う福田さんの育児日記です。子どもとの毎日の暮らしの中でみつけた発見や感動、ときにするどい(!?)ツッコミを赤裸々に語っていただきます!
“鬼”を使うならば、夫婦が生み出すリアリティが重要!
うちの奥さんは、息子が言うことを聞かない時に「鬼がくるよ」といいます。みなさん、ご存知かと思いますが、鬼と電話できるアプリがあります。我が家もそれを導入し「鬼さんに電話するよ」とよく言っています。
ただ、奥さんがそれを多用しすぎたせいか、息子が思い切り慣れてしまって、鬼を怖がらなくなってしまいました。最近では、鬼も友達感覚で「今度、僕とパパとママと鬼さんで、はとバス乗りにいく!」と言っています。もう鬼のこと好きになってるやん、と思います。
奥さんは鬼に頼る他力本願ならぬ“鬼本願”なので、ノープランで「鬼がくるよ」と言いがちです。昼でも夜でも言います。もう1日3回くらい言います。いや、鬼もそんなにしょっちゅうは、わざわざ来てくれんやろ、と僕は思います。
この間なんか、車に乗っていて、息子がおやつを食べたいとぐずったら「そんなこと言っていると鬼さんと一緒に車から降ろすよ!」と言っていて、いやそれどういう設定? となりました。鬼と一緒に降ろすってどういうこと? 鬼も今一緒に乗っているってこと? と。それじゃ、息子には伝わらんし。
さらに言うと、僕は鬼に頼りたくないタイプ。鬼本願をしたくないので、奥さんの鬼発言をいつも冷静にみてしまいます。鬼に対する親の足並み、信頼度、鬼を恐る気持ちが揃ってないことも、息子に鬼の効果が出ないことの一因かなと思っています。
鬼を使うときには、大人がちゃんと怖がってないとダメですよね。パパとママが恐怖するリアリティがないと子どもは鬼は怖いものだ、と怖がってくれませんから。YouTubeとかで鬼とかなまはげの動画でも今度みせてみようかな……。いや、でもまだ僕は鬼に頼らない“自力本願”でいきたいと思います。