第69回 チュートリアル福田充徳の「はじめてパパのなんでも〈新発見〉!」 【チュートリアル福田の育児エッセイ・69】子どもに観せていいもの、いけないものの線引きとは?

MAMA 2020.12.16

2017年12月、待望の第一子となる男の子が誕生! 新米パパとして、まだまだわからないことだらけだと言う福田さんの育児日記です。子どもとの毎日の暮らしの中でみつけた発見や感動、ときにするどい(!?)ツッコミを赤裸々に語っていただきます!

『鬼滅の刃』に、息子だけでなく僕もすっかりハマっています!

前回に続き『鬼滅の刃』の話です。前回だけ読むと、ハマっているのは息子だけのようですが、僕も一緒にめちゃくちゃハマりました。

大ヒットを記録している映画『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』もまだ観に行っていませんが、観たい気持ちが先行するあまり、原作の漫画を先に読んでしまったりしています。

『鬼滅の刃』は、バトルシーンもありますし、ハードな場面も多い。子どもに観せていいものか、と悩む親御さんがいるのもわかります。映画は、PG12で「12歳未満の年少者の観覧には、親又は保護者の助言・指導が必要」という区分。親がちゃんと話をして、観にいくべきという作品です。

僕個人としては、どこまでが悪影響なのか、というのがわからないなというのが正直なところです。だって、自分のことを振り返ってみても子どものころ『北斗の拳』を観ていたけど、誰かの秘孔を突いて爆破させたいと思ったことないしな、とか、『ルパン3世』を観ていたけど、泥棒してみようと思ったこともないしな、と思うんです。

ルパンは、確かにかっこいいけど、泥棒することはあかんことやとわかっていたし、そこの分別はついていた。だから、そこは子どもたちが子どもたちなりに、フィクションと現実の区別がちゃんとついていればいいんじゃないかなと思うんです。

本人が興味あって、観たいのだとしたら、親がちゃんとどういう物語なのか、どういうことがあって戦っているのかをちゃんと話ができればそれでいいと僕は思います。 そこから善悪を学ぶことができれば、それがいちばんです。

『鬼滅の刃』を観ながら「炭治郎は悪いことした鬼だけ切るんだよ」と話をして、で、お話がもっとわかるようになったら、でも鬼にも鬼になった理由や背景があるんやで、と説明できたら、もっと物語の世界の奥行きや人間の喜怒哀楽みたいなものを理解できるようになるのでは、と思います。

なんでもかんでも過剰に反応して、ダメと決めつけてしまうのは、それはそれでもったいないなあと個人的には思っています。

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