手作りアイスの楽しみと、今年の夏に思うこと【親子ではじめるエシカル暮らし・33】
あっという間に夏休みの終わりが近づく。
真夏日から突然、長雨の寒い日が続き、そしたらまたじめじめと暑い日がやってきて……と随分身体への負担もあった今年の夏。
我が家は家族全員アイス好きなので、暑くなると、ついつい毎日のようにアイスを食べてしまいます。生活クラブで注文しているカップのアイスは絶品だし、お出かけしたとき、市販のアイスを買い食いするのも楽しい。
だけどそんな日が続くと、身体に負担がかかっているのを感じます。とくに4歳の息子は顔が浮腫んだり、鼻水が出たりとダイレクトに反応が出るタイプ。こりゃいけない、と思っても、やっぱりおやつにアイスを食べたい。そんな時は手作りアイスに限ります。
うちでよく作るのは完熟バナナと無糖ココアパウダー、豆乳をブレンダーでウィーン!とやって凍らせたアイス。凍ったバナナってなんでこんなに美味しいのでしょうか。ココアを混ぜるとコクも倍増。まさにチョコバナナアイスそのものです。
米麹の甘酒を凍らせて、少しの豆乳と一緒にウィーン!とやって作る甘酒アイスもとってもおすすめ。濃厚でクリーミー、だけどさっぱり。米麹は腸内環境を整えてくれる働きがあり、ビタミンBも豊富な発酵食品。アイスにするにはストレートタイプではなく、濃縮タイプを使うのがおすすめです。
どちらもお砂糖を使わなくても、甘さも食べ応えも十分。
そして「一緒に作る」「できるのを待つ」「作ったものを食べる」工程を、子どもと一緒にするのはとても楽しいもの。アイスは混ぜて凍らせるだけ、なので作るのがこの上なく簡単な、手軽に楽しめるお菓子作りでもあります。
収束の見えないコロナウィルス、続く自然災害。
たくさんの子どもたちが悔しさや悲しさも感じるような、そんないつもと随分ちがう夏休みも、今年で2回目。
我が家も帰郷を直前で中止にし、子どもたちは止まらない涙を流し続けていました。それでも目の前にある、身近な世界に多くの喜びや楽しみを見つけ、思い切り遊ぶ、そんな子ども達の姿には頼もしさも感じられた夏。
世界中の子ども達が笑顔でいられる、そんな日が来てほしい。
来年の夏こそは、と願う時、わたしたち大人ができることはたくさんあるはずです。コロナウィルスも、自然災害も、大人であるわたしたちが無理やり積み上げてきた社会のヒズミが形となって現れたものかもしれません。
子ども達の笑顔を奪っているのは、わたしたちなのだと思うと胸が痛みます。
ここから、世界をもう一度築き直していくために、わたしたちは今すべてを見直し改めていく時がきていると感じます。
わたしたちみんなで、希望のある世界をつくっていきたいと心から願い、秋へと向かいたいと思います。