温冷を繰り返して心身ともに整う! “サウナ三昧”でディープリラックスのフィンランド旅。
サウナ発祥の地・フィンランドでサウナ三昧の旅を体験。ディープリラックスの世界を熱量高めにお送りします!!
サウナの国、フィンランド
近年、女性の間でもブームを巻き起こしつつあるサウナ。どうですか、みなさん入ってますか。日本ではスーパー銭湯やスパ施設など様々な場所で入浴できますが、”やっぱり一度は行ってみたい本場のサウナ!”というわけでサウナ発祥の地、フィンランドへ 「Visit Finland」のツアーで行ってきました。
今回、一緒に旅してくれたのは、フリーランスPR・美容コラムニストの福本敦子さん。フィンランドへ来るのは2回目だそうで、サウナ三昧の(少々マニアックな)旅は今回が初めてだとか。短い滞在期間ではありますがさまざまなサウナを体験して、サウナトランスを突破し、サ道をきわめます・・・!
成田空港からヘルシンキ空港まで「FinnAir」を利用して約9時間のフライト。意外と知らないけれどフィンランドって日本から一番近いヨーロッパなんですよね。とはいえ長時間機内にいると体はそれなりに疲れます。ヘルシンキに到着後、すぐさまホテルに荷物を置いてさっそく行ってきました、サウナ!
いきなりフィンランドサウナの洗礼
向かったのは「カウリラン サウナ(Kaurilan Sauna )」。ヘルシンキの中心部からトラムに揺られて約10分ほどで到着するオールドメイラハティ地区にある施設です。
静かな森の中をぐんぐん進むと現れる「カウリランサウナ」は築100年以上の丸太小屋を移築して、1995年に薪ストーブサウナの施設として運営を始めたのだそう。緑の中に佇む姿はなんともメルヘンチックでかわいいー!
「カウリランサウナ」に入るためには事前予約が必要。毎週月、火、水、2つの時間帯(午後6時〜午後8時、午後8時〜午後10時)で予約が受けられるようになっているのでウェブで予約を忘れずに。
ちなみにここにはお庭にも家の中にもかわいい猫がたくさんにいて、彼女達がローテンションで出迎えてくれます!
私たち含めて老若男女10人くらいが集まったところで施設の中へ案内されました。玄関を入ってすぐにリビングルーム(みたいなことろ)があり、そこでオーナーから入浴に関する説明を受けます。
この時ちょっと「あれっ?」と思ったのですが、オーナー(男性)は半裸です。下半身をバスタオルで巻いているだけ。
一通り説明を受けた後に「じゃあ、どうぞ」という声がけがあり、男女関係なくその場(リビングルーム)で脱ぎ出しました…!!!!!!
「フィ、フィランドのサウナ、ハードコアすぎる……!!!」
と驚きを隠せなかったのですが、聞けば、私たちが訪れた火曜日は男女混浴でサウナに入る日だそうで、みなさんいきなり全裸に!!!(月、水は女性のみ)
水着を持参していた私たちはのんびり着替えていたのですが、みなさん潔い脱ぎっぷり。あっちでポロリ、こっちでポロリ。もう一度言いますが、男女同じ部屋で着替えます。恥ずかしがっているほうが居心地悪いというか、これは堂々とバーン!と脱いじゃったほうがいい気もしますが、どうしても抵抗がある人は外にトイレがあるのでそこで着替えるのもアリかもしれません。(ちなみに鍵は壊れていますwww)
着替えが済んだ人から続々とリビングの奥にあるサウナルームへ。中はコの字型の椅子が階段状に組まれていて、そこに座ってサウナを楽しみます。入り口に近い人が室内の水道から水を汲み、室内の奥に置かれたサウナストーンにバッシャバッシャと水をかけ、室内の温度を上げていきます。いわゆる「ロウリュ」ですね。これ、日本でも2000年頃から少しずつ普及していますが、「水かけすぎ厳禁!」ってところも多い。でも、こちらではお構いなし。オーナー(なぜか彼も一緒にサウナに入る)もバッシャバッシャと水をかけ、体感温度をぐんぐん上昇させ、発汗作用を促進!
日本のサウナでよく見かける針時計や砂時計はありません。みんな自分の体の声を聞いて「そろそろかな」と思ったタイミングでサウナルームを出て、ベランダで外気浴を楽しみます。そう、日本でおなじみの水風呂はここにはないのです。
この日来ていたのは男女半々くらい。カップルで来ているのは1組だけであとはお一人様ばかり。みんな根っからのサウナ好きのようで、しかも裸の付き合いということもあり、隣の人とおしゃべりを楽しんでいます。
「どこから来たの?」「ここはどうやって知ったの?」「ほかのサウナはどこにいった?」など。
宗教、人種、年齢、ジェンダー、すべてを取っ払ってくれる裸の付き合い、サウナの素晴らしさに感動していたら、頭から煙が出そうなくらい体が温まったので外へ出ることに。
サウナルームの外にはオーナーお手製のリネンタオルが用意されていて、それで汗を拭き、体に巻いてリビングや庭で外気浴。
リビングには水やリコリスティーが用意されていて自由に飲めるようになっています。そしてなぜか、パン(バケット)も置いてあります。
カウリランサウナの注目ポイントはあと一つ。サウナルームの隣の工房で、オーナーが、ピートやソルトソープ、シャンプー、フットバスタブレットなどオリジナルのプロダクトを作っているのです。しかも、ピートマスクはサウナで試し放題。福本さんもさっそく塗り塗りしながら、女の子たちとおしゃべりを楽しんでいました。
水風呂はないけれど、美しい森に囲まれて外気浴は最高に気持ちいい。体をクールダウンしたところで、ふたたびサウナルームに入ってしっかり汗を流し、フィニッシュ!!!1時間ほどのサウナを楽しみました。体がしっかり温まったおかげですぐにでも横になりたいほどの眠気が。そして、驚いたことに長時間の移動で蓄積されたむくみが解消されているみたいに体が軽くなっていたのです。
気軽に楽しめるホテルサウナも。
2日目はホテルのサウナを楽しみました。フィンランドの宿泊施設のほとんどはサウナがあるそうで、私たちが宿泊したHotel Helkaの最上階にも朝7時から夜10時まで自由に入ることができる男女別のコンパクトなサウナルームがありました。ちなみに予約をすると広めのサウナルームをグループで使用することも可能。サウナパーティーを開くのも夢じゃありません。ウェイウェーイ!
サウナセラピストとスペシャルセッション
3日目はヘルシンキを離れ、湖水地方西部のラハティへ。電車で1時間ほどで到着する田舎町で、湖畔を望むロケーションにサマーコテージが立ち並んでいます。ここではサウナ付きのコテージ(ログキャビン)に滞在しました。
伝統的なフィンランドのコテージでは、好きな時に好きなだけサウナに入ることができます。しかも目の前は湖。火照った体を誰もいない静かな湖でクールダウン。なんて贅沢なひととき!
そして、このコテージにサウナセラピストのMaariaが訪ねてきてくれ、彼女のサウナトリートメントを受けることができました。
まず、服を着たまま関節を動きやすくするフィンランドマッサージをしてくれます。そして、シャワーを浴びて、Maariaのお母さんお手製のサウナハットをかぶってサウナへ。ちなみにこちらのログキャビンは電気でストーンを温めた電気サウナ。体をしっかり温めた後、Maariaと1対1のサウナセッションが始まります。
まずは、新鮮な植物のリースを顔にあててうつぶせに。頭の周りに水にくぐらせた白樺のリースを置きます。
そして、Maariaが歌いながら、サウナの精と交信します。彼女のホーミーな歌声にうつらうつらとし始めた頃、Maariaがバッシャーンとサウナストーンに水をかけ、室内の温度がぐんぐん上昇。そして突然、水にくぐらせたヴィヒタ(白樺の枝を束ねたもの)をシャンシャンッと体の上で振りまくります。白樺の香りで、まるで森林浴をしているような気分に。ヴィヒタにはリラックス効果と血行促進、殺菌、保湿作用もあるそう。
じわじわと温まった体に白樺から落ちる水滴が心地よい!そのあとMaariaはジュニパーを手に取り、足の裏から腰、背中までチクチクッと刺激を与えていきます。(これ正直、痛いのですが一瞬なので我慢してください)その後、白樺の束を再び手に取り、今度はバシバシッと体を叩かれます。そして仰向けになり、またバシバシっと叩かれ、最後に頭に水をかけてフィニッシュ。
されるがままのサウナセッションですが、これがまぁなんともいえない爽快感と多幸感!!!
終わったあとMaariaを拝みたくなるほどでした。
こんな体験、フィンランドにこないとなかなかできない。少々お値段は張りますが、ぜひ仲間とサウナ付きコテージをレンタルして、スペシャルセッションを受けていただきたい!!!
と、こんな感じでさまざまなサウナを楽しみました。サウナに入っている時間はスマホやPCから離れ、自分と向き合い、人と触れ合うことのできる穏やかな時間。フィンランドならではのサウナに入りまくる旅、おすすめです。