ハナコラボ 前田紀至子が綴る”わたしの旅、あなたの旅” For Tourists and Travelers 第25回 ひとり旅でもグループ旅でも楽しめる!大満足の香港グルメ旅プランを大公開。
日々国内外を旅している前田紀至子による、淑女らしく旅を愉しむための旅のしおり。今回は大好きな香港の「食」にフィーチャーして、食べたいものを食べたいだけ食べる2泊3日のグループ旅を満喫しました。
【Point.1】まずは空港で「エアポート・エクスプレス・トラベル・パス」をゲット!楽しい旅の始まりです。
おなじみ〈香港国際空港〉に到着して入国審査を終えたら、まずは空港で「エアポート・エクスプレス・トラベル・パス」を購入。空港~九龍駅の往復だと330香港ドルで買えるのですが、実はこのトラベル・パス、3日分のMTR乗り放題付き! 心置き無くMTRで移動するためにも、お得なパスは必須。
思いのほか現金社会な香港。まずは〈重慶大厦〉で両替をしつつ〈麦奀雲呑面世家〉で最初の香港麺を。澄み渡った上品なスープはローカルな雰囲気ながらも食べやすさピカイチ。
食後には、〈重慶大厦〉の隣にある〈蘭芳園〉で「熱奶茶」を。濃厚かつマイルドな甘みの絶品ミルクティーはやみつきになること請け合い。
【Point.2】北京ダックが人気の王道人気店〈利苑酒家〉は中心地以外が狙い目。
今回、グループ旅にしたのは「香港で北京ダックを食べたい!」という思いがきっかけ。やはり、北京ダックをおいしく食べながら他の料理も楽しむなら4〜6人ほどのグループ旅がベストのよう。おいしい北京ダックが比較的安価に食べられることで知られている〈利苑酒家〉は、IFCモール店などは事前予約必至です。「そうは言っても弾丸旅行で時間を区切れない!」「飛び込みで行きたい!」という場合は、九龍湾店など、中心地から少しはずれた店舗が狙い目。
こちらもグループ旅の醍醐味、ボリューム満点の焼豚。香港の焼豚は老若男女を虜にする、甘い味付け。
〈蓮香楼〉は健在です。このたび〈蓮香茶室〉として再営業開始。
閉鎖というショッキング話題のあった〈蓮香楼〉ですが、この度〈蓮香茶室〉と名前を変えて新たに営業スタート。そうは言っても、再開発が続く香港だからこそ、お店があるありがたみを感じつつ、マメに通いたいところ。
ワゴンを捕まえて、ハンコを押してもらう古き良き飲茶。どれもこれも感激せずにはいられないおいしさだけれど、特に蒸したばかりの「腸粉」は、ツルッとした喉越しの良さで、いくらでも食べられてしまいそう!
空間も料理もパーフェクトな〈China Tang〉は、ラグジュアリーな雰囲気と味を気軽に体験できるランチ利用がおすすめ。ランチ限定の飲茶もまた、洗練された佇まい。ランチもディナーも連日満席なので予約必須。
食後に上環〜中環エリアの散歩も忘れずに。香港らしい下町のムードや、熱気がたまらない。先述の〈蘭芳園〉やエッグタルトの有名店〈泰昌餅家〉など、おやつにぴったりなお店もたくさん。
香港ではずせない麺屋といえば〈麥文記麺家〉。約50年間続く老舗の味は、何度食べても飽きがこないどころか、また食べたくなる奥深さ。不動のマイフェイバリットは、蝦子撈麺! もちろん麺はすべて自家製の手作りだそう。
食後には歩いてすぐのところにある、牛乳プリンの有名店〈義順牛奶公司〉をデザートにするのが大定番。大人数だと、温かいものや冷たいもの、生姜風味やコーヒー味など、食べ比べ出来るのも嬉しい。
【Point.4】ホテル朝食からおしゃれカフェ、お土産まで欲張りたい最終日。
滞在中に一度は堪能したい〈ザ・ペニンシュラ香港〉のレストラン。今回は朝食でその空間やサービスの素晴らしさに感激。〈ザ・ロビー〉で食べられるさくさくふわふわワッフルは、毎回食べたくなる至高の味。
すべてのスタッフのホスピタリティが究極だからこそ、次に来る時も必ずここに泊まりたい。そう思えるのが〈ザ・ペニンシュラ香港〉。
レトロな香港の雰囲気とモダンな空間が混ざり合った絶妙にハイブリッドな〈半路珈琲〉。コーヒーやラテ、抹茶ラテなどバラエティも豊か。
最後はお土産の買い逃しがないよう、1952年から続く老舗のお茶屋さん〈福建茶行〉へ。じっくりと試飲して、焙煎時間や味を比べながら選べるお茶はどれもおどろくほど風味豊か。良心的な価格と親切な接客は一度足を運ぶ価値あり。
「香港は少人数でも大人数でも楽しめる!」と改めて気づきを得たグループ旅なのでした。
今回の旅の場所は…【香港】
〈ザ・ペニンシュラ香港〉
■Salisbury Rd, Tsim Sha Tsui, 香港
■+852-2920-2888