人生を豊かにする食の旅へ。 週2回だけの憧れレストランを体験しませんか?〈restaurant eatrip〉がオープンする期間限定のバーへ。
フードディレクター野村友里さんの〈restaurant eatrip〉は多くの女性たちの憧れで「いつかは行ってみたい場所」でもある。そんな憧れの場所で〈eatrip〉入門編とも言えるバーがひっそり開かれていたのを知ってますか?営業はレストランと花屋さんがお休みの週2回。その魅力をこっそりお教えします。
フードディレクター野村友里さんが2012年にオープンした〈restaurant eatrip〉。昼間は併設される〈The little Shop of Flowers〉に花を買い求めるお客様で、夜は評判を聞きつけ世界中からのゲストでその場が華やかになる。オープンして7年、今ではすっかり原宿の四季ごとに草花が咲く、まだまだ自然の残る名所となった。これまでシェフとして活躍した白石貴之さんは昨年いっぱいでここを卒業して、次のための準備をしながら〈restaurant eatrip〉で期間限定のバーを始めていた。営業はレストランとお花屋さんがおやすみの月曜日と木曜日の週2回。店先に〈eatrip bar〉の看板を出し、料理以外、ワインのサービスからオーダーまで、すべて一人でこなす。
2003年から野村さんと共に活動した白石さん。友里さんをきっかけにオバマ大統領時代にホワイトハウス内のオーガニックファームガーデンづくりに協力したことでその存在が知れ渡った、アメリカ・バークレーの〈シェ パニーズ〉のキッチンで働いたり、日本国内の数々の生産者との出会いがあったりと、この7年で得たものは計り知れないと語る。
「〈eatrip〉と過ごした時間で、何一つ無駄な体験はありませんでした。料理は作るだけでなく生産者との出会いも重要だと実感しました。特に印象に残っているのは海と山のある高知でした」と振り返る。だからバーのメニューを書くときに、白石さんは料理名と一緒に生産者の名前を記すことも忘れない。
「福留牧場のソーセージと春の豆」800円(税込)驚くのはその価格帯。ボリュームも満点。
そんな〈eatrip bar〉は白石さんにとってメニューを開発したり、親しい生産者の素材を使ったりする実験場でもある。これはじっくりと開業準備ができるようにと、レストランオーナーである野村さんからの「応援」のカタチでもある。
話題のフルーツやボタニカルを使って日本の風土にあった蒸留酒を手げける話題の「mitosaya」のブランデーも置かれている。1杯1,000円〜。
白石さんがバーを切り盛りする理由は「自分のレストランの練習」だけではない。芸術家や編集者など様々な分野で活躍する大人たちで賑わう〈restaurant eatrip〉はある意味一つの社交上だ。「いつかは行ってみたいと思っている若い世代にぜひ、〈eatrip〉の入門編にしてもらいたい」という願いがある。〈eatrip〉同様、素材を吟味するが、お店を一人で切り盛りすることでコストが抑えられる。ワインも泡、白、赤の自然派を合わせて6〜7種頑張って揃え1杯800円から提供する。そんな思いが届いたのだろう、宣伝もせずひっそりと始めた店は、気がつけば20代ぐらいの女性たちでいっぱい、なんてことも珍しくない。
〈eatrip bar〉
■東京都渋谷区神宮前6-31-10
■03-3409-4002
■18:00〜24:00 火、水、金〜日休み。※お店の営業は白石さんのお店が決まるまで。
■月曜:20席、木曜4席+立ち呑み/禁煙