Hanako Beauty「あのコスメが生まれた理由」第6回 フィルムメーカー〈富士フイルム〉から生まれたスキンケアブランド〈ASTALIFT〉とは?

LEARN 2019.04.07

Hanako本誌連載「Hanako Beauty Skin Care あのコスメが生まれた理由」を掲載。第6回は、〈富士フイルム〉から生まれたスキンケアブランド〈ASTALIFT〉をコスメが生まれた背景とともにご紹介します。

写真フィルムと化粧品。意外と多かった共通点とは!?

「アスタリフト ホワイトエッセンス インフィルト」[医薬部外品]米由来成分オリザノールを含む独自の成分ナノライスクリアや、ハーブ由来の成分ナノAMA、美白有効成分ビタミンC誘導体を配合。高い抗酸化力を持つナノアスタキサンチンも配合されているため、美白もハリも叶う。30ml 7,000円(富士フイルム 0120-596-221)
「アスタリフト ホワイトエッセンス インフィルト」[医薬部外品]米由来成分オリザノールを含む独自の成分ナノライスクリアや、ハーブ由来の成分ナノAMA、美白有効成分ビタミンC誘導体を配合。高い抗酸化力を持つナノアスタキサンチンも配合されているため、美白もハリも叶う。30ml 7,000円(富士フイルム 0120-596-221)

スイーツみたいな赤いジェリーに、永遠のアイドル松田聖子さん。富士フイルムから2007年に発売されたスキンケアブランド〈アスタリフト〉のCMを見て、「フィルムメーカーが化粧品?」と疑問に思った人は多いはず。今ではすっかり人気ブランドに成長したアスタリフトだが、なお疑問を抱える人のため、そもそもの生い立ちを聞いてみた。

「1934年に創業した富士フイルムは、写真や映像など画像に関わる製品を主に開発、販売してきました。しかしデジタルカメラの普及により、写真フィルムの需要は減少。そこで、医療や化粧品などライフサイエンス分野にも事業領域を広げています」(富士フイルムアスタリフトPR・藤谷知世さん)

画像診断が必要な医療はまだわかるけど、写真から化粧品は、ずいぶん飛躍しているような。「ところがフィルムと化粧品には、たくさんの共通点があるんですよ。まずは、私たちが80年研究を続けているコラーゲンです。写真フィルムの原料は、約半分がコラーゲン。そのためコラーゲンの劣化を防ぐ技術や、様々なコラーゲンの特性に関する知見がたくさんあります。次に、肌の老化にも関わる抗酸化の研究。時が経つと写真は色が褪せてしまいますが、その原因は紫外線です。写真の色褪せを防ぐため、抗酸化についても長年研究しているんです」
ほかにも光の解析やコントロール技術を、ファンデーションなどベースメイクに応用しているという。「今年リニューアル発売する美白美容液、アスタリフトホワイトエッセンスインフィルトにも、フィルムメーカーならではの技術が生かされています。富士フイルムでは、シミができる原因のひとつに、メラニン色素をため込む骨組みのような構造物“シミの骨”があることを可視化しました。これも、優れた画像解析技術のたまものです」

シミの骨にアプローチすべく配合されているナノライスクリアやナノAMAといった、美容成分をナノ化する技術にも、肌と同じ厚さのフィルムに成分を浸透させる技術が生きているという。なるほどと納得しながら手に取った美容液は、クリアなオレンジ色が美しい。

「それは抗酸化力の高い色素、アスタキサンチンの色です。紫外線によるダメージをケアするほか、保湿力も高いスグレモノで、アスタリフトのスキンケア商品ほぼすべてに入っています。アスタリフトホワイトエッセンスインフィルトは、美白成分とアスタキサンチンが共に力を発揮。明るく透明感のある、ふっくらハリ感のある肌に整います」

富士フイルム ASTALIFT

大ヒットアイテム、ジェリーアクアリスタ。保湿効果に優れたヒト型ナノセラミドや抗酸化力の高いナノアスタキサンチン、ナノリコピンを配合。しっとりハリ肌に整える。

富士フイルム ASTALIFT

シミの骨の画像。たんぱく質が線維状に重なってカゴのような骨格を作り、中にメラニンをため込んでシミの原因に。この骨格の形成を抑制すると、メラニンが肌にため込まれずシミを薄くすることができる。

Brand Profile

〈富士フイルム ASTALIFT〉
富士フイルムから2007年に登場したスキンケアブランド。シャケやカニに含まれる赤い色素、アスタキサンチンの粒子を小さくして安定化させ、ナノアスタキサンチンを製品に配合。赤いジェリー美容液で美容業界にインパクトを与えた。インナーケアやヘアケアなどもそろう。

(Hanako1171号掲載/photo : MEGUMI(DOUBLE ONE)text : Yumiko Kazama)

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