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早起きして、ちょっと特別な京都の朝を! 世界遺産〈東寺〉の朝焼けと〈南禅寺瓢亭〉の朝食で「春はあけぼの」を堪能!
「春はあけぼの」とは、平安時代の随筆『枕草子』の一節。清少納言は、「春は明け方がよい」と表現しました。本当にこの時期(春は旧暦で現在の冬)あけぼの(夜明け)が一番なのかを確かめるべく、JR東海の旅行商品「春はあけぼの 京都の世界遺産いちばん乗りツアー」と、JRグループや京都市、京都市観光協会が共同で実施している、京都デスティネーションキャンペーン「京の冬の旅」が体験できるプレスツアー に参加してきました!
朝焼けに染まる、世界遺産〈東寺〉の五重塔。
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ツアーに参加した当日の夜明けは7時。6時に集合し、世界遺産〈東寺〉へ向かいました。
こちらが、〈東寺〉の五重塔と朝焼け。赤く光がさす空をバックに、壮麗な五重塔が浮かび上がり、池に映り込んだ姿も息を飲む美しさです。
〈東寺〉
■京都市南区九条町1
■075-691-3325
■http://www.toji.or.jp
■「春はあけぼの 京都の世界遺産いちばんのりツアー」千年の都の夜明け 世界遺産「東寺」早朝特別拝観【現地集合・解散】
夜明け前の暗い時間帯はライトアップされた境内を拝観し、空が明るみだしてからは境内で朝焼けを鑑賞します。
http://souda-kyoto.jp/travelplan/akebono_sp/index.html
早起きのお楽しみ。〈南禅寺瓢亭 別館〉で朝がゆを堪能。
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京料理の名店と言えば、必ず名前があがるのがこちら〈南禅寺瓢亭〉。450年近くもの長い歴史を持つ老舗料亭です。今回伺ったのは、西隣にある別館。
いただいたのが、「鶉がゆ」4,500円。3月15日までの期間中、朝8〜11時まで提供されます。
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まず出てきたのが、瓢箪型の三段重。(時計回りに左から)1段目に「畑菜と油揚げの辛子和え」、2段目に「鰆の塩蒸し」、3段目に「粟麩の揚げ煮、すけそう鱈の寄せこ、海老芋、金時人参、湯葉の炊き合わせ」。
どれもじっくり染みた出汁が素材そのもの味を活かしていて、滋味溢れる味わいです。
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八寸には、「瓢亭玉子と鯛の求肥巻き、子持ちわかめ、絵馬くわい、あみかさ柚子」。
名物の「瓢亭玉子」は、トロッとした絶妙な半熟加減。まだゆで卵を食べる風習など無かった、江戸時代から出されてきたという逸品です。
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甘めで白味噌仕立てのお味噌汁も付いています。早朝の寒さに冷えた体に、温かい汁物が染み渡りました。
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いよいよ炊き上がったお粥が運ばれてきました。鉄鉢を模したという厚手の器に入れて提供され、こちらから自分のお茶碗によそって熱々をいただきます。
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こちらが「鶉がゆ」。炊かれたお米の上に、出汁と醤油で濃い目に味付けされたとろりとした餡がかけられています。
「おかずも結構あったのにこんなに食べられるかな?」と思いましたが、飽きない味付けでぺろりと食べられてしまいました。
〈南禅寺瓢亭別館〉
◾️京都府京都市右京区南禅寺草川町35
◾️075-771-4116
■http://hyotei.co.jp/
「いちばん乗りツアー」で、世界遺産〈清水寺〉と〈平等院〉のレアな朝の景観を体感!
今回のプレスツアー では、夜明けを東寺で見て朝ごはんをいただいた後に〈清水寺〉へ。
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音羽山の中腹におよそ1200年前に創建された、京都でも訪れる人が多い寺の一つ〈清水寺〉。
現在、50年に一度とも言われる大規模な改修・修繕工事が行われ、2020年の工事終了まで「清水の舞台」で知られる本堂の全面修復が行われています。
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こちらが、今回特別に入らせていただいた西門。昔は一般の参拝客は通ることができず、天皇の勅使だけが通ることを許されていたことから、‟勅使門”とも呼ばれていたのだとか。現在も普段は参拝客がこの門を通ることはできず、このような囲いがしてあります。
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西門から見た京都の町中。西側にある山々や、〈京都タワー〉、〈京都御所〉などが見渡せます。
西門は身分の高い勅使が通る門だったため、通常の〈清水寺〉を参拝する時に通る仁王門などと比べて、色とりどりの飾りが施してあったり珍しい像の彫り物が付いていたりと造りも立派ですね。
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西門や三重塔の奥にある、経堂。重要文化財に指定され、こちらも通常は非公開です。
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鏡天井と呼ばれる天井には、墨絵で円龍が描かれています。こちらは「鳴き龍」になっていて、絵の下で手を叩くと龍の鳴き声のような残響音が聞こえるのだとか。その他にも、『釈迦三尊像』など普段は見られない文化財があります。
〈清水寺〉
◾️京都市東山区清水1-294
◾️075-551-1234
■https://www.kiyomizudera.or.jp
〈清水寺〉の拝観後、宇治にある〈平等院〉まで移動します。
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〈平等院〉は、1052年に藤原頼通が父である道長の宇治の別荘を寺院に改め創建。翌年、平安時代の最高の仏師・定朝が制作した『阿弥陀如来坐像』が安置された「鳳凰堂」が建てられました。現在、「鳳凰堂中堂」の保存修理工事が行われています。
十円玉にも刻印された、この庭園の景色は有名です。実際に見ると、青い池に鮮やかな赤い色の建物のコントラストが美しく、本当に極楽浄土を体現したよう。
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こちらが、『阿弥陀如来坐像』が安置されている「鳳凰堂」の内部。建築そのものだけでなく、『阿弥陀如来坐像』や周りにある52躯の『木造雲中供養菩薩像』も国宝に指定されています。
当時はこの『阿弥陀如来坐像』がまばゆい金色に輝いていたかと思うと、その豪華さに藤原氏の栄華が偲ばれますね。
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「鳳翔館(ミュージアム)」では、平安時代当時の〈平等院〉を再現した展示も。建設当時、「鳳凰堂」内部の装飾はこんなに華やかだったのだそう。
その他にも、貴重な国宝や重要文化財が数多く展示されています。
〈平等院〉
◾️宇治市宇治蓮華116
◾️0774-21-2861
■https://www.byodoin.or.jp
◾️「春はあけぼの 京都の世界遺産いちばんのりツアー」世界遺産を守る「平成の大修理」の現場に迫る!貸切バスツアー】
ツアーでは〈清水寺〉で夜明け前の境内に貸切で入場できるほか、通常非公開の経堂を特別拝観。その後、平等院に移動し、一般客開放前の庭園や鳳翔館にも貸切で入場することができます。
http://souda-kyoto.jp/travelplan/akebono_sp/index.html
ピリリとした空気を感じる冬のお寺で、「京の冬の旅」で特別公開された文化財を鑑賞。
続いては、京都デスティネーションキャンペーン「第53回 京の冬の旅」で特別公開されている非公開文化財が鑑賞できるお寺巡りへ。
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〈転法輪寺〉は、1758年に関通上人が創建した浄土宗の仏教寺院。像高約7.5mもの京都最大級の『阿弥陀如来坐像』があり、“御室(おむろ)大仏”とも呼ばれています。
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今回特別公開されている、『釈迦大涅槃図』。高さ5.3m、幅3.9mと非常に大きく、江戸時代に作られた貴重なもの。
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拝観の後は、庭を見ながらお茶とお寺特製のお菓子(100円)をのんびり味わえます。
〈転法輪寺〉
◾️右京区龍安寺山田町2
◾️075-213-1717(京都市観光協会)
■京の冬の旅:https://www.kyokanko.or.jp/
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仏の尊称の一つ「両足尊」にちなんで名付けられたという、建仁寺塔頭寺院である〈建仁寺 両足院〉。
今回の期間中に特別公開されたのが、こちらの七類堂天谿氏が描いた『方丈襖絵36面』。他にも、桃山時代の絵師 長谷川等伯筆の『水辺童子図』など、貴重な寺宝が公開されています。
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こちらのお寺は美しい庭も見どころの一つ。約300坪の庭園には、桃山時代の枯山水庭園と書院前の池泉庭園からなり、茶室「水月亭」や「臨池亭」が建てられています。
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売店で販売されている、干支の動物の形を模ったこんな可愛いおみくじも見逃せません。
〈建仁寺 両足院〉
◾️京都都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591
◾️075-213-1717(京都観光協会)
■京の冬の旅:https://www.kyokanko.or.jp/
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織田信長の弟である大名茶人・織田有楽斎と、熊本藩主・細川家の菩提所である〈建仁寺 正伝永源院〉。今回の期間中に特別公開されるのは、こちらの狩野山楽筆の鮮やかな金碧障壁画『蓮鷺(れんろ)図』。
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その他、2013年に奉納された、元首相の細川護煕氏筆の障壁画なども特別公開されます。政治だけでなくこんな絵まで描かれる才能があるとは、すごいですね…!
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境内には、有楽斎が建てた国宝の茶室「如庵」が復元されていて、「有楽囲」や「有楽窓」など、有楽斎が好んでいた建物の特徴を見ることができます。
〈建仁寺 正伝永源院〉
◾️京都市東山区大和大路通四条下る小松町586
■京の冬の旅:https://www.kyokanko.or.jp/
京都といえば、桜や紅葉のシーズンに行かれたことのある方は多いのではないでしょうか。今回訪れた冬の京都は行く前には「寒そう」というイメージしかありませんでしたが、春や秋に比べると観光客が少なくてゆったり巡ることができて良かったです。
冷たくて静かな冬のお寺は、いつもより自分の背筋が伸びる気がしました。ぜひこの時期しか見られない特別な景観や寺宝のある、冬の京都を旅して見ませんか?