ロングコートダディの堂前透さんとミキの亜生さんによる猫談義が止まらない!
猫大好き芸人による溺愛対談。
あせい/2012年、兄である昴生とコンビ結成。猫の保護活動や情報発信を10年以上にわたり、続けている。著書に『保護ネコに幸せにしてもらった僕の推しネコ活』(主婦の友社)。
どうまえ・とおる/2009年、相方の兎とコンビを結成。今年は「ダブルインパクト〜漫才&コント 二刀流No.1決定戦〜2025」準優勝、「キングオブコント2025」優勝と結果を残す。

およそ10年前、大阪・難波の駐車場で仔猫だった助六さんを拾って以来、猫ファーストな暮らしを続けるミキの亜生さん。大阪時代はSNSで捨て猫情報を見かけると“ホゴの亜生”の血が騒ぎ、頭に懐中電灯をつけ、弱った仔猫がいないか深夜の路地裏を徘徊していたほど。ロングコートダディの堂前透さんは、亜生さんの活動を当時から知るだけに、猫を飼うと決めた時、真っ先に亜生さんに相談したと言う。

堂前さん(以下、堂前):亜生は今だって5匹となかなかの多頭飼いですが、大阪時代は里親がみつかるまでの間など同時に10匹くらいの猫たちの面倒をみていた。だから芸歴的には僕のほうが先輩の立場ですが、猫界においては完全に亜生が先輩、いやもうコイツは“猫師匠”やなと思っています。あらゆるパターンの猫のことを熟知している。だから、猫を迎えるなら、まず、師匠に相談せなあかんと思いました。
亜生さん(以下、亜生):いろんな猫をみてきたという意味では、まあまあそうかもしれないです(笑)。堂前さんが猫を探しているというので、僕の高校の同級生がやっている保護猫団体があって、そこを紹介したんです。
堂前:はい、導かれるままに保護施設に赴き、そこで最初の猫のハフと出会いました。その後、上京してから2匹目のたかつも同じ団体からひきとって。僕は今、2匹と暮らしてます。
亜生:僕は、最初に拾った助六にはじまり、銀次郎、藤(ふじ)、兆猛(ちょうもう)、丹猛(たんもう)の5匹ですね。5匹とも僕にまったくなついてないところが愛おしいです。
堂前:気をゆるしてない?
亜生:まったく。常にギンギンの目つきで僕を睨みます。よく猫と一緒に寝るとか話を聞くじゃないですか? あれ、めっちゃうらやましくて。うち全然してくれない。5匹同士も独立した関係でバラバラのソロ活動中。堂前さん家はどうですか? 一緒に寝てくれます?
堂前:うちは猫同士は程よい距離感って感じかなあ。
亜生:それがいちばんですよ。
堂前:寝るのは、クールなタイプのハフは最初からしなくて、たかつの方は仔猫の時は寝てくれてたんやけど、僕の歯ぎしりがひどすぎて。前に一度、夜中にハッと目覚めたら、たかつがこっちに「シャー」ってめちゃくちゃ威嚇してた。あ、歯ぎしりの音が怖かったのかなって。それ以来、寝てくれなくなりました。
猫のわからなさが面白い。

堂前:芸人が猫を好きな理由は、何を考えているかわからないところがいいんじゃないかなと思います。犬って、うれしいとか楽しいとか感情を全部体で表現してくれるじゃないですか。でも、猫は表情もあまり変わらないし、本心がわからない。その分、猫側が考えているかもしれないストーリーをこちらが勝手に想像できる。そういう余地があるのが楽しいです。
亜生:僕がおらんかったら生活できないはずなのに、常に「お前、下やで」って顔をしているところも面白いなって思います。こっちはめっちゃお世話しているのに、全然、僕に依存してない。それを「なんでや!?」ってなりながら追いかけている感じがたまらないですね。
堂前:たまに普通にボケてる時もあるし。この間も、たかつがハフを追いかけて出てったと思ったら、逆に追いかけられて戻ってきて、ベタなコントみたいやなと笑ってしまいました。


亜生:堂前さんは猫には話しかけるタイプですか?
堂前:わりといつも話してるかも。猫が聞いてるかどうかわからんけど。「今日、松ちゃんに会ったぞ」とか話してる。
亜生:それは猫も驚くやろ。
堂前:「え、松ちゃん? あの!?」と目が丸くなってた。聞いてるかどうかわからんけど。
亜生:なんでもないことでも話しかけたり、ただ寝ているところをみたり、それだけでホッとするんですよね。ただ猫が家にいるだけでええっていうか。
堂前:それは本当にそうやな。仕事から疲れて帰ってきて、猫が朝と同じところに座っていてくれると安心する。その変わらなさが何よりの癒し。
亜生:今、一番年長の助六が11歳。おばあちゃんになってきて爪が太くなってきた。爪が太くなるのは老化のはじまりなんだそうで。爪切りながら、そういう変化をしみじみ噛み締めている時が幸せ。一生、尽くすしかないなって思ってます。

住所:東京都新宿区新宿5-10-8 1F
電話番号:03-3356-0003
営業時間:11:30〜21:00
定休日:日休
席数:45席
食いしん坊の新入り茶柱さんは生後約7カ月。次郎長さんはリードをつけ近所を散歩するのが日課。
堂前さんの猫暮らしをのぞき見!


ハフさん(5歳・1枚目左)とたかつさん(1歳・1枚目右)を小脇に抱えた堂前さん。「2匹のために広いリビングの家に引っ越したのに、僕が別室にいたら2匹もそこに集まってきた時、こいつらめっちゃ愛おしいなと思いました」
亜生さんの猫暮らしをのぞき見!


亜生さんの腕の中で助六さんが寝てくれた奇跡の一枚。「たまたま近くで寝てくれたので、僕から腕を滑り込ませました。だから、ちょっとズルです(笑)。もう一枚もお気に入りで、椅子に登れない兆猛です」
「ハニャコ大賞2025」特別部門賞を決定!
2人が選んだお気に入りは?
読者のみなさまから応募いただいた「ハニャコ大賞2025」のスピンオフ企画として、堂前さん、亜生さんの2人にも、この猫さんが気になる! という一枚をそれぞれ選んでいただきました。応募数の多さに驚きつつも両審査員ともに丁寧に見ながら本気で審査をしてくれました。

堂前:これは審査基準は何なんやろな? かわいさかな、面白さかな。やっぱ、面白いなと思う一枚を選びたいと思います。
亜生:僕、決まりました。
堂前:はやいな。
亜生:はい。表情に既視感を感じた@saku_britishの朔さん。妄想ですが、あまりお気に入りじゃないごはんが出て“あー、ドライのカリカリだけか〜”ってなってる感じにも見えて気になりました。
堂前:僕はこれかな。タイトルをつけるなら「箱に入って寝てました」。@nekoyashikiplus1のドムドムさんです。
亜生:たしかに。嘘みたいに四角い。トリックアートみたい。
堂前:これは完全に笑かしにかかっているなと思いました。
























