知っておきたい世界5大ウイスキーと、世界が注目するジャパニーズウイスキー5選

知っておきたい世界5大ウイスキーと、世界が注目するジャパニーズウイスキー5選
3日間であなたをウイスキーのとりこにします。 DAY1
知っておきたい世界5大ウイスキーと、世界が注目するジャパニーズウイスキー5選
LEARN 2025.10.31PR
ハイボールは好き、でも「バーでウイスキー」は勇気がいるし、家で飲むにも選ぶのが難しい。そんな悩みを持つ方に朗報! マスター・オブ・ウイスキーによるウイスキー講座、開講。ウイスキーは世界各地でつくられていて、国・地域ごとに製法や味に特徴がある。代表的な生産国と、今、世界から注目される「日本」のウイスキーを知ろう。お酒片手にどうぞ。(PR/サントリー)
photo_MEGUMI illustration_Natsuko Yoneyama text_Kei Sasaki
教えていただきました
佐々木太一
佐々木太一
マスター・オブ・ウイスキー

ささき・たいち/国内最難関といわれる「マスター・オブ・ウイスキー」初代合格者。サントリー株式会社HOSグローバル推進部・シニアスペシャリスト。ウイスキーの啓発活動に注力。著書に『絵とマンガでわかる ウイスキー1年目の教科書』(KADOKAWA)がある。

世界5大ウイスキーの品質、味わい。

世界の産地の中で、技術や品質を高く評価されているスコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、日本のウイスキーが「世界5大ウイスキー」と呼ばれている。「スコッチウイスキーは、6大産地のモルトウイスキー蒸溜所の個性的な原酒が特徴で、これらは大麦麦芽のみを使用、3年以上熟成と規定が厳格です。アメリカンはトウモロコシを51%以上使った“バーボン”が有名と、それぞれに特徴があります」と、佐々木さん。日本はウイスキーづくりの歴史は浅いが、品質と個性に対する評価は高い。

1. スコットランドのBOWMORE 12YEARS(ボウモア12年)/シングルモルト

スコットランドのBOWMORE 12YEARS(ボウモア12年)
※順次デザイン切り替え中

エレガントで繊細なアイラ。

スコットランドのアイラ島最古の蒸溜所がつくるシングルモルト。程よいピート(泥炭)香がエレガントで初心者にも飲みやすく「アイラモルトの女王」の異名を持つ。

色:琥珀色
味:スモーキー、レモン、はちみつ
香り:スモーキー、ダークチョコレートを思わせる温かみとコク
フィニッシュ:長くて繊細

2. アメリカ合衆国のMaker’s Mark®(メーカーズマーク)/バーボン

アメリカ合衆国のMaker’s Mark®(メーカーズマーク)

職人仕事が生むバーボン。

バーボンの中では小規模で、少量生産を貫く職人的生産者。ライ麦ではなく冬小麦を使いふくよかさ、まろやかさを表現。手作業で付けられる赤い封蝋がシンボル。

色:濃い琥珀色
味:オレンジ、はちみつ、バニラ
香り:バニラを中心に繊細で複雑。ふっくらした小麦由来の甘み
フィニッシュ:柔らかで、しなやかな印象が続く

3. 日本の山崎/シングルモルト

日本の山崎

原酒のブレンドの妙を知る。

日本最古のモルトウイスキー蒸溜所でつくられる日本の代表ブランド。ミズナラ樽原酒やワイン樽原酒などの個性が融合した味で、山崎ノンエイジはビギナーにも好適。

色:赤みがかった濃い黄金色
味:イチゴ、サクランボ
香り:はちみつ、滑らかな広がり、ほのかな酸味を感じる甘み
フィニッシュ:甘いバニラ、シナモン、きれいで心地よい余韻

4. アイルランドのConnemara®(カネマラ)/シングルモルト

アイルランドのConnemara®(カネマラ)

革新的なピーテッドモルト。

スコッチの製法を採用した革命的生産者。伝統の3回ではなく、近年主流の2回蒸溜で、熟成年数の異なる3原酒をブレンド。アイリッシュとも違う繊細なピートが。

色:かすかに緑がかった金色
味:スモーキー、新鮮なフルーツ
香り:はちみつ、バニラ、チョコレート
フィニッシュ:ドライで、涼やかなスパイシーさ

5. カナダのCanadian Club(カナディアンクラブ)/ブレンデッド

カナダのCanadian Club(カナディアンクラブ)

ライトでクセがない味わい。

世界中の人々から「C.C.」の愛称で親しまれるカナディアンの代表ブランド。ライトで飲みやすい、カナディアンの魅力を体現しつつ華やかな香り、コクも持つ。

色:明るいゴールド
味:キャラメル、バニラ、スパイス
香り:デリケート、スムースでメロー。ほのかにオークとバニラ
フィニッシュ:クリーンかつドライ、柔らかなオークの余韻

世界に羽ばたくジャパニーズ。

近年、国際市場で高く評価されているジャパニーズウイスキー。その歴史は約100年と浅く、サントリーの創業者・鳥井信治郎が1923年、大阪府の天王山のふもとに日本初のモルトウイスキー蒸溜所〈山崎蒸溜所〉の建設に着手したのがはじまりだ。翌1924年に蒸溜を開始し1929年、国産ウイスキー第一号として「白札」を発売するが、ピート香になじみのない日本ではまったく売れず、1937年に発売された「角瓶(当時の商品名は『サントリーウイスキー12年もの』)」が最初のヒット商品となった。戦後の高度成長期、ウイスキー消費量も右肩上がりで、1983年に国内での出荷量のピークを迎える。「以降、生活スタイルの多様化などを受け、長い低迷期に突入しました。脱出できたのは2008年頃、角瓶のソーダ割り『角ハイボール』のブームによるものです」(佐々木さん)

国際市場における品質の評価も、2000年代を境に大きく変化する。2003年、権威のある国際酒類品評会のひとつ「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(以下ISC)」で「山崎12年」が日本のウイスキーで初となる金賞を受賞。ウイスキー産地として「その他の国」の一つでしかなかった日本に注目が集まるようになる。「2024年にはISCの競技カテゴリーに『ジャパニーズ』が新設されたほど」と、佐々木さん。現在、国内で稼働する蒸溜所は100軒以上にのぼり、建設中、計画中を含めると120軒を超える。ジャパニーズウイスキーの躍進はまだまだ続きそうだ。

※都道府県名は原酒の蒸溜場所です

1. 山崎12年(大阪府)/シングルモルト

山崎12年(大阪府)

日本を代表するシングルモルト。

世界に「ジャパニーズ」の名を知らしめたシングルモルトウイスキー。山崎25年、12年、18年でISCの最高賞「シュプリーム」を3年連続受賞した世界で唯一のブランド。

色:琥珀色
味:熟した柿、桃、バニラ
香り:ココナッツ、バター、奥行きある甘み、厚みのある味わい
フィニッシュ:甘いバニラ、樽香、心地よく長い余韻

2. 白州(山梨県)/シングルモルト

白州(山梨県)

豊かな森で育む爽やかな味わい。

山梨県北杜市〈白州蒸溜所〉でつくられるシングルモルト。南アルプス山麓で、花崗岩で磨き上げられた南アルプス天然水を使用。森の若葉を思わせる爽やかで柔らかな味わい。

色:明るい黄金色
味:すだち、ミント
香り:軽快で爽やか、ほのかな酸味もありすっきり
フィニッシュ:かすかなスモーキーさ、ほのかな甘みとキレ

3. 響(大阪府・山梨県・愛知県)/ブレンデッド

響(大阪府・山梨県・愛知県)

日本の自然と職人技が響き合う。

2004年、「響30年」がISC最高賞の「トロフィー」を獲得、世界的ブランドに。山崎、白州、知多の蒸溜所で育まれた原酒を厳選、匠のブレンド技術で繊細な味わいを生む。

色:琥珀色
味:ローズ、ライチ、ほのかなローズマリー、熟成した樽の香り、白檀(びゃくだん)
香り:はちみつの透き通った甘さ、オレンジピールチョコレート
フィニッシュ:繊細、穏やかに続く余韻、ほのかなミズナラ

4. 知多(愛知県)/シングルグレーン

知多(愛知県)

和食に合う、滑らかな飲み心地。

愛知県知多半島の〈知多蒸溜所〉で、トウモロコシなどの穀物を原料につくられるシングルグレーンウイスキー。スッキリとした味わいは、繊細な和食の旨味と引き立て合う。

色:明るい黄金色
味:ピュアでストレート、甘い樽香
香り:口当たりよく、甘くスムース
フィニッシュ:きれい、ほのかな甘さ

5. サントリーウイスキー角瓶(大阪府・山梨県・愛知県)/ブレンデッド

サントリーウイスキー角瓶

ウイスキー史に残るヒット商品。

1937年の発売からハイボールブームの今に至るまで人気を博し続けるロングセラー。山崎、白州で熟成した原酒をバランスよくブレンドし、厚みのあるコクとドライな後味に。

色:琥珀色
味:甘やかな香り
香り:厚みのあるコク、ドライな後味
フィニッシュ:すっきりとしたキレ

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