【2025年】全国のわざわざ行きたい展覧会情報22選

【2025年】全国のわざわざ行きたい展覧会情報22選
【2025年】全国のわざわざ行きたい展覧会情報22選
LEARN 2025.09.04
2025年は注目の展覧会が目白押し。「あいち2025」などの芸術祭から佐藤雅彦の回顧展、絵本の世界が体験できる「大どろぼうの家」まで、厳選した展覧会を紹介。
text_Kahoko Nishimura, Naoko Aono
INDEX

1. 【東京】東京国立博物館 平成館/江戸☆ 大奥(〜9/21)

東京国立博物館 平成館/江戸☆ 大奥(〜9/21)
画像は、《奥奉公出世双六》万亭応賀作、歌川国貞(三代豊国)筆 江戸時代 19世紀 東京都江戸東京博物館蔵、前期展示(~8月17日)。

徳川将軍に仕えた女性たちが暮らした「大奥」。決して美しいだけではなかったその歴史と文化が垣間見られる品が、今回一堂に会する。大奥に出入りしたという女性の歌舞伎役者が着た衣装や、綱吉が側室に宛てた贈り物に掛けられていたと伝えられる重要文化財の掛袱紗(かけふくさ)など、錚々たる実物が集まる。

information
東京国立博物館 平成館

住所:東京都台東区上野公園13-9
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:9:30~17:00(金土、8月10日、9月14日~20:00、入館は閉館の30分前まで)
休館日:祝を除く月
入場料:2,100円

2. 【東京】THE TOKYO TOILET/THE TOKYO TOILET 11カ所の公共トイレ / SHIBUYA(〜9.23)

THE TOKYO TOILET/THE TOKYO TOILET 11カ所の公共トイレ / SHIBUYA(〜9.23)
オープンスペースを備えた幡ヶ谷公衆トイレには、森山大道によるTTT写真のインスタレーションを展開。Photo by Daido Moriyama

2018年に開始したプロジェクト「THE TOKYO TOILET(以下、TTT)」。渋谷にある17カ所の公共トイレを、世界で活躍する16人のクリエイターがリデザインし個性豊かな姿に。今回は写真家の森山大道が撮影したTTTの写真を展示。期間中は写真を印刷した特別なトイレットペーパーも設置される。

information
THE TOKYO TOILET

入場料なし。開催するトイレは、神宮通公園、幡ヶ谷公衆、七号通り公園、はるのおがわコミュニティパークなど。会期中無休。https://tokyotoilet.jp/

3. 【東京】東京都写真美術館/総合開館30周年記念 ルイジ・ギッリ 終わらない風景(〜9.28)

写真は、《グリッツァーナ・モランディ、1989-90》〈ジョルジョ・モランディのアトリエ〉より 1989-90年 東京都写真美術館蔵。©Heirs of Luigi Ghirri

イタリアを代表する写真家、ルイジ・ギッリの美術館個展は、アジア初の開催となる。近年世界的に注目されるギッリ。本格的に写真制作を始めた1970年から晩年にかけて撮影された、故郷や旅先の風景、画家や建築家のアトリエ、自宅など、さまざまな場所を舞台にした風景表現を約130点紹介する。

information
東京都写真美術館

住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
TEL:03-3280-0099
開館時間:10:00~18:00(木金~20:00、8月14日~9月26日の木金は~21:00、入館は閉館30分前まで)
休館日:月休(月が祝の場合開館、翌平日休)
入場料:一般800円

4. 【東京】PLAY! MUSEUM/大どろぼうの家(〜9.28)

PLAY! MUSEUM/大どろぼうの家(〜9.28)
画像は、展覧会の会場メインビジュアルを手がけるイラストレーター・嶽まいこによるティザービジュアル。©Maiko Dake

子どもから大人まで楽しめる美術館。現在は古今東西多くの物語に描かれてきた“どろぼう”がテーマだ。会場は“かの有名な大どろぼう”の家に。来場者がその留守中に忍び込む、没入体験型エンターテインメントだ。伊野孝行やヨシタケシンスケなどによる作品が“どろぼう”のおもしろさを語る。

information
PLAY! MUSEUM

住所:東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟
TEL:042-518-9625
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:会期中無休
入場料:1,800円

5. 【東京】新宿歌舞伎町能舞台/新宿歌舞伎町春画展-文化でつむぐ『わ』のひととき(〜9.30)

新宿歌舞伎町能舞台/新宿歌舞伎町春画展-文化でつむぐ『わ』のひととき(〜9.30)
18歳未満入場不可でチケット購入時に年齢確認あり。画像は、葛飾北斎《万福和合神》/色摺半紙本/文政4年(1821)/浦上蒼穹堂蔵。

1941年に歌舞伎町に生まれた能舞台は、日本文化の発信地に。この夏は菱川師宣(ひしかわもろのぶ)、喜多川歌麿、葛飾北斎など、江戸時代に製作された約150点の春画が展示される。春画は浮世絵師にとっても大切な表現活動だったといい、技術とユーモアが詰まった作品は、今も昔も性別や年齢を超えて楽しまれる。

information
新宿歌舞伎町能舞台

住所:東京都新宿区歌舞伎町2-9-18 ライオンズプラザ新宿2F
TEL:03-3209-9619(会期中のみ)
開館時間:11:00(土日祝10:00)~21:00(入場は20:30まで)
休館日:月休(月が祝の場合開館、翌日休)
入場料:2,200円

6. 【茨城】水戸芸術館/日比野克彦 ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで(〜10.5)

水戸芸術館/日比野克彦 ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで(〜10.5)
日比野はダンボールを使った作品で知られている。写真は、《わたしはちきゅうのこだま》(2020)より。写真提供:HIBINO SPECIAL

現代美術を中心に建築やデザインなど幅広い分野を扱うギャラリー。国内外で活躍するアーティスト・日比野克彦もまた作品制作にとどまらず、舞台美術や芸術祭のプロデュースなど、活動は多岐にわたる。これは、彼がいかにしてアーティストになったのか、生い立ちから現在までの過程を辿る個展だ。

information
水戸芸術館

住所:茨城県水戸市五軒町1-6-8
TEL:029-227-8111
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:月休(月が祝の場合開館、翌日休)
入場料:900円

開催は現代美術ギャラリーにて。

7. 【東京】21_21 DESIGN SIGHT/そのとき、どうする?展 ‒ 防災のこれからを見渡す‒(〜11.3)

21_21 DESIGN SIGHT/そのとき、どうする?展 ‒ 防災のこれからを見渡す‒(〜11.3)
写真は、会場のギャラリー2出口にある津村耕佑氏の「FINAL HOME」。撮影:木奥恵三

“災害大国”日本に住む私たちが知っておくべきこと、考えておくべきことを集めた展覧会。避難所でプライバシーを守る間仕切り、持ち運べる水再生システム、非常事態をサバイバルするための衣服、東日本大震災の復興を支える木工の工房による製品などが並ぶ。災害時に必要なものと心構えを学べる。

information
21_21 DESIGN SIGHT

住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
TEL:03-3475-2121
開館時間:10:00~19:00(入場は18:30まで)
休館日:火休(9月23日は開館)
入場料:1,600円

8. 【神奈川】神奈川県立近代美術館 葉山/上田義彦 いつも世界は遠く、(〜11.3)

神奈川県立近代美術館 葉山/上田義彦 いつも世界は遠く、(〜11.3)
上田は現在神奈川県在住、活動は40年にわたる。写真は、上田義彦《M.Ganges No.2・Varanasi》。2014年 ⒸYoshihiko Ueda

企画展とコレクション展で絶えず景色を変える美術館。現在は、公立の美術館としては約20年ぶりに、写真家・上田義彦の個展が行われている。未発表の初期作品から、チベットの人々を撮影した最新作まで、約500点にも及ぶ展示は、壮観だ。すべて上田本人により現像とプリントが手がけられた。

information
神奈川県立近代美術館 葉山

住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
TEL:046-875-2800
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:祝を除く月休
入場料:1,200円、11月3日は無料開館日。

9. 【神奈川】横浜美術館/佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方)(〜11.3)

横浜美術館/佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方)(〜11.3)
写真は、ピタゴラ装置(NHK『ピタゴラスイッチ』より)画像提供:横浜美術館。佐藤雅彦はCMプランナーとして活躍後、企画事務所〈TOPICS〉設立。

3年にわたる大規模改修工事を終えた〈横浜美術館〉のリニューアルオープン記念展。『ピタゴラスイッチ』『0655/2355』『だんご3兄弟』などの教育番組や、「バザールでござーる(NEC)」「スコーン(湖池屋)」といったテレビCMで知られる佐藤雅彦初の大規模個展として、独創的な創作活動を紐解く。

information
横浜美術館

住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
TEL:045-221-0300
開館時間:10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:木休
入場料:2,000円

10. 【東京】森美術館/藤本壮介の建築:原初・未来・森(〜11.9)

森美術館/藤本壮介の建築:原初・未来・森(〜11.9)
写真は、《ラルブル・ブラン(白い樹)》。2019年フランス、モンペリエ 撮影:イワン・バーン

「2025年大阪・関西万博」の「大屋根リング」で注目を集める建築家の大型個展。会場に設置された「大屋根リング」の1/5模型はまるで万博会場を訪れたような迫力だ。〈白井屋ホテル〉などこれまで手がけた建物の模型が森のように浮かぶエリアも。不思議な形の建物の発想の源泉に迫る。

information
森美術館

住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53F
TEL:050-5541-8600
開館時間:10:00~22:00(火~17:00)
休館日:会期中無休
入館料:2,300円、オンライン2,100円

11. 【神奈川】ポーラ美術館/ライアン・ガンダー:ユー・コンプリート・ミー(〜11.30)

ポーラ美術館/ライアン・ガンダー:ユー・コンプリート・ミー(〜11.30)
写真は、作品《時間は止まるの?》。2025年Courtesy the artist and TARO NASU, Tokyo. 撮影:中川周

壁の穴から顔を出してしゃべり続けるねずみ、「時間は止まるの?」など奇妙な質問が書かれた黒いボール。ライアン・ガンダーの個展のタイトルは「君が私を完成させる」といった意味。受け手の解釈があって初めて作品が成立するという思いからつけられた。作品を完成させに行きたい展覧会だ。

information
ポーラ美術館

住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
TEL:0460-84-2111
開館時間:9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:会期中無休
入館料:2,200円

12. 【神奈川】彫刻の森美術館/野口哲哉 鎧を着て見る夢 ‒ARMOURED DREAMER‒(〜2026.1.12)

彫刻の森美術館/野口哲哉 鎧を着て見る夢 ‒ARMOURED DREAMER‒(〜2026.1.12)
野口の大型個展は約3年ぶりとなる。写真は、本展のための新作《floating man》。2025年 ミクストメディア Photo:長橋 睦

現代の新しい創作表現を紹介するシリーズの第9回。「鎧と人間」をテーマに文明社会や人間への好奇心を追求する現代美術作家・野口哲哉の作品約75点がそろう。一見古びて見えるが、素材はすべて樹脂やアクリルなど現代的。「リアリティ」「多様性」など、作家のコンセプトが凝縮されている。

information
彫刻の森美術館

住所:神奈川県足柄下郡箱根町ニノ平1121
TEL:0460-82-1161
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:無休
入場料:2,000円

国内初の野外美術館。

13. 【香川】丸亀市猪熊弦一郎現代美術館/大竹伸朗展 網膜(〜11.24)

丸亀市 猪熊弦一郎現代美術館/大竹伸朗展 網膜(〜11.24)
同美術館では12年ぶりの開催となる個展。新作と未公開作を中心に集められる。写真は、大竹伸朗。Photo by Shimpei Yamagami

現代美術家・大竹伸朗は、活動拠点を愛媛・宇和島に移した1988年に《網膜》シリーズを制作し始めた。本展では大竹の膨大な作品の中からこのシリーズにフォーカス。新作は長期間放置されたポラロイドの感光剤を用い、その変質は「透明のマチエール」に閉じ込められ、時間の経過を表している。

information
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

住所:香川県丸亀市浜町80-1
TEL:0877-24-7755
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:月休(月が祝の場合開館、翌日休)
入場料:1,500円

谷口吉生(たにぐちよしお)による建築も美しい。

14. 【東京】東京都現代美術館/笹本晃 ラボラトリー(〜11.24)

東京都現代美術館/笹本晃 ラボラトリー(〜11.24)
写真は、《Strange Attractors[ストレンジ・アトラクターズ]》2010[個展(Take Ninagawa、東京)での展示風景] 個人蔵。撮影:岡野圭

ニューヨークを拠点に活動するアーティスト・笹本晃は、パフォーマンス、ダンス、インスタレーション、映像などさまざまなメディアを横断的に用いて表現を行う。初期から最新作まで展示するほか、インスタレーション空間では、会期中、3期にわたり笹本によるパフォーマンスも実演される。

information
東京都現代美術館

住所:東京都江東区三好4-1-1
TEL:03-5245-4111
開館時間:10:00~18:00(9月の金は~21:00、入場は閉館の30分前まで)
休館日:月休(月が祝の場合開館、翌日休)
入場料:1,500円

15. 【東京】国立新美術館/時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989 – 2010(9.3〜12.8)

国立新美術館/時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989 - 2010(9.3〜12.8)
写真は、やなぎみわ《アクアジェンヌ イン パラダイス II》。1995年 Cプリント 各200.0×100.0㎝(3点組) 国立国際美術館蔵 © Miwa Yanagi

香港の現代美術館〈M+〉とコラボレーションし、冷戦体制が終結し、グローバル化が進んだ1989年から2010年までの間に日本で生まれたアートを振り返る。ポップカルチャーを取り入れる、歴史や社会問題と向き合う、日本文化を再解釈するなど、さまざまな表現を通してこの20年間を検証する。

information
国立新美術館

住所:東京都港区六本木7-22-2
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~18:00(金土は~20:00、入場は閉館の30分前まで)
休館日:火休(9月23日は開館、9月24日は休館)
入場料:2,000円

16. 【富山、石川】富山県富山市、石川県金沢市/GO FOR KOGEI 2025(9.13〜10.19)

富山県富山市、石川県金沢市/GO FOR KOGEI 2025(9.13〜10.19)
写真は、GO FOR KOGEI 2024展示風景。舘鼻則孝《ディセンディングペインティング“雲龍図”》2024年

古くからものづくりが受け継がれる北陸エリア。2020年から始まったこのプロジェクトは、ジャンルにとらわれない新たな工芸の見方を発信している。今年のテーマは「工芸的なるもの」。民藝運動の主唱者・柳宗悦(やなぎむねよし)の言葉を元にし、有形無形を問わず社会全体で共有される美意識や様式を見出していく。

information
富山県富山市、石川県金沢市

開館時間:10:00~16:30(入場は16:00まで)
休館日:水休
入場料:2,500円

富山市では岩瀬エリア、金沢市では東山エリアで開催。https://2025.goforkogei.com/

17. 【愛知】愛知芸術文化センター・愛知県陶磁美術館・瀬戸市のまちなか/国際芸術祭「あいち2025」(9.13〜11.30)

愛知芸術文化センター・愛知県陶磁美術館・瀬戸市のまちなか/国際芸術祭「あいち2025」(9.13〜11.30)
写真は、大小島真木の《明日の収穫》 2017-18。Photo: Mari Habaya © Maki Ohkojima with Agros Art Project All Rights Reserved. 青森県立美術館寄託

2010年から3年ごとに開かれている国際芸術祭。今年はアラブ首長国連邦出身のフール・アル・カシミが芸術監督を務め、国内外60組を超える作家の作品を紹介。美術館だけでなく閉校した小学校や鉱山にある現役で稼働している工場など、特別な場所でアートが見られるのも魅力だ。

information

住所:愛知芸術文化センター(愛知県名古屋市東区東桜1-13-2)ほか

1DAYパス2,100円(会期中販売券)。開館時間は会場により異なるので、https://aichitriennale.jp/をチェック

18. 【京都】京都市京セラ美術館/特別展「民藝誕生100年-京都が紡いだ日常の美」(9.13〜12.7)

京都市京セラ美術館/特別展「民藝誕生100年-京都が紡いだ日常の美」(9.13〜12.7)
写真は、松乃鰻寮(旧松乃茶寮)一階応接室(写真提供:松乃鰻寮)。左京区にある鰻料理店で、陶芸家・上田恒次が1960年代に設計した。

2025年は「民藝」という言葉が誕生して100年の節目。民藝運動は、思想家の柳宗悦、陶工の河井寛次郎、濱田庄司が、ここ京都に集まることで始まったのだ。今回は、柳の蒐集品や河井、濱田、バーナード・リーチなどによる工芸作品を展示。運動の推進者や支援者の資料とともに総合的に紹介する。

information
京都市京セラ美術館

住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
TEL:075-771-4334
開場時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:月休(月が祝の場合開館)
入場料:2,000円

会場は本館南回廊1階。

19. 【兵庫】神戸市立博物館/大ゴッホ展 夜のカフェテラス(9.20〜2026.2.1)

画像は、《夜のカフェテラス(フォルム広場)》。1888年9月16日頃、油彩/カンヴァス、80.7×65.3㎝ クレラー=ミュラー美術館©Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands. Photography by Rik Klein Gotink

阪神・淡路大震災から30年の取り組みとして開催され、福島や上野へ巡回予定の美術展。第1期はゴッホの画業前半を、2027年に開催する第2期は晩年までの画業後半を紹介予定だ。〈クレラー=ミュラー美術館〉のコレクションから、《夜のカフェテラス》をはじめとし、2期合わせて約100点が来日。

information
神戸市立博物館

住所:兵庫県神戸市中央区京町24
TEL:078-391-0035
開館時間:9:30~17:30(金土~20:00、各日入場は閉館の30分前まで、土日祝は入場予約優先制)
休館日:月休(月が祝の場合開館、翌日休)、12月30日~1月1日休
入場料:2,500円

20. 【大阪】大阪中之島美術館/新時代のヴィーナス! アール・デコ100年展(10.4〜2026.1.4)

大阪中之島美術館/新時代のヴィーナス! アール・デコ100年展(10.4〜2026.1.4)
写真は、当時の美術や技術が結集されたヒストリックカーBMW 315/1《ロードスター》。1935年 堺市 堺市ヒストリックカー・コレクション

“アール・デコ博”とも呼ばれる現代装飾美術・産業美術国際博覧会がパリで開催されてから100年の今年。本展ではアール・デコの中でも女性と関わりの深いデザイン作品をピックアップし、グラフィックやファッション、ジュエリー、乗用車などを展示しながら、100年前の“理想的な女性”像を振り返る。

information
大阪中之島美術館

住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
TEL:06-6479-0550
開場時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月休(月が祝の場合開館、翌日休)、12月30日~1月1日休
入場料:2,000円

2022年に開館。

21.【東京】東京オペラシティ アートギャラリー/柚木沙弥郎 永遠のいま(10.24〜12.21)

東京オペラシティ アートギャラリー/柚木沙弥郎 永遠のいま(10.24〜12.21)
画像は、身近なモチーフが生き生きと描かれる型染。柚木沙弥郎《木もれ陽》2019 松本市美術館蔵 画像提供:ギャラリーTOM

2024年に101歳の生涯を終えた染色家の柚木沙弥郎。型染めをはじめ、挿絵やコラージュなど多ジャンルを手がけた創作活動の全貌を展示する。このギャラリーでは、美術品に合わせた空間演出を柔軟に行うことも魅力。美しい色彩、自由でユーモラスな形など、柚木の生命力あふれる作品に没頭できる。

information
東京オペラシティ アートギャラリー

住所:東京都新宿区西新宿3-20-2
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:11:00~19:00(入場は18:30まで)
休館日:月休(月が祝の場合開館、翌日休)
入場料:1,600円

22. 【東京】静嘉堂文庫美術館/たたかう仏像(2026.1.2~3.22)

静嘉堂文庫美術館/たたかう仏像
展示替えあり。写真は、前期・後期(前半)に公開する重要文化財 慶派《木造十二神将立像のうち寅神像》。鎌倉時代、安貞2年(1228)頃

岩﨑彌之助と息子の小彌太によって設立され、国宝7件、重要文化財84件を含む、約20万冊の古典籍、約6,500件の東洋古美術品を収蔵する美術館。2022年に世田谷から丸の内に移転してきた。本展では、武装し目を怒(いか)らせる仏像の数々に着目。彼らはなぜこんな姿なのか? 表情豊かな姿に釘付けだ。

information
静嘉堂文庫美術館

住所:東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)、夜間開館あり
休館日:月休(月が祝の場合開館、翌日休)
入場料:1,500円

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