きゃりーぱみゅぱみゅの大人なLADYになるわよコラム~ 第65回 おてんばマダムになったわよ~

今回は、皆さんおなじみ? ドジっ子エピソード3連発です。
第65回 おてんばマダムになったわよ
皆さま、ごきげんよう。32回目の誕生日を迎えてもなお“おてんば街道”をひた走る、きゃりーぱみゅぱみゅです。

この連載を読んでくださっている方には「またか」と思われても仕方ないくらい、おなじみとなった恒例のドジっ子シリーズ。
まずは、おでんでやらかしました。
私は昔からセブンイレブンのおでんが大好きで、夜ごはんにそれを食べようと思って自転車で買いに行ったんですね。
そのときはお腹がめっちゃすいてたので、ついでにピザまんも購入。
おでんとピザまんを一緒のレジ袋に入れてもらいました。
で、その帰り道。
自転車に乗っていたら、段差でガタンという強めの衝撃が。
いや~な予感がして袋を見てみたら、やっぱりおでんの容器が横になっていて、汁が袋の中でこぼれています。
それまでのワクワクが一気にトーンダウン…😨
でもまあ、衛生的にはちょっとアレかもしれないけど、気にせずその汁で食べたらええやんと気を持ち直してみました。
ところが自宅に着いて袋を再び開けてみたら、絶望のどん底へと叩き落とされることに。
白くてふよふよした謎の巨大な物体が、袋の奥底にいます。
ピザまんの皮がすべての汁を吸い込んで、異常に膨れ上がってできた物体のようです。
その日はよりによってレジで「つゆだくで!」とか言ったもんだから、つゆの力でピザまんとおでんが合体してしまったんでしょうね…。
もはや何も食べれない状態になった“ピザおでまん”を前に、「今後はおでんは他のものと一緒にしない。別の袋で」と固く誓いました。

次のおてんばは、シャインマスカットです。
おでん事件からまだ間もないある日、八百屋さんで8個くらいの粒がプラスチックの容器に入ったシャインマスカットを見かけたんですね。
おいしそうだなと思った私は、それを購入。
「袋いらないです」と言って、その容器をそのままポッケに入れたのか、自転車のカゴに入れたのか忘れてしまったんですけど、でっかいフラグをおっ立てたまま自転車で家に向かいました。
かくして案の定、何かの弾みで路上にぶちまけられたシャインマスカット。
「う~わ、もうこれ無理だ😨」
一度は諦めモードに入ってしまいました。
しかし、けっこう車がビュンビュン走ってる道なのに、奇跡的に一個も潰されないシャインマスカットちゃんたちの姿に胸を打たれた私は救出を決意。
車が途切れるタイミングを見計らっては道に出て、バラバラになったシャインマスカットちゃんをひと粒ずつ拾い集めました。
そして家に持って帰って、とりあえず水洗い。
シャインマスカットは高級だからね。
それを食べながら「これからは、つぶつぶのものはちゃんと袋に入れてもらおう」って、なんか似たような教訓ばかりですね…。
失敗してもあまり学んでなさそうで、自分で不安になります。
実際、そんな嫌な予感に限ってよく当たるもので、その後、同じあやまちを繰り返すことになってしまいました。
ただし、袋じゃなくて、水にまつわるやらかしです。
ほんと私は昔から水に呪われてるみたいで、雨の日の屋外ステージで滑って口元を切ったり、お風呂場ですっ転んで後頭部を切ったりという事故を繰り返してきました。
この連載を始めてからも、サウナで濡れた床に足を滑らせて後頭部をドーン!したり、岩で足を切って沖縄の青い海をサーッと赤に染めたという実績があります。
今回も事件はお風呂場で起きました。

その日は、愛犬・あめちゃんの週に一度のお風呂の日。
私はいつもあめちゃんと一緒に湯船に浸かって、そのあと洗い場でシャンプーをつけて洗うという感じでやっているんですけど、その日は洗い場の椅子があると思った位置になくて、私はあめちゃんを抱っこしたまま後ろに派手にずっこけてしまいました。
その瞬間、空中を浮いていたあめちゃん。
とっさにあめちゃんを抱き寄せて守ろうとした私は、体をたぶん捻ったんだと思います。
左肘から思いっきりバンッと床にぶつかって、とてつもない痛みが走りました。
あまりに痛すぎて「いてー」すらも言えず、ただただ「う~~~~」と唸るしかないほどです。
これはやばいな。
この痛みはひょっとして、私がまだ経験したことのない骨折か?
ついに骨折の扉を開けてしまったか…?
悶絶しながら、そんなことを考えます。
そして痛みの瞬間最大風速が過ぎたところで、とりあえず大きな声を出して夫のしょーのさんを呼びました。
「しょーーーーのさーーーーん!!」
しかし、たまたま脱衣所の洗濯機が回っていて声は届かず。
結局、何度叫んだかは覚えていません。
それからしばらくして「なになに?」とようやく気づいて来てくれました。
「たぶん骨、折れてます!」
「よっしゃ、病院行こ!」
左肘を見てみると、流血もしてるし、その周りも青白くなって内出血している模様。
幸いにもあめちゃんは元気で無事そうなんですけど、腕が折れた状態でどうやって授乳や育児をしたらいいんだろう…という不安がどんどん大きくなっていきます。

と同時に、急に寒気が。
湯冷めしてブルッとするようなレベルではなく、インフルエンザのときのような体の奥底から這い上がってくる寒気です。
とりあえずまた湯船に浸かって温まってみたんですけど、それでも悪寒は止まりません。
服を着るときもずっと歯がガタガタしてて、震えで腕を袖になかなか通せないくらいでした。
早速、しょーのさんは、救急車を呼ぶかどうかとかを相談できる「♯7119」(東京消防庁救急相談センター)に電話。
この時点でもう夜の9時とか10時くらいだったんですけど、まだ行ける病院を教えてもらえたので、赤ちゃんをしょーのさんに任せて、私は1人でタクシーで行くことに。
タクシーの中でマネージャーさんに連絡したら、レスキュー隊員のようなテキパキとした頼もしい対応が返ってきて、ちょっと心が励まされました。
病院到着。
夜間の救急外来は、高熱でぐったりしている子どもとか、オペ室みたいなところから出てきて号泣しているお母さんみたいな人とかがいて、まさに修羅場といった光景が広がっていました。
そこに1人で座って順番を待つ私。
ほどなく看護師さんが来てくれて、「これできますか?」と左手をグーパーするように言われました。
「…あ、できます。痛くないです」
看護師さんは一瞬「ん?」と怪訝そうな顔をしたんですけど、「あー、まあ、いったん診察してみましょうね」ということで、診察室に入ってお医者さんに診てもらいました。
さっきと同じように手をグーパーします。
レントゲンも撮影しました。
診断結果は、「おそらく打撲でしょうね」とのこと。
ただ、まれにレントゲンに写らない小さな骨折もあって、その場合は痛みがけっこう長引くらしく、「そのときはまた病院に来てください」と先生。
寒気については「え? さ…む気?」みたいなリアクションで、あの激烈な悪寒は何だったのか?という謎だけが残されました。
でもまあ、何事もないっぽいので一安心です。
ほんとよかった~~~。
行きは完全に骨折したと思い込んでいたからタクシーでぐったりしていましたが、帰りは徒歩で帰ることにしました。夜風を浴びながら。
しょーのさんに電話したら、あめちゃんも何事もなくスヤスヤ寝ているみたいでホッとしました。
転んだ瞬間は、この先どうやって育児したらいいんだと不安で押しつぶされそうになったので、これからはマジで気をつけます。
もう私1人だけの体じゃないしね。
「絶対に赤ちゃんを風呂に入れるな」
お母さんから禁止令が出たので、とりあえずそれを守ろうと思います😉
