きゃりーぱみゅぱみゅの大人なLADYになるわよコラム ~第64回 ママ友?ができたわよ~
2025年もよろしくお願いいたします!
第64回 ママ友?ができたわよ
皆さま、あけましておめでとうございます。産休から仕事に復帰した、きゃりーぱみゅぱみゅです。
早く復帰できたらな〜と思っていたので、久しぶりのお仕事がめっちゃ楽しいです。
ただ、やっぱり最初は脳が追いついていない感覚はありましたけどね。
でもそれも日が経つにつれて、だんだん調子を取り戻しつつあるみたいです。
「現場に赤ちゃんを一緒に連れてきていいですからね」
幸いなことにテレビやラジオなどのレギュラー系のお仕事では、そういう優しいご配慮をいただくことがよくあります。
なのでお言葉に甘えて、夫のしょーのさんや両親に預けられないときは連れていっているんですけど、お母さんに聞いたら昔はそんなのありえなかったと言ってました。
この少子化社会で、時代は本当に変わったんでしょうね。
さて、いつも収録では番組数本分をまとめて撮るので、だいたい数時間とか、長いときは丸一日かかります。
でも今の私でそれをやると、収録途中でだんだん胸が張ってきて、おっぱいがパツンパツンに固くなってしまいます。
毎日2〜3時間に1回くらいのペースで授乳しているので、お乳がどんどん作られる体になっているんですね。
で、その固くなったおっぱいを放置し続けると、乳腺炎になって高熱が出たり、固くなりすぎたおっぱいが軽く爆発しそうな感じになることがけっこうあるそうです。
そんなわけで今は番組1本分を撮ったらトイレに5分くらいこもって、お乳を搾乳器で搾り取ってまた収録再開という感じで回しています。
ちなみに自分のお乳の味ですが、ふと気になって舐めてみました。
あまりにも赤ちゃんがおいしそうにいつもごくごく飲んでいるので、いったいどんな味なんだろうと⋯。
そしたら、めっちゃ甘くてびっくりしました!
例えるなら、そうですね⋯練乳みたいな感じ?
まさか自分の体からリアルでこんな甘い飲み物が出てくるだなんて、ほんとファンタジーだし、めっちゃポップで原宿系だなあと思ってしまいました。
とまあ、復帰以降は、そんな感じで特に問題なく日々を過ごしています。
あ、でも、こないだ一瞬焦ったことがありました。
その日、私はラジオの収録があったんですけど、現場のスケジュールが予定より遅れてしまったんですね。
夫のしょーのさんもその日は撮影で外出予定。
でも絶妙に私の外出とかぶらないようになっていたので、とりあえず赤ちゃんはしょーのさんに預けていました。
ところが、私の現場が押してしまったせいで、このままだとしょーのさんの外出時間に食い込んでしまう。
さすがにしょーのさんが一人で赤ちゃんを自分の現場に連れていくことは無理なので、私のいるラジオ局まで連れてきてもらいました。
こんな感じで何かがちょっとでもズレちゃうと、赤ちゃんのバトンリレーがうまくできなくなっちゃうんですよね⋯。
たぶん今後は「じゃあもう連れてきて!」みたいなことが、ちょいちょい起きるんだろうなと。
普通の日でもこういうことがあるし、ましてや自分のツアーとかが始まったときにはいったいどうなるんだ?
先々のことを考えるとちょっと不安になってきたので、今、夫婦で自治体の子育て支援とか、利用できそうな行政サービスをめっちゃ調べまくっています。
いやほんと今まで1ミリも気にしたことがなかったんですけど、地域によっていろんな制度があるんですね〜。
ポイントが貯まったらベビーベッドがもらえたりとか、東京都だと今年の9月から0〜2歳の第一子の保育料無償化を始めるとか。
その頃には我が子も1歳くらいになっているので、めちゃめちゃラッキーです。
小池百合子からの公的サポート以外に、もちろん両親からのサポートもフル活用するつもりです。
でも、最近ひとつ困ったことがあるんですよね⋯。
私のお父さんはうちに来るといつも永遠にテレビを観ているんですが、産後メンタルのせいなのか、それがだんだんストレスになってきてしまいました。
しかも必ず字幕をつけているから、画面が常に文字だらけになってニコニコ生放送状態。
字幕でオチが先に表示されてしまうので、お笑い番組好きとしてはたまったもんじゃありません。
テンポも間合いもへったくれもなくなって、まったく面白くなくなってしまうんですよね。
しょーのさんも「メジャーリーグを一緒に観てても、ボールが字幕で消えてしまって追いかけられなくなる」とボヤいていました。
あまりイライラを溜め込んでしまうとメンタル的にもよくなさそうだし、とりあえず両親とは、うまく距離を取りつつ育児できる方法を模索していこうかなと考えています。
例えば、“共存しない育児”とか。
親に赤ちゃんを預けたら私は外に出る。私が自宅に帰ったら親には「ありがとう」と言って実家に帰ってもらう、みたいに、なるだけ一緒にいないようにする方法です。
まずはこれで様子見してみようと思っています。
あとは、ママ友がほしいな〜。
ママ友って公園に通っているうちに、自然とできるのでしょうか?
まあ、“ママ友らしき存在”であれば、すでに一人できたんですけどね。
小籔千豊(こやぶかずとよ)さんです。
よく励ましのLINEをいただくんですけど、ほんと今の私の心の支えになっています。
乳児が眠っている間に突然死んでしまうSIDS(乳児突然死症候群)という原因不明の病気がどうも冬に多いらしく、「そういうの心配しちゃいます」と小籔さんにLINEすると⋯
「これはわかります。僕もガバッと起きて鼻の下に指を当てたり、うつ伏せ寝してるんじゃないかなと見てました。
でもある時、十分やってても死ぬときは死ぬなと思いました。
幼稚園、小学校、公園のジャングルジム、信号待ちの交差点、変な犯人。
家の家具の上はスポンジ付けてたとしても、立ちくらみからの後頭部。
スポーツ、アホな友達のプロレス技、友達の家でお餅食うとか⋯心配しだしたらキリないなって。
できる限りのちょっと上のセキュリティをやっておけば、まああとは運です」
こういう文章がいつも送られてきて、マジで私の精神安定剤になっています。
どんなChatGPTよりも優秀です!
⋯って言い方はよく考えたら、失礼かもしれませんw
ですが、初めての子育てということもあって神経質になりがちな私にとって、小籔さんのこういう考えにはほんとハッとさせられるし、有用だし、気も楽になれるんですよね。
赤ちゃんの頭を壁にコツンとぶつけてしまったときも、めっちゃ救われました。
これまでの私は、いくらiPhoneを失くしても「バックアップしてるしいいや」とまるで動じない女でした。
なのに、コツンしたときは思わずめっちゃパニクってしまって、今まで見たことない自分が出てきたことにびっくりしたんですよね。
いや〜、赤ちゃんのことになるとぜんぜん話が変わるんだなあと⋯。
で、そんな感じで取り乱して泣いている私に対して、小籔さんは⋯
「多少の頭コツンなら必ずあります。
注意しまくってあとは祈る。
ある程度は諦めるほうがいいです」
もうね、偉いお坊様かと。
しかしそんな小籔さんでも昔は神経質だったみたいで⋯
「いよいよ自分も無添加思想になって、水をよくしたり、塩をよくしたり、変なものをできるだけ遠ざけてたけど、子どもが中学入ったら、ラーメン食うわマクド食うわで一気に台無しになりました」
ほんと人生、なるようにしかならないものなんですね。
まあ、思い返してみると、自分の人生も実際そうだったしなあ⋯。
ましてや子どもは別の人間なわけですから、そもそも思いどおりにいくはずがないということなんですね。
ある程度の諦めは大事。
「縁起でもないですが、僕も家族も生きてるのはたまたま。
ラッキーだったのかアンラッキーだったのかだけで、僕自身はあれ死んでたな⋯という体験はたくさんあります。
悲しいですが死ぬときは死ぬし、寿命や宿命は決まってると思って諦めてます」
そう考えると、2025年もたまたま迎えることができたということになるわけで、なんだかありがたい一年の幕開けに思えてきますね。
皆さま、本年もどうぞよろしくお願いいたします🐍