蛙亭イワクラ「つぶらな瞳がかわいいんです」 | 連載【即断すぎて周りがとめる】vol.13
蛙亭イワクラさんは一見おっとりしているようだが、実は意志が強く、即断即決の人(早すぎて周りが「ちょっと待って、一回考えよう」と止めることもあるそう)。でも「イワクラを見ると周りが何かしてあげたくなる」ようなほっとけなさもある。「お笑いが人生を楽にしてくれた、自由にしてくれた」という彼女が見てきた景色、最近思うことについて少しずつ話してもらう連載です。
イラストはコンビの相方、中野周平さんが担当。
前回に続き、今回もイワクラさんがハマっているキャラクターのお話を。
「エンジェルブルー」は、昔大流行したナルミヤ・インターナショナルのジュニアブランド。わたしたち世代には、「メゾ ピアノ」や「デイジーラヴァーズ」「ポンポネット」などと並んで懐かしの、だと思います。
子供のころ、「エンジェルブルー」の服が欲しくて欲しくてたまらなかった。だけど、わたしの住む宮崎の田舎では入手困難。頼みのイオンにも置いない。都会のデパートじゃないと買えない高価なものだったので、「お金持ちのブランド」というイメージでした。
それから時は流れて。なんと最近、「エンジェルブルー＆ナカムラくん」が復活（ナカムラくんはエンジェルブルーのメインキャラ）。もう、うれしくてうれしくて。あのころ買えなかった悔しさを晴らすじゃないですが、買いまくっています。ナカムラくんだけじゃなく、あの頃のナルミヤ・キャラクターのグッズもいろいろ。パジャマだったりエプロンだったり。
キャラクターといえば、最近お気に入りなのは「ベビーなまがき」。これがめっちゃかわいいんです。UFOキャッチャーで（オズワルドの）伊藤（俊介）くんが取ってきてくれたのがきっかけで。「なまがき」の赤ちゃんがおしゃぶりをくわえてるんですよ。かわいくないですか？ って、わからない人が読むと「何言ってるんだ」って言われそうですが（笑）、「つぶらな瞳の和食屋」というシリーズのひとつで、「なまがき」もいれば、「おちゃづけ」とか「おみそしる」とか「やきおにぎり」とか「わりばし」とかいろんなキャラがいるんです。全部、ふわふわで、「つぶらな瞳」がついていて。どれもめちゃめちゃかわいいんです。おそろしいシリーズです（笑）。
ちっちゃい、私の世界を作りたい。
カプセルトイはよくします。わたしはとにかく「ミニチュア」が好きなので、ミニチュアの家具とか電化製品とかクルマとか椅子とかダイニングテーブルとか、その上に置く小っちゃいご飯とか、そういう細々したものをいろいろ集めているんです。ちっちゃい街を作ろうとしてるんです。わたしの世界を作りたいなって（笑）。
この感覚を共有できるのが、ロングコートダディの堂前透さんなんです。
堂前さんもかわいいものが大好きで、いろいろ教え合っているんですが、彼に教えてもらってツボったのはSNSで連載中の『ねこに転生したおじさん』。おじさんが事故に遭って猫に転生して、勤めていた会社の社長さんに飼われる、という、登場するのがおじさんばっかりの猫漫画。主人公のオジ猫「プンちゃん」がめっちゃかわいくて。堂前さんも猫を飼っているから共感するらしく、LINEとかで「今日のプンちゃん、見ました？ 面白すぎますね」なんていうやり取りをしてるんです。
そんな堂前さんからもうひとつ教えてもらったのが、『チャッホ！』。これもSNSから話題になったキャラクターで、もとは『ラッコズ』というラッコのこどものゆるキャラ。最近、絵本にもなっているんですが、そのラッコのあいさつの言葉が「チャッホ！」。仲間といっしょで楽しいときも、ひとりでさびしいときも、喧嘩しているときも、ワニに食べられそうになっても、「チャッホ！」。これもまためちゃめちゃかわいい。LINEスタンプ、めっちゃ使ってます。動くスタンプが異常にかわいくて、堂前さんと無意味にスタンプを送り合っているんです。
