蛙亭イワクラ「マッチングアプリ、やってみた (未遂) 」 | 連載【即断すぎて周りがとめる】 vol.9

LEARN 2024.06.26

蛙亭イワクラさんは一見おっとりしているようだが、実は意志が強く、即断即決の人(早すぎて周りが「ちょっと待って、一回考えよう」と止めることもあるそう)。でも「イワクラを見ると周りが何かしてあげたくなる」ようなほっとけなさもある。「お笑いが人生を楽にしてくれた、自由にしてくれた」という彼女が見てきた景色、最近思うことについて少しずつ話してもらう連載です。
イラストはコンビの相方、中野周平さんが担当。

伊藤くんにならい広島で一人呑みデビューしました。

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イワクラ
 仕事柄、地方へ行くことが多いのですが、慣れない場所は苦手だったりするので、どうしても「びっくりドンキー」とか「王将」とかに行きがちなんです。見慣れたチェーン店があると落ち着くというか安心するというか。なんですけど、それじゃもったいないなって、最近思うようになったんです。 

 オズワルドの伊藤(俊介)くんは結構一人で行くんです。地方の飲み屋に飛び込みで。フラッと入って、そこで出会ったおじさんと仲良くなって、「よし、次はおごってやるから行こう!」って言われ、2軒目のスナックへついて行く、とか。そういう話をよく聞くから、わたしもやってみようかなって。

 それで先日、ライブで広島へ行ったときに挑戦してみました。スマホで検索してお店を探し、最初は焼き鳥屋さんに入って、2軒目は魚料理の居酒屋さん、で、3軒目は広島といえば牡蠣なのでオイスターバーへ。どのお店もめっちゃおいしかった。

 一人呑みは結構大丈夫でした。もともと一人時間を過ごすことが好きですし。ただ、人見知りの性格の上に、見知らぬ土地の見知らぬお店。最初は緊張したんですが、店員さんが「お仕事ですか?」とかめっちゃしゃべりかけてくれたりしたので、緊張もだんだん解けていきました。しかもわたし、酔ったらフレンドリーになるし、めちゃめちゃおしゃべりになるんです。ジョッキ2杯で気が大きくなっちゃうんですよね。

 実はそのとき、マッチングアプリをダウンロードしたんです。ご飯を一緒に行ってくれる人を探そうと思って。写真やプロフィールを登録して、インスタのストーリーにも「マッチングアプリ始めました。今日一緒に飲んでくれる人を探してます」と載せて。でも、それまでこういったアプリをやったことがなかったから、使い方がよくわからない。誰からも連絡が入らなかったんです。それで結局一人呑みをすることになったんです。

 知り合いからはバンバンDMがきましたけどね。「そんなに顔をガッツリ出したらダメだよ!」「なにやってるの、心配!」って。「バチェラー・ジャパン」のイベントに出たときのドレス姿の写真をアップしたんですけど(笑)。

 不発で終わってしまったので、またリベンジしたいです。やり方さえわかれば、次回は大丈夫……だと思います。

Evoto
広島で一人呑みデビューしたイワクラさん。別の地方でも挑戦しているそう。「おいしいもの情報、待ってます」とのこと。
広島で一人呑みデビューしたイワクラさん。別の地方でも挑戦しているそう。「おいしいもの情報、待ってます」とのこと。
illustration_Shuhei Nakano(kaerutei) edit_Izumi Karashima photo_Koichi Tanoue

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