トマトと相性抜群の野菜は?1つの鉢で2種類育てる〈寄せ植え〉でおいしさアップする裏技

LEARN 2024.06.21

自宅で野菜を育ててみたいという時、実は大きなプランターで寄せ植えするのがおすすめなのだそう。都内最大級のガーデンセンター〈オザキフラワーパーク〉の倉田絵梨さんに、野菜の寄せ植えのコツや相性のよい野菜とその理由を教えてもらいました。

INDEX

自宅で野菜づくりを楽しむコツ

インテリアに観葉植物は欠かせない存在だが、〝食べられるグリーン〞は暮らしに彩りをプラスする上、育てて食べる喜びも味わえるのが魅力的。上手にポイントをおさえていれば、初心者でも収穫まで育てることができる、と教えてくれたのは、都内最大級のガーデンセンター〈オザキフラワーパーク〉の倉田絵梨さん。

「5月から6月上旬は、ハーブや野菜を植えるベストシーズン。初心者は種から育てるよりも苗を植えた方が気軽にはじめられるし、うまく育てられますよ」

野菜は大きめのプランターに植えた方がよく育つが、狭いベランダでは置き場所が悩みどころ。そんな時におすすめなのが、寄せ植え。いちごとカモミール、ゴーヤとねぎなどの相性のいいもの同士を合わせると、病気を防いだり、生育がよくなったりするといううれしい効果もある。

「性質を知り、乾燥タイプか湿った場所を好むのかなどで組み合わせを考えて。ハーブの寄せ植えもおすすめですよ」

寄せ植えすると相性のいい野菜たち その1…トマト&バジル

トマトとバジルの寄せ植えのイラスト

一緒に食べておいしいトマトとバジルは、寄せ植えの相性も◎。乾燥ぎみに育てることで甘くなるトマトと、水が好きなバジルを寄せ植えすると、バジルが水分を吸収し、トマトが好きなやや乾燥ぎみの土壌に。ベランダで育てるなら、コンパクトなミニトマトがおすすめ。苗は、枝が太くてまっすぐか、葉の色が濃い緑色か、節と節の間隔が詰まっているか、虫が付いていないかをチェック。

プランターの大きさ:大型~
植え付け時期:5~7月
収穫期:トマト:7~9月、バジル:5~10月

寄せ植えすると相性のいい野菜たち その2…ナス&枝豆

ナスと枝豆の寄せ植えのイラスト

ナス科とマメ科は、相性抜群。枝豆の根が持っている「根粒菌」がナスの生長を促進させてくれるので、肥料を多く与えなくても生育がよくなる効果が。ナスは水が好きなので、水やりはたっぷりと。水が少ないと、ナスが硬くなる原因になるので注意。枝豆の苗は3~4本まとめて1株として販売されているが、そのまま植え付けてOK。開花時期は、アブラムシなどの虫に注意しよう。

プランターの大きさ:大型~
植え付け時期:5~6月
収穫期:ナス:6~10月、枝豆:7~9月

自宅で野菜を上手に育てる3つのポイント

〈オザキフラワーパーク〉の倉田絵梨さんに自宅で野菜の寄せ植えを楽しむコツを教えてもらいました。

1. プランター

プランターのイラスト

野菜は根をしっかり張るものが多いので、深く大きめのものを選ぶこと。2種類の寄せ植えをするなら幅30×奥行き15×深さ20㎝、10号鉢以上が安心。

2. 土

土は必ず新しいものを使うこと。花や野菜用として売られている元肥入り培養土はそのまま使えて便利。植えてから1カ月ほどしたら追肥をする。

3. 環境

トマトなど乾燥を好む植物は屋外でも雨の当たらない軒下に置くのがベター。特に葉物野菜は西日に当たると、葉っぱが焼けて硬くなるので注意。

オザキフラワーパーク

住所:東京都練馬区石神井台4-6-32
TEL:03-3929-0544
営業時間:9:00~19:00
定休日:1/1~2休
HP:https://ozaki-flowerpark.co.jp/

〈オザキフラワーパーク〉は、花苗、庭木、野菜、生花、園芸用品、アクアリウムまで揃う。

illustration_Maki Kobayashi text_Motoko Sasaki edit_Kana Umehara

Videos

Pick Up