きゃりーぱみゅぱみゅの大人なLADYになるわよコラム〜 第52回マリリン・モンローの霊を見たわよ〜
きゃりーぱみゅぱみゅが「大人なLADY」を目指す日々を綴る連載。おかげさまで、話題沸騰です。第52回は「人生初の怪奇体験」について。
第52回 マリリン・モンローの霊を見たわよ
皆さま、ごきげんよう。フジテレビ系列の「世界の何だコレ!?ミステリー」でMCを担当させていただいてはや8年。
ここに来て、ついに人生初の幽霊を見たかもしれない、きゃりーぱみゅぱみゅです。
基本的に私は何かおかしなことが起きても、「ん、気のせいかな?」とか「ま、機械の故障でしょ?」と思ってしまう現実主義者です。
もちろん霊感もないので超常現象を目撃するようなタイプではないし、実際に見たこともなかったんですけど、今回のこればかりはたぶん本当に幽霊だったと思うんですよね…。
それは、先週仕事で行ったアメリカで1泊したホテルでの出来事でした。
なんでもマリリン・モンローが2年くらい暮らしていたことがあるという、ハリウッドの古〜いホテルです。
「今回泊まるホテルは幽霊が出るみたい」
事前にマネージャーさんから情報を入れられて、ちょっとだけビビったというか、ちょっとだけ意識してしまうようになったものの…
「でもそれモンローだから大丈夫?」
やたら明るくそう言われて、一瞬湧き上がった不安はどこかに消え去ってしまいました。
ホテルの支配人さんも「幽霊を見に世界中からお客さんが来ますが、私は見たことないですね〜」と言っています。
ところがその日の夜。
部屋でシャワーを浴びていると、様子がちょっとおかしいことに気づきました。
浴室はスケスケのガラス張りになっていて、中から寝室が見える状況だったんですけど、私が目を閉じてシャンプーをしているときだけ、なんかベッド脇のライトがチカチカと点滅してるような…。
「ん???」
チカチカの残像が目に飛び込んできたような気がしたので、シャンプーをしている手を止めて、ガラス越しにそのライトをじーっと見てみました。
しかし、ちゃんと点いたままで点滅はしていません。
「なんだ気のせいか…」
そう思って再びシャンプーを始めると、ライトはまたチカチカと点滅を始めます。
で、その気配を感じてパッと顔を上げて見てみると、また普通に点いたまま。
「これはひょっとしたら、マジでモンローかもしれない…?」
“だるまさんがころんだ”を繰り返しているうちにだんだんそう思えてきた私は、決定的瞬間を押さえるためにスマホ片手に待ち構えてみることにしました。
うまく撮れたら、「何だコレ!?ミステリー」に一般枠で投稿してみようと思いつつ…。
ところが案の定、カメラを向けているときに限ってチカチカしてくれません。
なので私もそれに対抗して、撮らないふりをして撮ったりするフェイントを繰り出すこと4回ほど。その結果、見事、撮影に成功することができました。
今回はHanako読者の皆さんに、世にも不思議な怪奇体験を特別にお見せしましょう。
その映像がこちら———。
はたしてモンローは、モールス信号みたいにライトを点滅させることで、何かメッセージを伝えようとしているのだろうか?
ちなみに私は全裸でこれを撮っています。
そして撮影後は、すぐにフロントに電話してさっさと修理してもらいました。
せっかくの体験なのに余韻も何もないんかーい!とお思いの方もいるかと思いますが、いかんせんそのときの私は1泊3日という超強行スケジュールでアメリカに来ていた身。
次の日も早朝から仕事だったので、体力温存のために貴重なホテルでの1泊をディスコみたいなチカチカの中で過ごすわけにはいかなかったんです。
修理のおじさんいわく、やはり「ホテルが古いせいで起きた調光器の不具合」とのこと。
ちょちょっとスイッチをいじったら、まったくチカチカしなくなりました。
まあ、事実としてはおじさんの言うとおり、ただの故障だったんでしょう。
なんですけど、私は少なくともそのうちの40%くらいはやっぱりモンローのしわざによるものだったと信じたいです。
もともと私は、彼女の名言集や自伝本を読んだりするくらいのモンローファンですからね。そうであってほしいな〜。
そういえばけっこう前に、とある友達から、その子のお母さん(Aさん)の体験談を聞いたことを思い出しました。
あるとき、Aさんの仲良しのお友達(Bさん)が病気になってしまいました。
Bさんは「もし私が死んだら、絶対にあんたの枕元に出るわよ〜」と冗談交じりでAさんに言ってたらしいんですけど、それからしばらくしてBさんは亡くなってしまいました。
そして何も起きないままに時は流れて、「枕元に出る」という約束をしたことすらすっかり忘れそうになっていたある日の夜中。
突然BさんがAさんの枕元に現れて、めっちゃ早口でこう言ったんだそうです。
「あの世からこの世に幽霊として出るのって、めっちゃ大変な修行が必要なの! あんたと約束したから今日は頑張って来れたけど、とにかく出ていられる時間が短すぎるから急いで伝えるわね!」
自分はあの世で幸せにやっているから心配はいらないということ、そして、大変すぎるからもう二度とこの世には出ないということ。
Bさんはそれを早口でまくし立てたあとに「ありがとうー! ばいばーい!」と言い残して消えていって、それを最後に現れてないそうです。
この話を教えてくれた私の友達が言うには、幽霊って生きている私たちが思っているほど簡単に出ることはできなくて、出るには相当大変な修行や訓練が必要らしいんですよね。
だからモンローが “出た”とするなら、そんな大変な思いまでして出て、いったい何を私に伝えようとしていたのか? それがめっちゃ気になります。
で、そっちが気になりすぎるから、幽霊と遭遇したこと自体にそんなに恐怖を感じなかったという…。なんなら相手は大好きなモンローなわけですしね。会えてよかったな〜と思っています。
むしろ本当に怖かったのは、普通のチョコパフェを頼んで10ドル札1枚でお会計をしようとしたら、「17ドルです」と言われて円換算してみたら驚きの2500円だったことでした?
物価の高い東京都心ですら800円も出せば食べれそうな感じのパフェですよ? アメリカの物価高&円安こそがマジで恐怖体験です。