信じるものは救われる! 占星術研究家鏡リュウジの美術館、博物館でパワーチャージ
公演や学会などのために国内外問わず飛び回る、占星術研究家の鏡リュウジさん。旅先では美術館や博物館に立ち寄ってパワーチャージをするそう。
ウフィツィ美術館のボッティチェリ作「プリマヴェイラ」
鏡リュウジさん:美術史学者フランセス・イエイツは、この絵画は愛の星/神であるヴィーナスの力を呼び覚ます護符ではないかと仮説を立てました。春の風(スピリット)が愛の女神の園に流れ込む様は、見る人々にも愛の喜びを喚起させます。
ルーブル美術館
鏡リュウジさん:これはアモル(愛)がプシュケ(心)を呼び覚ますシーンを描く彫刻です。モチベーションが低くなったときに見ると、『好き!』『何かやりたい』という気持ちが蘇ってくるかも。
大英博物館の「人面有翼雄牛」
鏡リュウジさん:圧倒的な迫力で迎えてくれるこの人面の獣が、街や神殿を守護していたのでしょう。なんだか人々のことも屈強な体で災いから守ってくれそうな気がします。
岡田美術館の福井江太郎作「風・刻(かぜ・とき)」
鏡リュウジさん:風神はギリシャ神話のゼフィロス(西風の神)と歴史的につながっているかもしれない。力強くて見るたびに困難に立ち向かう活力が湧き上がってきます。
「人類が古代より集めてきた美術館はそれ単体でパワーを持っています」
美術館や博物館に入ると、ホッとするような、でも少し背筋が伸びるような、不思議な気分になりませんか?それはきっと、そこに収集された物品たちが放つ存在感やオーラのせい。人々が懸命に集めてきた美術品や古代からの遺品は、それ単体でパワーを持っています。古代の神像や仏像はもちろん最初から祈りの対象だったわけですし、名画や美しい彫刻は人々の感性を強く刺激し、心を動かす力を持っていますよね。
それに「ミュージアム」という言葉はそもそも「ミューズ」からきています。ミューズとは詩と学問、アートの女神。つまり本来「ミュージアム」は、女神に献じられる神殿でもあったわけですよね。やはり不思議な力に満ちた、一種のパワースポットだといえるでしょう。
今回は私がよく「拝観」するミュージアムの美しいオブジェを4つピックアップしました。しかしこれらの作品に限らず、あなたの心に響く作品はすべて魔法のお守りであり、魔法のパワーの源となります。ぜひ、お気に入りの前でしばし心を静めて、そのスピリットを感じてみましょう。場合によっては絵葉書やポスターを自分の部屋に飾ってもいいかもしれません。それはきっとあなただけの美しい「お守り」になりますよ。