フードデザイナーAi HorikawaさんがPinterestを使う理由。 見て、考えて、作って。ピンタレストはもの作りのパートナー。
美しく盛り付けられたお菓子の写真が人気を博し、SNSで計15万人以上のフォロワーを持つフードデザイナーのAi Horikawaさんは、お菓子作りはもちろん、ビジュアル制作まで手掛けている。高校生(!)のときから10年以上使っているピンタレストは、もの作りの基礎体力をつけ、今のキャリアを築くためのツールであり「もの作りのパートナーです」という、彼女のピンタレストライフとは。
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Action1 オリジナルレシピに挑戦
1.レシピを開発するときは、構想イメージに近いフードの写真をボードに集める。2.「ビジュアルを決めてから作り始めることが多いです。今日は“編み込み”がしたくて『pie art』『cookie ideas』と検索。パイだと既視感があるので、全粒粉を使ったクッキーにアレンジしました」。3.編み方の参考動画も発見。完成したガナッシュサンドクッキー。計算し尽くされたデザインのバランスは、大学時代に身につけたという。
「高校くらいまでお菓子は義理チョコを作る程度。スタイリングされたフードの写真をSNSで見て、自分でも作ってみたくなりました。実際に始めるときにリファレンスやインスピレーションを探す場として活躍したのがピンタレストです。まずは気になったピンのお菓子を作ってみることから。手を動かすことで、果実の落とし方やフォークの位置など、なぜその構図が綺麗に見えるかがわかるんです。続けていくと良いものを見る目も、作る力も身についてきて、少しずつ自分なりの作品ができるようになり、それが仕事となっていきました。
Action2 フード写真にイラストを
1.ピンタレストで見つけたイラストやアートが新しい作品作りのヒントになっている。2.「いろんなピンを見ながら、どうやったら普段と違うテイストになるか探るときもあります。そんな風に常に誰もやったことがないものを作るためのインスピレーションを探してボードにしています」。3.繊細なタッチのイラストが、お菓子をさらにおいしそうに引き立てる。
「投稿写真にイラストを添えるようになったのは、自分の強みであるデザインという武器を活かそうと思ったのがきっかけ。フードとデザインという一見違うジャンルのものを組み合わせて、自分の世界観を築き上げたいと思っています」。
フードやイラストに加えて、よく見るのはインテリアに関するアイデア。「ピンタレストは海外の家のコンテンツも非常に多いので、とても重宝しています。日本にはない色遣いや家具の配置など参考になります。見れば見るほど自分が好きなテイストのアイデアを提案してくれる、そのレコメンドの精度も高い。最近、友人に部屋のスタイリングを頼まれたのですが、そのときもみんなでグループボードに気になる画像を保存して話し合うことで、スムーズにイメージが統一できました。もの作りはビジュアルで伝えた方がコミュニケーションしやすいと思いますね」
Action3 ベッドまわりをスタイリング
1.海外の部屋を集めてボードに。「サイズ感が違うので日本では実現しにくいですが、ユニークな作りの部屋や素敵な空間のアイデアを探すのは楽しい」とAiさん。2.昨年リノベーションした部屋に引っ越し、家具も一新。「ベッドスプレッドを掛けているピンを見つけて、取り入れました。もったりしないよう、色のバランスも考えて」
photo : Takahiro Idenoshita text : Nico Araki
What's Pinterest?
世界中の上質なビジュアルにアクセスできる、ビジュアル検索の最強ツールが“ピンタレスト”。気になった画像(最近は動画も!)のピンは自分のボードに保存できる。「何かインスピレーションを探したい、新しいことを始めたい」と思ったら検索窓へ、「見つけたアイデアを実行したい」ときはボードを見返すのが有効。ブラウザ、アプリで使用可。