『 ちょうどいい結婚のカタチ 』刊行記念! 山﨑ケイ ( from 相席スタート ) インタビュー。
事実婚という形式を選択するカップルが増えてきたり、夫婦別姓が議論されるなど、“結婚”の価値観が多様化しているが、そんな中で“結婚”を選んだのは、「相席スタート」の山﨑ケイさん。
発売中の著書には、自身の婚活や年齢とともに揺らいだ結婚への考え方、落語家・立川談洲さんとの結婚までの過程が、ユーモアいっぱいに綴られている
結婚を選んだのかと聞かれれば、“決意した”とも、“諦めた”とも言えますね(笑)。子供の頃は、「子供が生まれたら名前どうする?」なんて話を当たり前のようにしていたし、時が来れば、そして私が選択すれば、結婚できると思っていた。
それが20代後半になり、周りが結婚していく様子を見て焦りを感じ始め、あれ? 結婚って私の意思だけでは決められないのか…という現実を知って。
さらに30代になると、今度は仕事が充実してきてある程度収入も増え、プライベートも楽しくなってきた。精神的安定を自分で得られるようになると、私、そんなに結婚したいわけじゃないかも、と気が付いたんです。
そんなある時、元後輩芸人だった夫から、「結婚を前提にお付き合いしてくれませんか?」と告白されました。そこで“結婚”という二文字が、脳裏にピカピカして見えて。私、結婚できるの? と思い始めたら、したいような気がしてきました(笑)。一度目を背けたものが、また選択肢に戻ってきた感じです。
2020年の10月に籍を入れて、現在2年目。私は若い頃、相手への依存性が高く、精神的にも割と激しい恋愛ばかりしてきて、だいたい3年で飽きて別れてきました。だから、夫と付き合って3年経って籍を入れることに少し不安はありつつ、いざ結婚してみると、夫のためにごはんを作るのは意外と楽しくて。
今となっては、お互いに歳を重ねて自立していたからこそ、“結婚のカタチ”を選べたのかもしれません。日常生活に夫がいることや、夫の家族が自分の家族になったことで、思いやる相手が増えたこともうれしく感じています。
自分が思っていたより結婚に向いていたみたい。20代の、ただ漠然と“結婚したい!”じゃなくて、結婚に執着しなくなった時が、私のベストタイミングだったと思います。
Book
山﨑流・よきパートナーを見極める格言
Proverb.1 「 “一番”を見つけて 決定する勇気を! 」
結婚相手は、容易には決められないもの。でも、優柔不断ではいつまでも相手が見つからない。“親を一番大事にしてくれる”とか“私のことを一番好きでいてくれる”など、彼の一番を見つけることで、決定のあと押しに。
Proverb.2 「 お母さんでもいい、 人と繋がれ! 」
相手探しに疲れたら休むべき。でも休んでいる間も、人と接してコミュ力をキープすること。なぜなら、人と接することで、自分のことが見えてくるから。毎日女友達や誰かに連絡するとか、最悪、お母さんでもいいから!
Proverb.3 「 自分が褒められる 場を持て! 」
結婚前にやっていたスナックのバイトでは、50〜70代の男性から「若いね、可愛いね」と褒められて自己肯定感を高めてきた私。もはや嘘でもいいから、褒められる状況を作り出すことで、自分に自信を持つことが大事。