【中国茶も自由に。】大事にしたくなる、はじめての茶道具。
全てのお茶のルーツである中国茶。手持ちの急須や湯呑みでも楽しめるが、本格的に味わうなら中国茶用の道具を使いたい。まず必要なのは、急須にあたる茶壺(チャフー)と湯呑みにあたる茶杯(チャーペイ)。どちらも手のひらサイズが一般的で、これは少量ずつ煎を重ねて味と香りの変化を楽しむ中国茶ならではといえる。それ以外では茶海や茶則、茶針、茶盤などがあり、台湾茶も同じ道具で淹れられる。気負わずにはじめてみよう。
1.茶海
中国茶では淹れたお茶を分ける際に茶海に注いで濃さを均一にする使い方が多い。ガラス作家による片口は茶海としても。
中野雄次 ガラス片口 260㎖ 6,600円(遊茶)
2.茶杯
お茶の味を楽しむ「飲杯(いんはい)」と香りを楽しむ「聞香杯(もんこうはい)」が。手なじみのいい茶杯はアンティーク。
白磁茶杯 各約25㎖ 800円(季の雲)
3.茶壺
お茶を淹れる道具。注ぎ口、開口部、持ち手が一直線のものは重心が安定する。土の質感が際立つポットは橋爪香代さん作。
焼しめ 炭化ポット 120㎖ 13,200円(コホロ 二子玉川店)
4.茶盤
茶壺や茶杯を置く盤。お湯を流す受け皿がついたものがより本格的。耐久性の高い自然塗料を重ねた井藤昌志さんのトレー。
IFUJI OVAL TRAY 三度黒18,000 円(コホロ 二子玉川店)
5.茶針
茶葉を茶壺に入れたり、注ぎ口に詰まった茶葉を取り除く道具。京都のガラス工房〈とりもと硝子店〉の端正な作品。
茶通し2,750円(季の雲)
6.茶則
茶葉を茶壺に入れる際、茶則にのせると茶葉の量を目で確認できる。ガラス作家・小林裕之さん、希さん夫妻の作品。
ガラス茶則14,300円(季の雲)
7.茶筒
茶葉を保存する容器。密閉保存に向かないプーアール茶以外の茶葉に使うとよい。木の質感を生かした小倉広太郎さんの作品。
白漆茶 入・桜・拭漆16,500円(季の雲)
ごくシンプルなセットで淹れる。
茶壺と茶杯、茶海、茶針があれば、おもてなしのシーンでも活躍する。淹れる人数の容量に合わせて茶壺のサイズを選ぶか、茶壺の容量に合う数の茶杯を用意してスマートに。茶器の色と質感を合わせると、セットがぐっと引き立つ。