家を買う、東京を離れる。そんな時に知っておきたい、国と企業の取り組み。 〈ZOZO〉本社のある千葉に“移住”すると1カ月5万円支給?手当でできることとは。
家を買ったり、移住を決意したり。そんな人生の大きな決断を後押ししてくれる、国や企業の制度などから物件情報の見つけ方まで、知っておきたい事例を集めてみました。今回は、その中から〈ZOZO〉の取り組みをご紹介します。
コミュニケーションデザイン室サステナビリティ推進ブロック・改正菜摘さん
ZOZOの千葉手当『指定のエリアに住めば1人1カ月5万円支給される。』※その他つくば手当(5万円)、 宮崎手当(3万円)もある。
手土産の定番は千葉産の日本酒。
千葉に拠点を置く食品メーカー直営の無添加食材店〈FOODSTORYこころび〉。「帰省する際や友人への手土産を探しに行きます。県産名物を探す楽しみもあります」。
地域のコーヒーショップとコラボも。
コーヒーショップ〈EUREKACOFFEEROASTERS〉では、社員証を見せると割引になる。〈ZOZO〉と西千葉のユニークなブレンドも販売。収益の一部は地域に活用する予定。
千葉に住んだら置けた2人掛けのソファ。
現在は基本的にテレワーク。「家の居心地がいいので苦になりません。何かあってもすぐに会社に行ける距離ですし(笑)。会社が近いのは、災害時のことを考えても心強いです」
浮いたお金は貯金や自己投資に回せるように。
「満員電車通勤から解放され、外食やコンビニで1日2000円を使っていた東京時代と比べると、生活の質は格段に変わりました」そう笑顔を見せるのは、〈ZOZO〉独自の福利厚生制度、“千葉手当”で月5万円の支給を受ける社員の改正菜摘(かいしょうなつみ)さん。転職を機に、都内から千葉へ引っ越して1年半。地域活性化を目的に2006年から続くこの制度は、住まいの選択肢を広げるだけでなく、金銭面でも強力なアドバンテージとなっている。
「現在は会社から徒歩20分ほどの賃貸マンションに暮らしています。8畳1Kからリビング10畳、ベッドルーム5畳の広い1LDKになったことで、部屋のインテリアをあれこれ考える楽しみも増えました。貯金や自分磨きに投資する余裕も生まれ、心身ともにヘルシーな毎日です」フレックスタイム制や副業OK、リモートワーク手当なども充実している〈ZOZO〉。「楽しく働こう」という社風を含め、手厚いサポートが社員の定着率を上げている。「東京まで1時間もかからない距離感も、ちょうどいいと思います」
〈ZOZO(ゾゾ)〉
2021年2月からグループ本社を置くのは、千葉県千葉市稲毛区緑町。大きな窓が特徴の開放的なデザインで、数々の建築賞を受賞。コロナ収束後は週2日出社・週3日リモートが基本となる予定。