仕事で差をつけるために 業界のプロフェッショナルがOFFの時にしているルーティン。vol.1
仕事で差をつけるには、プライベートでルーティンを持っていることも大切。医師、ファイナンシャルプランナー、バーテンダーなど職種の異なる6人にオフの習慣を聞いた。
1.“将来のために、 大事にしておきたいこと”/医師・友利 新(ともり・あらた)
“今”から積み重ねることが未来の自分を助けるはず。
医師の友利新さんは、美容や健康に関する情報を、雑誌や自身のYouTubeチャンネルで発信。「コロナ禍に画面と向き合う時間が格段に増えました。元々寝る前のデジタルデトックスを大事にしてきたけど、さらに意識するようになりましたね」。美容のおすすめ習慣やNG習慣などは動画でも発信しているが、友利さんが一番気をつけているのは日焼け止め。「生まれ育った宮古島は、日差しが強すぎて火傷してしまうほど。その頃から日を避ける癖がついていました」。また、「幼いうちに習慣づけておけば、将来役立つはず」と3人のお子さんそれぞれと密なコミュニケーションを心がけている。
1. 2週間に1回は3人の子供それぞれの時間を作る。
7歳、5歳、2歳の子育て中。「自分だけを見ていてほしい」年頃なので、ママを独占できる時間を作っています。いつもはじっくり話せないので、トラブルやちょっとした変化に気づけるようになりました。会話する習慣を、思春期になる前に定着させたくて。
2.朝、スキンケアの最後に日焼け止めを塗る。
出かける出かけないにかかわらず、スキンケアの最後には日焼け止めを。日焼けは皮膚の老化原因の7割といわれてますから。歯磨きと同じようにサイクルに組み込んでいます。よく“メイクの前”にUVケアをする人がいますが、化粧水や乳液とセットに。
3.寝る前はスマホから離れてスタンバイ。
日中は目を酷使し、脳が刺激を受ける仕事をしているので、興奮状態が続いてしまう。寝る前はスマホはオフにして、目から光を入れないようにします。部屋の明かりはダウンライトに。ノンカフェインのお茶を飲んで、ぼーっと何もしない時間を作ります。
Profile…友利 新(ともり・あらた)/1978年生まれ、皮膚科・内科医。母と医師という2つの目線で作ったスキンケアシリーズ「メディスキン」の開発やYouTubeチャンネル『友利新 / 医師「内科・皮膚科」』も。
2.“やりくり上手になる 秘訣は、日常生活に”/ファイナンシャルプランナー・黒田尚子(くろだ・なおこ)
コツコツ続けることで、おうちの中も心もすっきり。
「自分らしく生きていくために必要なのは健康と生きがい、そしてお金と情報。私はその考えに基づき、3つのことをルーティンにしています」と黒田尚子さん。24年間さまざまな人の人生設計に携わってきたことからも「経験上、お部屋がきれいな人は家計管理もきちんとしていることが多い。物の定位置を決めるなどのシンプルな習慣が、貯蓄や人生の充実度にも繋がります」と分析する。「何かしらの習慣を持つと、隙間時間が明確化して趣味が楽しめたり、体調の変化を見逃しにくくなるメリットもあります。在宅時間が増えた今こそ、できることから始めると人生がより開けてくるはずです」
1.アイテムの定位置を決めて、お部屋をきれいに保つ。
家族で共有するリモコン類などは、特に決めることをおすすめします。そうすれば、どこだっけ?と探すことも減りますよ。そして主人と娘、私それぞれの私物は自室に。何かを探す時も自分の部屋だけで完結できますし、ムダな時間を取られません。
2.朝イチのジョギングと夕方のジムで頭をクリアに。
ジョギングの距離は3km。走りながら一日の予定を整理したり、音楽を聴きながら川べりの景色を楽しむこともあります。反対にジムは、仕事後の頭をクールダウンする時間。心地いい程度の負荷なので、ストレスの解消や寝付きの良さにも繋がりました。
3.規則正しい生活をして、オン・オフの境目をつける。
朝5時半に起床してから寝床につくまで、家事や仕事をする時間を決めています。メリハリがつき、やるべきことがはっきりするので、自然と時間のやりくりが上手くなりますよ。そして体の変化を知るため、睡眠時間などはウェアラブル端末で管理しています。
Profile…黒田尚子(くろだ・なおこ)/1969年、富山県生まれ。大学卒業後、SE職を経てファイナンシャルプランナーに。『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか』(日本経済新聞出版)ほか著書多数。
3.“自分を追い込みすぎない頑張り方”/アタッシェ・ドゥ・プレス・鈴木純子(すずき・じゅんこ)
高すぎない目標で居心地よく過ごしたい。
フリーランスのPRとして、食やライフスタイルのブランディング、コミュニケーションを手がけ、ワイン界にも身を投じ、ワインショップをオープンした鈴木純子さん。「昔は毎日飲んでいたけど、今は休肝日を設定。お酒でカロリーを摂ってしまうので、夕食は野菜たっぷりに」「一生続ける習慣だと考えたら自分を追い込みすぎないことが大事」と話す鈴木さんは、毎朝のジョギングも週5日「くらい」とアバウトな目標で。「健康のためなのにストレスになったら本末転倒。とはいえ、気が乗らない日には走らないというのは怠けになってしまう。自分を認められるくらいの頑張りを課しています」
1.たっぷりの野菜で錆びない体作り。
食事の制限も厳密にしすぎず、炭水化物は控えて胃の負担を軽減できるものをチョイス。私の家にごはんを食べにきた人には、野菜の多さにびっくりされるほど。旬のものや体に良いものを摂るようにしています。食べて運動することが錆びない体作りの秘訣。
2.大好きなワインから離れる日を作る。
当たり前なのですが、お酒を飲まなかった日の翌朝の目覚めがめちゃくちゃ良くて(笑)。それに気づいてから、休肝日を設けるように。ワインは大好きなので、飲まないのはストレスに。自分を追い詰めてしまう性格だから、辛すぎない習慣であることが大事です。
3.走ってリフレッシュ、自己肯定感もアップ。
代々木公園を2周して帰ってくると8㎞くらい。これを週5日できたらいいな、と継続中。最初は長く走れなかったけど、今では10㎞マラソンにも出場できるように。走る前には白湯を飲んでストレッチして体を温めて、帰ってきたら湯船に浸かってリラックス。
Profile…鈴木純子(すずき・じゅんこ)/〈Wineshopbulbul〉代表。初の著書に『自然派ワインをはじめよう “ おいしい”を知っている人がこっそり教える毎日飲みたいヴァン・ナチュール68』(KADOKAWA)。