家コーヒーをおいしくする3ステップ。 簡単・明快・失敗なし!世界チャンピオンのバリスタが教えるハンドドリップ法。 LEARN 2022.05.12

素人でも家で最高の一杯を味わうために、コーヒーのプロたちが集結。おいしく淹れて、好みの味を探して、お気に入りのアイテムを見つけて。家で飲むコーヒーこそ一番おいしくなる!今回は、コーヒー界を牽引する〈 Philocoffea(フィロコフィア)〉の粕谷哲さんが考案した、家飲みコーヒーが確実においしくなる抽出法を本人が解説。さらに粕谷さん監修・お店で使えるキーワードも伝授!

バリスタの心を掴む!コーヒーの褒め言葉。

これさえ覚えればコーヒー通。お店で会話が弾むキーワード!

1.『後味がクリア』
雑味がなく、にごりのない味を表現するパワーワード。スッキリとした後味のコーヒーを飲んだ時に使いたい。にごりがないのは豆の品質の良さに加え、雑味となる欠損豆を除いた丁寧なハンドピック、ムラのない焙煎など、きちんと仕事がなされている証拠。「クリーン」も同義語。

2.『なめらか』
テクスチャーについての感想も、バリスタや焙煎士が「おっ!?」となる。テクスチャーとはコーヒーを口に含んだ時の質感・触感のことで、マウスフィールとも。「なめらか」は液体がきめ細かで適度な油分を含み、ボディ(コク)があること。つややかな中深煎りなどにすかさず使いたい。

3.『複雑ですね』
おいしいけど何と表現したらいいか分からない時、最も効力を発揮するのがこの「複雑ですね」。コーヒーは酸味、甘味、苦味、さらに花やフルーツ、ナッツなど多様な香りを持ち、有機物を多く含む質の良い豆ほど風味の厚さも増す。複雑なフレーバー=最高の褒め言葉でもあるのだ。

4.『ジューシー』
オシャレなコーヒーショップで遭遇する確率が高いのが「浅煎り」。豆本来の果実味を味わえるのが浅煎りの醍醐味で、特徴となる酸味を「酸っぱい」以外で巧みに伝えたいもの。キレイな酸味や香り、瑞々しさを感じたら「ジューシーですね」と言ってみよう。「明るい酸」も有効だ。

Navigator…粕谷 哲(かすや・てつ)

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〈Philocoffea〉代表。「ワールド ブリュワーズ カップ2016」のチャンピオンに輝く。現在はバリスタの育成やコーヒー器具の監修など幅広く活躍。2021年7月には直営カフェ〈Philocoffea 201〉を開店。サイトではコーヒー豆や本人監修の道具類も販売。
■千葉県船橋市本町2-2-13 2F
■047-401-5950
■10:00~18:00 無休
■12席

https://philocoffea.com/

(Hanako1208号掲載/photo : MEGUMI, Wataru Kitao, Miyu Yasuda styling : Kaori Maeda text & edit : Yoko Fujimori, Nao Yoshida text :Yuya Uemura, Ami Hanashima)

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