「好き」が一番の原動力。その道のプロに聞く。 K-POPの歌詞で韓国語を学ぼう!古家正亨さん直伝『推しに想いを伝えるための韓国語』〜初級編〜
ファンとの親密さを大切にしているK-POPアイドルやドラマの俳優たち。せっかくなら「推し」に直接伝わる言葉で想いを伝えたい!そんなあなたにおすすめの勉強法、覚えておくと役立つ表現を、多くのK-POPイベントで司会をつとめ『韓国エンタメ会話帳』の著書もある古家正亨さんに教えていただいた。
1.覚えておきたいキーワード
「『クデ』は会話でほとんど使わない詩的表現です」(古家さん、以下同)
2.三大感情表現
感情を伝える常套句。「喜び」は「悲しみ」とセットで使われるケースが多い。
3.否定表現
『泣きたくない』は SEVENTEENの曲のタイトルにも。「~したくない」表現も多い。
まずK- POPを聴いて韓国語の発音に慣れる。
まずK-POPを聴いて韓国語の発音に慣れる。まず、韓国語に耳を慣らすという意味では、歌を聴くことはいいと思います。韓国語は単語の子音が直後の母音とつながるリエゾンを多用するので、その発音の仕方を手っ取り早く確認できる。歌には音のつながりがたくさん入っているから、自然と発音を習得することができるはず。韓国語の歌を聴くとき、頻出の単語をある程度覚えておくといいと思います。
「涙」「約束」「心」が出てきたら「約束を破られて、涙を流して、心の中でまだ思っているのかな」とか、内容をだいたい想像できるじゃないですか。僕の調査によると、K-POPの歌詞では、とにかく泣いて、約束する傾向があります(笑)。あとは必ず出てくる「三大感情表現」に注目してみてください。「キップム(喜び)」「アプム(痛み)」「スルプム(悲しみ)」の3つですが、中でもK-POPならではの表現が「痛み」。心の痛みという形でよく使われます。
「○○したくない」という意味の「○○ジアナ」もK-POPではおなじみの言い回しです。そういうパターンを知って、歌詞を部分的にでも聴きとれると、勉強は楽しくなるでしょう。
Teacher…DJ・韓国大衆文化ジャーナリスト古家正亨(ふるや・まさゆき)
1974年生まれ。K-POPを日本に紹介した先駆者として知られる。NHKラジオ第1『古家正亨のPOPA』など出演番組多数。