13年ぶりに宇宙飛行士候補者募集開始! 宇宙飛行士の就職説明会!〈JAXA〉オンラインイベントに潜入!ハナコから宇宙飛行士に6つの質問。
JAXA宇宙飛行士候補者募集にあたり、応援キャンペーン「Hello! EXPLORERS PROJECT」を提げて採用説明会を開催。ISS(国際宇宙ステーション)で活躍した宇宙飛行士の方々が質問に答えてくれた。
Q.1「宇宙飛行士になってよかったと思った瞬間は?」
「最初に地球を宇宙から見たときは感動して、いままで頑張ってきてよかったなあと心から思いました。たくさんの方々に支えられて宇宙に来たことを実感できたのはよかったですね。いままで見たものの中で一番きれいです」(油井さん)
Q.2「宇宙での任務中に命の危機を感じた瞬間は?」
「ないですね。多くの方たちが安全性の審査をしてくださっているので、本当に安全だなと。ハプニングですと、やはりトイレまわりは多いです。重力がない分、油断をすると大変なことに。私は必ずゴム手袋をしています」(油井さん)
Q.3「最終選抜試験合格の決め手はなんだったと思いますか?」
「1週間、缶詰状態で様々な課題に取り組む閉鎖環境試験では、偽りの自分で合格してしまったら辛いと考え、自然体で過ごすように。おかげで肩の力が抜け、普段通りの自分を出せたのがよかったのかなと思います」(大西さん)
Q.4「宇宙から見た景色で思い出に残っているのは?」
「砂漠が広がる茶色のイメージだったアフリカ。宇宙から見てみたら、茶や赤の砂漠に、緑のジャングル、青のヴィクトリア湖などとにかくカラフルで、飛ぶたびに新しい顔を見せてくれました。いつか旅行で訪れたいです」(大西さん)
Q.5「女性宇宙飛行士の気になる生理事情は?」
「任務中はピルを飲んで予定をずらすか、自然に生理になるかは個人の選択に任せられます。サニタリー用品は宇宙に持っていけますよ。ちなみに、トイレは個人専用のアダプターがあるので、衛生面の心配はありません」(山崎さん)
Q.6「身長が低くて困ること、便利なことはありますか? 」
「そもそも宇宙船は狭い空間なので、体が小さいほうが入りやすく、細かい実験作業もしやすいんです。ただ、それぞれが体格に合わせて得意なことをすれば、より一層、色々な対応ができていいなと思います」(山崎さん)
Profile
◆油井亀美也(ゆい・きみや)/ISSに搭乗する日本人宇宙飛行士の候補者に選抜後、日本人初の物資補給機「こうのとり」のキャプチャを遂行。宇宙飛行士グループ長を務める。
◆山崎直子(やまざき・なおこ)/2001年、宇宙飛行士に認定される。ISSでは、野口聡一宇宙飛行士と共に日本人初の軌道上同時滞在を実現し、様々な共同作業を実施した。
◆大西卓哉(おおにし・たくや)/ISSに搭乗する日本人宇宙飛行士の候補者に選抜。ISS滞在中は、日本人初のシグナス補給船のキャプチャのほか、様々な実験活動を実施。