家電ファン&家電のプロ座談会。 コロナ禍で爆発的ヒット!一時は在庫が品薄になった注目アイテムとは?

LEARN 2021.12.22

定番家電からニッチな単機能家電、今後注目のジャンルまで。家電フリークのふたりが思う存分、語ります。知っておけば必ずプラスになる、タメになる話がいっぱい!今回は一時は在庫が品薄になったアイテムを教えてもらいました。

コロナ禍で家電事情に変化あり!

松橋周太呂(以下、松橋):家電業界にとっては、コロナ禍は追い風になった部分が大きいかもしれませんね。

石井和美(以下、石井):ホームベーカリーのようにV字回復するなんて現象も、ならでは。

松橋:〈パナソニック〉は2020年度のホームベーカリーの売り上げが9年ぶりに伸びたんだそうです。

石井:コツコツとホームベーカリーに向き合ってきた努力が報われましたね(笑)。9月には高級「生」食パン専門店〈乃が美〉監修のレシピでパンがつくれる最新機種も発売になって。

松橋:独自で「低糖質パンミックス」を開発しちゃうのも、すごい。

石井:それも普通のパンと遜色ないくらい、おいしくて驚きました。焼きたてが家で、それも罪悪感なく食べられるって考えると、欲しくなる気持ち、わかります。

松橋:ホームベーカリーは、コロナ禍で疲れた家庭に幸せを運んでくる存在だったんですね。

石井:間違いない(笑)。

約-18℃の冷凍、約2℃の冷蔵、そして約15℃の常温の3つのモードに切り替え可能。「シンプルな見た目で、どの部屋に置いてもすっとなじみます」(石井さん)。R-K11R容量:113l サイズ:W46×H111×D58.5cm 30kg オープン価格(日立 お客様相談センター0120-3121-11)
約-18℃の冷凍、約2℃の冷蔵、そして約15℃の常温の3つのモードに切り替え可能。「シンプルな見た目で、どの部屋に置いてもすっとなじみます」(石井さん)。R-K11R容量:113l サイズ:W46×H111×D58.5cm 30kg オープン価格(日立 お客様相談センター0120-3121-11)

松橋:ほかにコロナ下でスマッシュヒットを飛ばした家電というと、“セカンド冷蔵庫”でしょうか。

石井:在庫切れで買いたくても買えない人が続出していましたね。頻繁に買い出しに出掛けられない状況の中、食材をストックする動きとともにニーズが高まった商品でした。

松橋:当時は冷凍機能だけを備えたタイプが売れていましたが、たった1年でさらに進化して。今年の3月には冷蔵、冷凍、常温がスイッチひとつで切り替えられるタイプが〈日立〉から発売になった時は、驚きました!メーカーさんの本気を感じます。いや〜すごい。

石井:ホームベーカリーも“セカンド冷蔵庫”も、大きく考えれば単機能家電ですよね。

松橋:確かに。昔は“高性能で多機能であること”が求められていましたけれど、ライフスタイルの変化によって、それが必ずしも全てではない、とみんなが気付き始めた。

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◆家電プロレビュアー・石井和美(いしい・かずみ)/白物家電を中心に、製品レビューを15年以上執筆。茨城県守谷市に一戸建てタイプ「家電ラボ」を開設。大型家電を実際に動かし、テストも行う。家電ブログ(https://kaden-blog.net/)も人気。

◆お笑い芸人・松橋周太呂(まつはし・しゅうたろ)/お笑い芸人。“家事えもん”として情報番組に引っ張りだこ。掃除能力検定士5級ほか、ジュニア洗濯ソムリエなど資格も多数。『ほったらかし掃除術』ほか、著書も好評発売中。

(Hanako1203号掲載/photo : Kenya Abe illustration : Manako Kuroneko text & edit : Yoshie Chokki)

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