さあ、行くわよ? きゃりーぱみゅぱみゅの 「大人なLADYになるわよコラム」第18回〜『理想のシャンプーできたわよ』〜
きゃりーぱみゅぱみゅが「大人なLADY」を目指す日々を綴る新連載。おかげさまで、早くも話題沸騰です。第18回は「美髪」のお話。
『理想のシャンプーできたわよ』
皆さまごきげんよう。髪が傷んでいるせいでいつまで経ってもロングにできない、きゃりーぱみゅぱみゅです。だからいつもウルフカットみたいになってしまうんですよね…。
私は18歳で高校を卒業するや、速攻で髪の毛をブリーチで脱色して、今までいろんな髪色を楽しんできました。しかしその反面、髪がめっちゃ傷んでしまってトップが切れてしまうという状況が続いています。マジで髪が伸びないんです。
それでいろんなランキングの上位に入っているヘアケアとか使うようになったんですけど、どれもしっくり来るものがない。めちゃくちゃいいんだけど、香りがあんまり好みじゃなかったりだとか(注:私は香りフェチです)、逆に香りはいいんだけど、効果があまりなかったりだとか、これだ!と思うものになかなか出会えなかったんです。
じゃあ、ないものは作ればいいのでは? そうして完成したのが、ディープダメージヘアケアブランド「curuput」です。“キュルプット”と読みます。
話は今から2年近く前にさかのぼります。たまたまご縁があって、「BOTANIST」とかいろんなブランドをやっているI-neさんという会社と知り合った私は「なんで傷んだ髪にちょうどいいヘアケアブランドがないのか?」と相談。すると「ぜひ一緒にやりましょう」というお返事があり、開発が始まりました。
そこからは、いろんな種類のシャンプー&トリートメントの試作品を試すという毎日でした。私は自分のオリジナルブランドとして「Nostalgia Syndrome」をやっているので、香水などの開発の経験はあるんですけど、シャンプーの開発はまったく違います。
肌につけてすぐに確認できる香水に対して、1日1パターンしか試せないシャンプー&トリートメントはとにかく時間がかかるんです。すぐに次の香りと比べられないので、自分の香りセンサーもバグってしまいます。
それに泡立ちや洗ったあとのきしみや、ドライヤー後のしっとり感などのチェック項目もたくさんあって、私は全部に✕をつけまくる口ウルサおばさんになりました。それで「次はこういう方向はどうか?」というフィードバックするわけなんですけど…それを1年半続けました。
普通、お風呂といえば心身共にリラックスする時間ですが、私にとっては神経を研ぎ澄ませながら、香りや泡立ちやきしみを確認する時間で、この1年半はまったくお風呂でリラックスできた記憶がありません。
でもそのかいあって、渾身のものができたと思います。さて、どんなものになったのでしょうか? ポイントをちょっとご紹介しましょう。
その1:シャンプーとトリートメントで香りが違う
これって実はヘアケア業界ではあんまりやらないそうです。基本その2つは同じ香りにするのですが、でも香りマニアとしては最高の組み合わせをなんとか実現したかった。
そこでいろんな組み合わせを試してみた結果、シャンプーはフルーティーで爽やかな「グリーンアップル」に、トリートメントはフローラルで癒やし系な「ホワイトラズベリー」にしました。この2つが混ざるとめっちゃええ香りになります!
その2:香りの持続時間がハンパない
口コミサイトのレビューなんかでも「めっちゃ香りが残る」って言われてるくらい、香りを強めに残しました。「普段はこんなに香りの量をあげないんですけど…」ってメーカーの人に言われたくらいのレベルです。
泡立てているときの香り、流したときの香り、ドライヤーで乾かしているときの香りなどにもめっちゃこだわったので、香りにストーリー性もあります。お風呂タイムがもっと楽しくなるはずです。
その3:1~2プッシュで濃密もっちり泡
泡立ちも、最初のほうはけっこう泡立つ感じがあんまりなかったので、そこもいろいろ調整してモコモコの泡になるようにしました。ほんと1~2プッシュするくらいで、濃密なもっちり泡がしっかり立ちます。今まで使っていたやつだと毎回3~4プッシュくらいしていたので、環境にもお財布にも優しいです。
その4:髪がめっちゃ「きゅるん」とまとまる
今回は“ティープダメージケアトリートメント”というコンセプトで、私みたいに髪がめちゃくちゃ傷んでいる人に向けて作ったので、髪が“つるつる”というより、“きゅるきゅる”にまとまります。もちろんそんなに傷んでいない方も、トリートメントの量をちょっと減らすと普通にきゅるんとすごくまとまります。なので全然使いやすいです。
その5:お風呂場に置いてかわいいデザイン
シャンプーとトリートメントはお風呂場のインテリアという観点からデザインもこだわりました。まずはボトルの色。最初は透け感なくていいかもって思っていたんですけど、ボトルが透けていることで残量が確認できたりだとか、日々の使いやすさもちゃんと押さえています。そこはメーカーの方々と二人三脚の開発を通して、本当にいろいろ勉強させてもらいました。
男性の家に置いてあってもかわいすぎず、でもかわいいというギリギリのところを狙ってみたつもりです。ラベルのデザインは、実験の検査結果の証明書みたいになっていて、これらのチェックリストのすべてが入っていますよっていう感じにしました。検査済み風の印も押してあります。
そんなわけで、髪の毛を触った感じの「きゅるん」に、お風呂場に「プット」してもおしゃれなものをということで……「キュルプット」? で、そっこーヤフーとかグーグルで「curuput」を検索したら出てこなかった! よし、これにしよう!というわけでネーミングはそれに決定。
だからこの1年間は名前ばっか考えてましたね…。「curuput」もそうだし、「Nostalgia Syndrome」もそうだし、私の新しいレーベル名もそうだし、名前考えついては検索ばっかりかけてました、ほんとに。
何はともあれ、これだけ髪色で遊んでいる私が開発したというのは、我ながらすごく説得力あると思うので、ぜひそれを信じてほしいですし、ぜひ皆さまに試してもらいたい限りです。そんな思いが強すぎるせいなのか、こないだはマツキヨの棚の茂みに潜んで、「curuput」を手にとってくれるお客さんの姿をジロジロ見てしまいました。万引き犯と間違えられないように注意したいと思います。