目の前は海!開放感がたまらない人気のサウナ! 【フィンランド】秋冬はヌード水泳も?ヘルシンキを感じる大都会のサウナ「Allas Sea Pool」に行ってみた

LEARN 2021.11.11

近年、日本では「空前のサウナブーム」ともいわれ、一人用サウナやテントサウナなど、趣向を凝らしたサウナが続々と誕生しています。今回は、サウナ発祥の地・フィンランドで見つけた現地らしさを存分に感じられるサウナを、現地在住のレポーターがご紹介します。

アクセスが良く、朝から夜まで楽しめるサウナ

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「Allas Sea Pool(アッラス・シー・プール)」は、都会の中心にあるためアクセスが良く、朝から夜まで楽しめるサウナ。ヘルシンキ中央駅から徒歩約18分、トラムに乗ると約13分で到着します。大きなプールと観覧車が目印で、目立つのですぐに見つかるはず。

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ヘルシンキの観光スポットとして人気の「ヘルシンキ大聖堂」や世界文化遺産の「スオメンリンナ島」などからも近いので、観光のシメとして最後にサウナでととのう、というのもアリかもしれません。

平日は6:30〜、土曜日は8:00〜、日曜日は9:00〜オープンし、21:00まで空いているので、朝から訪れてもOK。ヨガやストレッチのクラスも開催されており、早朝のサウナヨガもあります。サウナとプールがどちらも利用できるワンタイムチケットは、15ユーロ(約2,000円)。公式サイトで事前に購入するのがオススメですが、現地での購入も可能です。

ロウリュはお好みで!80度のサウナ

Allas Sea Poolには、男性用、女性用、カスタムの3つの電気温水サウナがあり、カスタムは予約が入っていないときは、男女混合サウナとして使われます。男女混合は水着着用必須ですが、男女別のサウナは裸でも水着でもOK。レポーターが訪れたタイミングでは、水着着用と裸の人がちょうど半分ずつほどでした。

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今回、入ったのは女性用サウナのみでしたが、広々としたスペースがあり、夏場の繁忙期を除けば寝転がることもできそうです。実際、寝転がっている人もチラホラ。レポーターが訪れた10月初旬のタイミングでは、わずかですが広い室内を独り占めできた時間もありました。

フィンランドのサウナは、基本的にロウリュ(熱したサウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させ、室内温度を上げること)は自由。ここでも、必要に応じて各自が用意されている桶に水を汲み、好みのタイミングでロウリュできるスタイルでした。

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現地の人は熱いサウナが好きなようで、比較的ロウリュは頻繁です。かくいうレポーターも、だいぶ熱いサウナに慣れつつあり、やはりロウリュなしでは物足りない! 周囲の反応を見つつ、何度かロウリュ。じゅわ〜と水蒸気が発生し、温熱に包まれる感じがたまりません。

現地の人は基本的にマイボトルを持参して、そこに水道水を汲んで飲んでいました(安心してください。フィンランドの水道水は安全でおいしいです)。敷地内でも購入できますが、なかなか良いお値段なので、マイボトルを持参するか、比較的価格が安いコンビニかスーパーでミネラルウォーターを購入するのがおすすめです。

目の前に広がる海!気持ちよすぎる外気浴スペース

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Allas Sea Poolの魅力はサウナスペースだけではありません。レポーターのイチオシは、視界いっぱいに海が広がる外気浴スペース。現地の人は、この時期の外気浴を好まないのか、ほぼ独占状態で使えたのも、また魅力的。

ゆったりとイスにもたれながら、大型の船や小型ボートが時折通り過ぎるのを静かに眺めている時間は、まさに至福。視線を上に向けると大きな空が広がります。この日は雲が多く、たまに太陽が顔を出すぐらいの天気。気温は13度と寒いのですが、サウナでしっかり温まると、しばらくは心地よく感じるほどでした。

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左を向くと、すぐ近くに観覧車が見えます。実は、この観覧車もサウナなんです。Allas Sea Poolとは別のサウナになり、2020年6月に誕生したばかりの「SKYSAUNA(スカイサウナ)」という施設。このSKYSAUNAは、1〜4人の利用で1時間240ユーロ(約31,000円)と、一般的なサウナと比べてグンと価格が上がります。

サウナのほかに屋外に設置されたジャグジーもあり、なんともラグジュアリー。より特別感のある体験がしたい方は、SKYSAUNAに立ち寄ってみてください。

27度の温水プールと冷たい海水プール

サウナと外気浴スペースだけでも満足度は高かったのですが、せっかくなので名物のプールも見学。ここには、温水プール、子ども用プール、海水プールの3つがありますが、秋になると子ども用プールは閉鎖されるので、レポーターが訪れた10月に利用できたのは2つのみでした。

こちらは、誰でも利用可能な約27度の温水プール。みなさん、気持ちよさそうに泳いでいました。レポーターも入ってみようと試みたのですが、深さは165センチ。深い! 身長153センチで泳ぎが苦手なレポーターは、足がつかない恐怖心からプールに降り立つことさえできず……。泳ぎが得意な方は、ぜひトライしてみてください。

続いて、海水プールへ。ご覧のとおり、ほとんど誰もいません。スタッフさんいわく、水温は10度とのこと。私がちゅうちょしていると、現地人の男性がやってきて「Too hot!(暑すぎる!)」と叫んで、勢いよく海水プールで泳いでいました。フィンランドでは、真冬にサウナに入ったあと、キンキンに冷えている湖に浸かるという健康法があり、それと比べれば確かに大したことはないのかもしれません。

この海水プールの海水は、すぐ横にある海から引いているのではなく、沖合のキレイな海から汲み上げられ、UV技術を用いてろ過されているそうです。ただし、ドブ色をしていて、おせじにもキレイとはいえません(笑)。

夏には、利用するお客さんが増えるのかもしれません。ちなみに、海水プールはさらに深く180センチ。泳ぎが得意ではない方は、気をつけながら利用してくださいね。

秋冬は、月イチで「ヌード水泳」が許可される

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レポーターが訪れた日は、女性用サウナを除き、もちろん誰もが水着を着用していましたが、Allas Sea Poolでは、秋冬に「ヌード水泳」が許可される日があるのだとか。

公式HPを見ていて驚いたのですが、「秋の夕暮れ時になると、ヌード水泳が盛んに行われるようになる」そう。「え、なぜ寒くなる秋冬に!?」と不思議でたまりませんが、これがフィンランド流のプールやサウナの楽しみ方なのでしょう。

10月〜3月にかけて、毎月決まった一日だけはヌード水泳が許可され、男女混合のサウナも裸で利用できるとのこと。フィンランドの公衆サウナでは、時に裸で利用する人がいるというのは知っていましたが、プールもOKとは……。

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そのほか、プールの周りにキャンドルを灯すキャンドルスイミングや、プールから満月を眺めるムーンライトスイミングも。ロマンチックな一夜を過ごせそうですね。興味がある方は、ぜひイベントの日を狙って訪れてみてはいかがでしょうか? イベント日程は、公式HPの「イベント」のページでチェックできます。

Allas Sea Poolは、地元の人たちと一緒にサウナとプールを楽しみ、ヘルシンキらしい雰囲気を味わうのに格好のスポット。カフェやレストランも併設されており、夏場はテラス席で海を眺めながら、爽やかな風を浴びるのが最高です! ぜひ、ヘルシンキ観光の目的地に含めてみてくださいね。

〈Allas Sea Pool〉
■Katajanokanlaituri 2 A, 00160 Helsinki, Finland
■+358 40 565 6582
■定休日なし(事前に公式HPでの確認をおすすめします)
公式サイト
※価格はすべて税込

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