性について学び直そう。 いまこそ、大人の性教育。【Lesson #4】膣まわりを緩めるトレーニングをはじめよう!
フェムテック市場の規模が広がる一方で、私たちは自分の体やセクシャリティについて、どれだけ正しい知識を持っているだろうか。生理や避妊について必要最低限のことは学生時代に学んだけれど、あとはタブー視されたり、家庭によって差があったり。快適で豊かな生活を送るために、健やかな未来のために、次の世代へ伝えるために。いまこそ性について学び直そう。今回のテーマは「膣を鍛える、緩める。」です。9月28日(月)発売 Hanako1201号「大銀座で昼食を。」よりお届けします。
セットで行うことで萎縮を予防してしなやかな筋肉へ。
最近ではよく耳にするようになった膣トレ。森田さんも「筋力をつけること」はデリケートゾーンケアの基本だと語る。「膣トレとは、子宮や膀胱、直腸を支える骨盤底筋群を鍛えるトレーニングのこと。骨盤底筋群は、骨盤の底に位置する複数の膜のような筋肉で、ハンモックのようにあらゆる臓器を支え、正しい位置に保っています。この筋肉は普段は尿意や便意があると緩み、排泄をコントロールしていますが、ほかの筋肉と同じで、年齢や生活習慣によってどんどん衰えてしまいます。
骨盤底筋群は筋力が低下してしまうと、いわゆる“締まり”が悪くなったり、頻尿や尿漏れ、さらには子宮脱といった深刻な病気を引き起こしてしまうことも。トラブルを未然に防ぐためにも、トレーニングを習慣化させ、筋力が衰えないようキープすることが大切です。そして鍛えるうえで重要なのが、ただ〝鍛える〞だけではなく、“緩める”をセットで行うこと。
体の筋トレも、ストレッチなどを一緒に取り入れて、硬くなった筋肉をほぐして、しなやかな状態を目指します。膣トレもそれは同じ。呼吸法やオイルマッサージでもいいし、セルフプレジャーアイテムを使っても構いません。自分に合った方法で、リラックスした状態を取り戻してみてください。膣トレはどれだけ負荷をかけるかよりも、継続することが大事。無理のない範囲でできることを、コツコツ続けていきましょう」
膣まわりを緩める。
膣まわりを緩めるうえで効果的なのが、セルフプレジャーアイテム。“はしたないもの”と感じる人もいるかもしれませんが、実は19世紀のイギリスにて、女性のヒステリーを緩和するために開発された、れっきとした医療器具!気持ちいいと感じることで、幸福ホルモンが分泌されるため、メンタルケアにも最適。萎縮して硬くなってしまった膣をほぐす効果も。
初心者でもOK!セルフプレジャーグッズ。
セルフプレジャーアイテムを使う場合、デリケートゾーンを傷つけないためのローション&器具を清潔に保つクリーナーを一緒にそろえるのがおすすめ!
1.〈WOMB LABO〉ネックレスにもなるユニークなデザイン。
シンプルでデザイン性の高いステンレス製のバイブレーター。4段階の細やかな振動で、音も静か。長さ100mmのミニマムさなので、細かな部分へアプローチ。CRAVE Vesper シルバー13,200円(WOMB LABO info@womblabo.com)
2.〈WOMB LABO〉地球環境に配慮したサステナブルトーイ。
「100%オーガズム補証」と謳う人気メーカーから登場した、生分解性バイオマスプラスチックを使用し、完全リサイクルを叶えるエシカルなアイテム。外箱も100%プラスチックフリー。ウーマナイザーPremium Eco 27,500円(WOMB LABO)
3.〈アジュマ〉みずみずしい使用感が心地よいローション。
96%がオーガニック成分のローション。膣のpHバランスを整えるように作られていて、使用後はサッと拭くだけでOK。YES インティメイト・ウォーターローション WB 100ml 3,300円(アジュマ 0120-953-129)
4.〈LOVE PIECECLUB〉いつでもキレイな状態を保てるクリーナー。
トーイだけでなく、月経カップや膣トレグッズのケアにも。膣のpHバランスにマッチ。アルコールとパラベンフリー。INTIMINA インティメイト・アクセサリークリーナー 75ml 1,980円(LOVE PIECECLUB 0120-953-129)
Navigator…森田敦子(もりた・あつこ)
植物療法士。〈サンルイ・インターナッショナル〉代表。フランス国立パリ13大学で植物薬理学や性医学を学び、日本でのフィトテラピーやデリケートゾーンの大切さの普及に尽力。フェムテックメディア「WOMB LABO」もスタート。