大人の五感をくすぐる。 ありそうでなかった!【中目黒】多国籍料理のネオ居酒屋〈FunFan〉がオープン。
グラフィックアーティスト・YOSHIROTTEN(ヨシロットン)さんがアートディレクターを担当している、こだわりがたっぷり詰まった中目黒のお店。メタリック×無機質な素材×ネオンサイン×お花という独特な世界観でありながら、店員さんの接客もとても心地がよく、また料理がどれも美味しく、何度でも訪れたくなるネオ居酒屋〈FunFan〉の魅力をご紹介します。
店内の雰囲気が想像もできないほどの、シンプルな看板。
中目黒駅から徒歩5分の場所にあるネオ居酒屋〈FunFan〉。ビルの2階ということもあり、ネオンのあるお店を探していたのですが、地図でたどり着いたのはレトロな雰囲気をも感じさせるシンプルな看板。合っているかな?と少々不安に思いながらも2階へ行くと、想像していたネオンの独特な世界が広がるお店がありました。
すべてカウンターの席。
店内には大きなテーブル2つとバーカウンターが1つあり、全てカウンター席なのも大きな特徴。3人以上の場合でも角に座れば会話も問題なく楽しめそうですね。
こだわりが詰まったインテリアの数々。
まずは中央に位置するこの大きなファン。写真だと回転スピードが伝わらないので残念ですが、数カ月かけてこだわったものなんだとか、、、。あまりお店のファンのスピードを意識したことがなかったのですが、店内のBGMとも合っていて心地が良く過ごすことができました。またBGMにもこだわっていて、沖縄の歌や洋楽など全部オリジナルのリミックスだそう。
店員さんに「こちら何か分かりますか?」と聞かれたのですが、わかる方はきっといないはず、、、!なんと隕石が埋め込まれているのです。想像の遥か上をいく答えにびっくりしました。隕石と聞いてからはなんだか店内が宇宙のような世界観に見えてきました。
天井から吊るされたハブ酒。注文が入ると球体の下についた蛇口をひねってグラスへと注ぎます。このメタリック×無機質な素材×ネオンの中のハブ酒が、マッチしていないようでマッチしている不思議な世界観です。その他にも気になるインテリアが沢山あるので、店員さんに質問してみるのもおすすめです。
まずは自慢のドリンクで乾杯。
ドリンクは、レモンとバジル香る「FunFanレモンサワー」を看板に、厳選紅茶ラテ割りなどのオリジナルカクテルやクラフトビール、ナチュールワインを中心にさまざまな料理に合わせられるように幅広く用意されています。ナチュールワインは仕入れによって毎回種類が違うので、タイミングが良いとなかなか手に入らないワインも飲めるのだそう。店員さんにその日の気分を伝えておすすめを聞いてみるのも良いかもしれません。
今回いただいたのは、YOSHIROTTENさんがデザインした、スペシャルラベルの「スワンレイクビール」。YOSHIROTTENさんが〈FunFan〉に訪れた際には必ず注文するほど愛飲されているとのことで、今回はヴァイツェン酵母と小麦を使用しフルーティーな香りと味が特徴の「ヴァイツェン」を注文。
ビールを注文したところ、店員さんがビールの注ぎ方で味が変わることを教えてくれました。高い位置から注いで泡を立てながら注ぐと「甘み」を感じやすく、低い位置から注いで泡をあまり立てずに注ぐと「苦味」を感じやすくなるのだそう。ビールの注ぎ方でこんなにも味が変わる事を初めて知り、それだけで満足度がぐぐっとあがりました。
続いて、屋台やローカルフードの料理からインスパイアを受けた創作料理の数々。
まずはお通しの豆乳ムース。三原豆腐のなめらかな甘みのある豆乳ムースに、バジルソースとオリーブオイルがかかった新しい味で、とてもさっぱりとしているので夏にピッタリです。ソースは毎回変わるとのことで、次回訪れた際にはどんなソースがかかっているのか楽しみです。
豆乳ムースのおいしさに感動していると、店員さんが販売中止になった特殊な豆腐製造機を見せてくれました。三原豆腐さんから豆乳とニガリを特別に卸してもらい、お豆腐も〈FunFan〉の店内で作っているのだそう。そのできたて豆腐が食べられるという、「三原豆腐大人の塩もつ煮」はぜひ食べていただきたい一品です。
出来たてのお豆腐はなめらかな食感が特徴で、もつとの相性も抜群。優しいスープにもつの旨味が滲み出てこのお店に来たらぜひ注文していただきたい一品です。冷めないうちに、ぜひ出来たてを食べてみてください。
「頭付きエビケジャン」見た目はとても辛そうですがエビがとても甘いので中和されています。また「梅干しキムチ」は和歌山県産の塩分が約3%とかなり低いはちみつ梅干しをキムチにしたもの。見た目よりもすっぱくなくさっぱりとしています。どちらもとても食べやすいので、夏には特におすすめの一品です。
「アジアな本気サラダ」。タイでは袋に入れてサラダを持ち帰る文化があるところからインスピレーションを受けており、袋に食材や調味料を入れて作る独特なスタイル。エスニック感が強めで、材料もレモングラスやナンプラー、パクチー、スイートチリ、パクチーなどタイを感じさせる一品です。
「Fun Fan 餃子」独自調合のオリジナル餡で野菜たっぷりの餃子です。注文から包んで焼く繊細な皮が決め手。この餃子の特徴は、パクチーが苦手な人でも食べられるよう研究した魔法のパクチータレなんだとか。ぜひこの機会にパクチー苦手な方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
「焼売」お肉のブロック感がありゴロゴロとしていて、しっかりとお肉を感じることができる焼売です。サイズも普通のシュウマイよりも大きく、皮も特注なんだとか。個人的にはモツ煮と並ぶおすすめの一品となりました。
またテーブルには取皿や花瓶、お酒などが置かれているのですが、お皿も一つ一つこだわっていて、骨董品を直接買い付けているのだそう。お花もどれも個性的で、存在感のあるお花が飾られていて、よりこの空間を華やかにしていました。
その日のおすすめメニューは、卓上にあるQRコードを飛んだ先のInstagramでお知らせしているので、早めに待ち合わせに到着した方などはInstagramのチェックをしておくのも良いかもしれません。
近未来的でありながらも、昔訪れたタイや沖縄を思い出すような不思議な空間。
こだわりの空間や料理の魅力を伝えたい!と思うばかり少し長めの記事になってしまいましたが、すこしでも〈FunFan〉の魅力が伝わると嬉しいです。
まだ距離が縮まっていない人となら、話のネタになるインテリアが多いのできっと話も弾んで距離が縮まるはず。
また、すでに仲の良い人とであれば、カウンターなので話しやすく、よりお互いの事を知れそうですね。
そして何より、こんなにイケているのに店員さんがどなたも気さくて心地の良い接客をしてくださるので、「次は誰と行こうかな」と、帰り道に考えずにはいられませんでした。
ぜひ距離を縮めたい人や、大切な人とのディナーに〈FunFan〉へ訪れてみてはいかがでしょうか。
■東京都目黒区青葉台 1-28-11 2F
■090-7218-2021
■17:00〜23:30
■火休
■Instagram:@funfan_nakameguro