Hanako Beauty「あのコスメが生まれた理由」 米と発酵の力でゆらぎ肌をケアする。〈FRENABA natural & organic〉が生まれた理由。
Hanako本誌連載「Hanako Beauty Skin Care あのコスメが生まれた理由」を掲載。今回は〈FRENABA natural & organic〉が生まれた理由をご紹介します。
日本酒には、昔からスキンケアに役立てられてきたという歴史がある。そんな日本酒が持つ美肌パワーを分析し、製品開発に応用した新スキンケアラインが注目を集めている。石川県金沢市の老舗酒蔵、福光屋がプロデュースする“フレナバ ナチュラル&オーガニック”だ。「福光屋は1625年江戸初期に創業した、米と水だけでお酒を醸造する純米蔵です。お酒を仕込む杜氏の手肌が冬でもしっとりすべすべなことなどに着目し、1980年代後半から日本酒の持つスキンケア力の秘密を探ろうと研究を開始。2003年に化粧品事業を立ち上げ、“すっぴんエッセンシャルズ”や“アミノリセ”というスキンケアラインを発売してきました」(福光屋 健康美事業部 課長・梅澤義典さん)
その後も日本酒と肌の関係について研究を継続。新たな秘密を発見し、“フレナバ”発売に至ったという。「日本酒にまつわるいろいろなことを研究する中で、酒粕の成分を分析してみたんです。すると2017年、酒粕の油分の中に、ヒト型セラミドが含まれることを発見しました。ヒト型セラミドとは、肌表面の角層にある細胞間脂質の成分のひとつ。細胞間脂質は肌表面に潤いをとどめ、バリア機能を支える大切なものです。そこで酒粕オイルを使ったコスメの開発を始め、このたびようやくフレナバが完成しました」
有機酒粕オイル以外にも、D体アミノ酸を含む有機酒粕エキスを配合。「D体アミノ酸とは、細胞間脂質を作るスイッチをオンにする水溶性成分。ヒト型セラミドとD体アミノ酸を補うことで細胞間脂質を強化し、ゆらぎにくい肌に整える効果が期待できます」フレナバは、クレンジングクリームとローション、セラムにオイルの全4品。そのうちオイルにはヒト型セラミドを含む有機酒粕オイルを配合。クレンジング、ローション、セラムにはD体アミノ酸が含まれる有機酒粕エキスを配合している。「特にセラムは、有機酒粕エキスを50%も配合。もっちりねっとりしたテクスチャーで、肌を乾燥から守ります。クレンジングクリームは潤いをしっかり残すので、朝の洗顔にもおすすめ。ローションはシャバシャバ系で、肌荒れを防ぐクロモジという木の蒸留水をたっぷり配合しています。まろやかに肌を包み込むオイルは、お手入れの仕上げに。あるいは化粧水の前に使うと、化粧水の浸透がよくなると評判です」保湿してもすぐ肌が乾くという人、肌荒れを繰り返すという人。ぜひフレナバで、バリア機能を立て直すお手入れを始めてみて。
Brand Profile/〈FRENABA natural & organic〉
フレナバ ナチュラル & オーガニックは、福光屋とコスメキッチンが共同開発したスキンケアライン。原料はもちろん酒粕オイルや酒粕エキスの抽出に使われる溶剤も、天然・有機成分にこだわっている。結果、厳しい基準をクリアし、オーガニック認証を取得することに成功した。