おこもりスタイルブック2020-21 今こそ読みたい!20巻以上続く「長編マンガ」11選。俳優・中田クルミさんがセレクト。
普段よりゆったり過ごせる年末年始にこそ読み始めたい、長編マンガをピックアップ。スマホでマンガを読める時代だけれど、せっかくなら何十巻も集めてみると気分が上がるかも。そこで今回は20巻以上続く長編マンガをご紹介します。
【中田クルミ’s CHOICE】
1.『フルーツバスケット』高屋奈月(白泉社)/全23巻で完結
母親を事故で亡くし、山でテント生活を送っている本田透。ところが、その山は同級生の草摩由希の一族が所有する土地だった。草摩家に居候することになった透は、異性に抱きつかれると動物に変身するという彼らの秘密を知ってしまい…。「主人公を自分と重ね合わせると、悩みや苦しみを温かく抱きしめてくれる作品。見事な伏線回収もあっぱれです!」
2.『鋼の錬金術師』荒川 弘(スクウェア・エニックス)/全27巻で完結
エドワードとその弟アルフォンスは、亡くなった母親を蘇らせるために錬金術最大の禁忌、人体錬成を行ってしまう。錬成に失敗し体の一部を無くした彼らは、失ったものを取り戻すために“賢者の石”を探す旅に出る。「大人になって完全版を買い直し、改めて読んだ時の衝撃たるや!決断力や思考力、過去と向き合う力。人生において学ぶべきことだらけの作品です」
Navigator…中田クルミ(なかた・くるみ)
ファッション雑誌のモデルを経て、現在は俳優として活躍中。2021年2月19日公開の映画『あの頃。』に出演予定。
【Hanako’s CHOICE】
1.『弱虫ペダル』渡辺 航(秋田書店)
千葉県から秋葉原までママチャリで通い詰めているオタク少年・小野田坂道は、ひょんなことから総北高等学校の自転車競技部に入部。山道を得意とするクライマーとしての資質を見出され、先輩や仲間たちに認められた坂道は、すっかり自転車競技の虜に。部員同士の熱い絆はもちろん、他校の生徒たちとの関係性にも注目。インターハイの試合中は、ページをめくる手が止まらない!(最新巻・70巻が発売中)
2.『東京喰種 トーキョーグール』石田スイ(集英社)
大学生の金木研はある夜、人間を食す喰種(グール)の捕食現場に遭遇してしまう。事故に巻き込まれた金木はグールの内臓を移植され、“半グール”として生きていくことに。人間同様に悩みを抱えるグールたちとの出会いを通じて、彼は両者を繋ぐ存在として戦うことを決意する。圧巻のバトルシーンから目が離せない、唯一無二の世界観が魅力の作品。(『東京喰種』14巻、続編『東京喰種:re』16巻にて完結)
3.『君に届け』椎名軽穂(集英社)
高校1年生の黒沼爽子は、暗い雰囲気と長い黒髪のせいで周囲から「貞子」と呼ばれ、クラスにまったくなじめずにいた。しかし、自分とは対照的な人気者・風早翔太と親しくなったことをきっかけに、少しずつ変化が芽生えていく。友情・恋愛・進路などを通じて彼らが成長していく姿を描いた、高校生活3年間の青春ストーリー。爽子と風早のピュアな優しさに、読めば心が洗われるはず。(全30巻で完結)
4.『あひるの空』日向武史(講談社)
小柄な体格を理由にこれまでスタメンに選ばれることのなかった車谷空は、高校バスケに期待を膨らませて九頭龍高校(通称:クズ高)に入学。ところが、肝心のバスケ部はほとんど機能停止状態。空に影響されてバスケへの情熱を増した部員たちとともに困難を乗り越えながら、チームとしても個人としても強くなっていく。試合シーンの描き方が見事で、どんどん読み進めたくなる。(最新巻・51巻が発売中)
5.『20世紀少年』浦沢直樹(小学館)
世は20世紀末、小学生の頃に遊びで書いた“よげんの書”の内容どおりに世界滅亡の危機が起こりつつあることを知った主人公・ケンヂは、かつての仲間たちを集めて世界を救うために立ち上がる!しかし、事件の裏には“ともだち”と呼ばれる謎の存在があり……。豪華キャストでの実写映画化も話題となった、2000年代を代表する長編マンガ。いま改めて読むと新たな発見があるかも!?(全22巻で完結)
6.『MAJOR』満田拓也(小学館)
プロ野球選手を父に持つ主人公・茂野吾郎の半生を追った野球マンガの名作。小学生の吾郎が地元チーム「三船リトル」の一員としてリトルリーグで戦うところから、甲子園やメジャーリーグに挑戦するところまで、彼の熱い野球人生を描く。何があろうと決して諦めずに夢を追い続ける吾郎の姿に、前向きなパワーをもらえる。吾郎の息子・大吾の成長を追った続編『MAJOR2nd』も現在連載中。(全78巻で完結)
7.『東京卍リベンジャーズ』和久井 健(講談社)
フリーターの花垣武道は、ある日ニュースを見ていて、中学時代に付き合っていた人生唯一の恋人・橘日向が悪党連合「東京卍會」に殺されたことを知る。翌日、駅のホームで何者かに背中を押されて線路に転落しかけた武道は、目を開けるとなぜか12年前にタイムリープしていた。恋人を救うため、ダメな自分を変えるため、人生のリベンジを開始!実写映画が2021年公開予定の大注目作。(最新巻・20巻が発売中)
8.『アイアムアヒーロー』花沢健吾(小学館)
主人公・鈴木英雄は、35歳の冴えないマンガ家。ある日、全国的に噛みつき事件が発生し、やがて噛まれた人間たちがゾンビのように人々に襲い掛かるようになる。“ZQN”と呼ばれるゾンビたちから逃亡する道中で出会った女子高生の比呂美や元看護師の藪とともに、不器用に戦いながら必死にサバイバルしていく様子を描く。手に汗握りながらも続きが気になる、ハラハラドキドキの作品。(全22巻で完結)
9.『のだめカンタービレ』二ノ宮知子(講談社)
“のだめ”こと野田恵は、一度聴いた曲は弾けてしまうという天才的な一面を持ちながら、楽譜を読むことが大の苦手な音大生。一方、千秋真一は圧倒的な才能を持ちながら、飛行機恐怖症のせいで海外留学がままならない不遇の天才。そんな二人が出会い、個性的な仲間たちとオーケストラを始めることに……!?実写ドラマ化も話題となった、まるで本の中から音が聴こえてくるような作品。(全25巻で完結)