自分で作るミニチュアに夢中。 初心者でも簡単「テラリウム」の作り方。苔が創り出す小さな世界に思わず夢中に!

LEARN 2020.08.13

ある程度の湿気と光さえキープできれば、放っておいても育つ、苔のテラリウム。様々なイメージが湧き上がるミニチュア世界に広がる緑の植物は、実際に生きている苔。そこで今回は、オーストラリアからやってきたSonnyさんに、本当にテラリウム作りは簡単なのか、市販の容器を使って教えてもらいました。

微かな変化も喜ばしい、静かに強い苔の世界。

テラリウム

ガラスやプラスチックなど、中が見える容器であれば何でもテラリウムを作ることができる。初心者は、手を入れての作業や手入れがしやすい、開口部が大きいものを選ぶと簡単だ。

■用意するもの

テラリウム

・苔
・容器
・霧吹きスプレー
・土
・ミニチュア
・ハサミ
・ピンセット
・鉢底の石

苔は園芸店やホームセンター、ネットなどで購入できる。今回使用したのは手のかからない山苔と長さのあるヒノキゴケ。土は、多肉植物用がおすすめ。鉢底の石は、大きな容器の底に入れたもの。なくても可。

1.土台を作る。

容器を決めたらさっそく中に世界を作っていく。苔は根から水や栄養を吸収せず、胞子を飛ばして成長するので、土を入れるのは湿気のコントロールと見た目のため。少量でもOK。

2.苔を入れていく。

必要なサイズに苔をカットして並べる。ヒノキゴケは、山苔で挟んだり土に挿したりして位置を決める。ヒノキゴケはカットした茶色い部分からも芽が出てくるので捨てるのはもったいない。
【POINT!】自分だけの楽園をイメージ。

3.ミニチュアを挿す。

テラリウム

苔を敷き詰めたら、ミニチュアを置く。山苔に挿してしまっても大丈夫だ。「ここはビーチだとか、世界をイメージして楽しんで」。あっという間に容器の中にパラダイスが完成。

4.霧吹きをする。

容器によって、霧吹きや換気の回数を調整する。ティーポットならだいたい1週間に1回程度。開口部が広ければマメに霧吹きをして、容器の内側が一部結露するくらいの状態を保つ。
【POINT!】湿気の目安は内側に露がつくくらい。

【CHECK!】全てがそろうキットでもっと簡単に。

テラリウム

容器や土、苔など、テラリウムを始めるのに必要なセット一式がそろうキットも便利。写真はオーストラリア発の〈Botanica×JAU〉(右3,300円、左8,200円)のもの。

今回教えてくれたのは…Sonny(ソニー)

オーストラリア出身。ガーデニング好きの母親の影響で植物に興味を持つ。現在は日本在住で、オーストラリアのデザイナーズアイテムを輸入販売する〈JAU〉を主宰し、テラリウムのキットなどを販売する。

(Hanako1187号掲載/photo:Kazuharu Igarashi illustration:Shapre text:Rio Hirai)

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