あれこれ考える時間も楽しい。 買った花を2度楽しめる!初心者でも簡単「ドライフラワーアレンジ」の方法。

LEARN 2020.08.16

ずっと散らなければいいのに。買った花を眺めて、そんな風に思うことはありませんか?そこでおすすめなのが、ドライフラワーです。まるで時が止まったかのようなその姿は生花とは全く違う存在感を放つ、ドライフラワーだけの魅力。今回は〈deuxR〉主宰の渡部裕美さんに、初心者にもできるドライフラワーアレンジを教えてもらいました。

花の美しさと長く寄り添う。

ドライフラワー

渡部さんの自宅兼アトリエはドライフラワーと生花であふれていた。季節ごとに使う花材が替わればまた異なる表情の作品に。完成後、ボトルに貼るラベルは紅茶で染めて作っているそう。

■用意するもの

ドライフラワー

・生花
・苔
・オアシス
・ワイヤー
・ボトル
・ラベル
・グルーガン
・乾燥剤
・フローラルテープ
・ピンセット
・クラフトハサミ

花弁が小ぶりな生花を5、6種類用意。グルーガンは工作用ボンドでもOK。ワイヤーは花弁の大きさによって太さを使い分けて。おすすめは太めの#18と細めの#26。口の広いボトルを選ぶと、花材が挿しやすい。

■作り方
1.材料を乾かす。

苔は平らに広げ、天日干しをする。生花は花弁が開いてすぐの新鮮なうちに、除湿機やエアコンの下で乾燥させる。乾燥の完了目安は花首がぐらつかないこと。大体5~10日見ておけば安心。

2.素材を整える。

挿し込む際に折れそうな花材は補強。適度な長さにカットした花材の茎にワイヤーを添え、フローラルテープを花首に2、3周巻く。テープを下に引きながら茎とワイヤーにも巻く。
【POINT!】花材を回転させて巻きつけて

3.台座を作る。

厚さ2cm程度にカットしたオアシスにグルーをつけ、ボトルに敷く。隙間に乾燥剤を入れ、その上に苔を敷き詰める。オアシスと乾燥剤が見えなくなるよう、しっかり入れ込んで。
【POINT!】こんもりと敷き詰めよう!

4.花材を挿す。

花材の根元にグルーをつけ、前から順にオアシスに挿す。ピンセットなどを使い、花弁に触れないよう茎を持って。高低差を意識して放射状に挿すと綺麗にまとまる。最後にボトルにラベルを貼る。

時間が経つとどうなる?移り変わる色を楽しむ。

ドライフラワー

こちらは製作して1年経った姿。全体的に褪色が進み、よりやわらかな色調に。こんな風に色の移り変わりを室内で楽しめるのもドライフラワーの良いところ。

今回教えてくれたのは…渡部裕美(わたなべ・ゆみ)

幼いころより植物に興味を持ち10歳から生け花を習う。7年にわたる店舗経営を経てネットショップ〈deuxR〉をオープン。自宅と都内でワークショップ開催。著書に『deuxRのドライボタニカル』。

(Hanako1187号掲載/photo:Kazuharu Igarashi illustration:Shapre text:Narumi Sasaki)

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